ザ・グレート・展開予測ショー

悪役ドアの鐘が開くる時


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(04/ 1/ 3)

●新年10分前


「さぁ〜、時間はついに、11時50分です。」

ささやきリポーターのノリノリな声が会場に渡る。
これで5秒はカセゲた。(セコい!)

「ドキドキするわね〜〜令子ちゃん〜〜〜…」

令子に抱きつく冥子の姿。
横から、忠夫がジィーーと物欲しそーに指くわえて二人を覗き込む。

「もーー、ピートおおん。せっかくの年越しの夜なのにーー」
「やめて下さいよエミさあああん!」
「ワッシもいるじゃケンノ--!」

エミとピート、タイガーもお楽しみの真っ最中。

「くそーー、何で俺にはイチャついてくれるのが居らんのだーー!」

いないのも当たり前。
キヌは、年越し蕎麦を作っていたからだ。
というよりも、なにやらこっちに運んでくるのを見ている限りでは、
黄色っぽい麺のように見えたのだが……

「美神さん、木久蔵ラーメン人数分出来ましたよ--!」

………

シビビン、シビビン、シビビンビン!!





●いよいよ秒読み

「さぁさぁ、ついに11時59分あるよ」

声の主は厄珍。
いかにも待ちわびたように、厄珍が鐘の準備をする。
しかし、鐘の形が独特で、ごつごつした触りがあってやけに丸っぽかった。

「珍しい鐘の形だなオッサン」
「そうアルか?ボウズ、お主ついてみるアルかいーだ?」

横島はものめずらしい形に惹かれて突いてみたくて話し掛けたが、予想よりも早く返事をもらえたのが嬉しかった。
早速、ぶら下がっている木槍を担ぐと、秒に合わせて突き始めた。
今、11時59分45秒。

そして、ついにカウントダウンのコールが周囲から聞こえ始める。


『エイト!』

「せいや!」と勢い良く突く横島。

『セヴン!』
『シックス!』

美神は冥子に声を出させないように、口をガムテープで塞いでいた。
さらにそのまま、横島に向かって全員声をあげる。

『ファイヴ!』

この掛声のかけ方に気にならず、とにかく突く。

『フォー・スリー・ツー…』


これでも未だ気付かずに声にあわせて無償についている。
そこにシロが、犬になりきって叫んでいた!

『ワン!』
『…ターーイム…』

「って、チョット待て、その掛声って嫌な予感が‥‥」

僅か0.00001秒でそう言葉を投げ捨てたところで、
いいから突きなさいと、美神は0.00888秒で横島の腕を取って気槍を振り上げ横島の体を変わった鐘に向かって押し上げていった。

「ボカ〜ンと行きなさい!」
「ああっっ、やっぱりぃーーーーーーーーー!」

その僅か0.11111秒でこんなやり取りをして槍先がぶつかったが、その時、鐘が自らこっちを振り返った!

「え!」
「タイム……エクサンテ!!!!」

振り返ったその姿は、何と、某ページに現れるスーパー爆弾岩・サイボーグばくおであった!
これには、書いている創作者も驚いた!



BAGOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOONNN!


と、突然とてつもなき轟音を上げて周囲一帯は大爆発、砕け散ったのである。
当然、横島はひっくり返って泡を吹いて気を失っていた。
無論、冥子も気を失っていたが…

「どうアルか?
 私特製の、爆弾岩式除夜の鐘は!?
 もっとも自分じゃ使う気ないアルが、小僧がいてくれて助かったアルよ。」
「Chateau Ladutormから借りてくるの大変だったんだから。」

このンテ系呪文でも死ぬ事の出来無い爆弾岩。
こんな物騒なものをこさえられるのは、『美神令子』『厄珍』『ドクターカオス』のいずれか、或いは共同であろう。

「よかったじゃないですか、創作者が最後のところでネタを捻ってくれて。」

しかし、キヌのフォローなど当の横島には聞こえていなかった。
そしてマリアが何やら、幕のような霧を解除して溶かしていたのである。


「カオス・マリア、マホステの・幕・外し・ます!幕が・張って・なかったら、横島さんの・体・とっくに・木っ端・微塵!」

こうして、横島が気がついたときには。
初日の出などとっくに過ぎて学校の登校日の8時半だったそうだ。
無論、冬休みの課題もまったくの途中である。








































「正月なんて…冬休みなんて…
 どわいっ嫌いじゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

「お前、始業式の途中で何叫んでるんだ。
 ピート、タイガー、生徒指導室へ連れて来い!」

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