ザ・グレート・展開予測ショー

新・ふたりぐらし


投稿者名:土也紫緒
投稿日時:(03/12/ 2)

 ある日の朝…いつものイカ臭いアパートの一室で、やたら寝苦しい中、目を覚ました横島忠夫(17歳・男)。
彼は、自分のすぐ隣に見たことのない少女が添い寝している事を発見した。
「だああぁぁぁっ! なんだこの嬉しい展開はぁ!?」
いつもの彼なら、『この女は俺のもんじゃ〜〜!!』とか言って、煩悩の赴くままに暴走するのだが…この時は違った。
その少女の寝顔…多分横島と同じ位の年齢と思われる…を見て、横島は妙な既視感を感じていた……なんか、しょっちゅう会っているような? まるで家族か兄妹のような不思議な親近感なのだ。
「こ…この娘、どっかで見たような…?」
それを思い出すべく、さらに少女の寝顔に顔を近づける横島。
その時……

バタンッ

入り口のボロいドアが、ノックもなしに開いた。
「先生〜散歩するでござる〜〜」
元気(狼)少女、シロの登場。
しかも、その後ろからは…
「シロちゃん…、いきなり部屋に入るなんて横島さんにご迷惑よ」
三つ編み・たれ目がチャームポイントの可愛いお隣さん…小鳩だった。
その二人の視線が、横島に注がれる。
ちなみに、今の状況は傍目から見て、横島が眠っている少女に添い寝しながら、おはようのキッスをかまそうとする瞬間そのものだった。

気まずい空気が、部屋を包んだ。

「よっ横島さん、フケツ〜〜!!」
「先生〜! 拙者というプリチーな者がありながら、非道いでござるぅ〜〜!!」泣き出す小鳩とシロ。
「ごっ誤解だ〜〜!!」
必死で弁解するが、いつもの行動がアレなだけに説得力に乏しい。

大騒ぎに気付いたのか、件の少女が目を覚ます。
「うう〜〜ん……、ここは…?」
上半身だけ起こして、背伸びをする。
女物のパジャマを見に付けているのがわかる。
そして、キョロキョロと辺りを伺う。
そして、呆然となっている横島と目があった。
「きっ、君は一体?」
横島の質問に答えず、少女はただじっと見つめていた。
「お父さん…? いえ、こんなに若いはずがないわ」
妙な独り言を呟く少女。
「おっ、お主は誰でござる!!」
しびれを切らしたシロが、詰問する。
シロの顔を見た少女は…一瞬驚いた表情をした。
「シロちゃん、そんな乱暴に聞いちゃいけないわ」
小鳩の言葉を聞いた少女が、驚いてシロに振り向いた。
「シロ…? あなた、シロ君なの?」
「拙者の事を知ってるのでござるか?」
「じゃあ…まさかここは……」
明らかに動揺している少女に、横島が再度質問してみた。
「なあ、君は何者なんだよ?」
「私の名前は…横島忠美
GS美神除霊事務所のアルバイトよ」
「え……君みたいな子、いたっけ?」
ついボケボケな言葉を返す横島。
「いいえ、これは私がいた世界の事よ。
……私とあなたは、同一人物なのよ」

「「「ええ〜〜〜っっ!!」」」
仰天する一同。

確かに…この少女『横島忠美』の顔をよく見れば、横島に何となく面影が似てなくもない。
シロと小鳩は知らないが…『ユニコーン捕獲作戦』の折に女性化した横島の姿によく似ていた。

忠美は、落ち着いた表情を浮かべ。
「多分…私は『反世界』から来たんだと思うの」
と宣言した。
(反世界……なんじゃそりゃ?)
かくして…アンバランス・ゾーンに飲み込まれていく横島であった。

……続く


後書き
初めて投稿しました、『土也紫緒』です。
ヘタレな文章で申し訳ありません。
実は、横島女性化ネタが大好きなんで、最初は横島が女になる話にする予定でしたが……なんか新鮮さがないと思ったんで、反世界(男女の性別が逆なパラレルワールド)から来た女横島と男横島が共演するって話にしました。

忠美の性格・能力については…
性格:美形男大好き・家事炊事が得意・ファザコン
能力:サイキックソーサー・霊波刀・文殊・妄想パワー
って事でお願いします。

皆さんのご支持があれば、すぐにでも続きが書けますが……『もうやめろ!』なんて書かれたら……即、打ち切り!(シクシク)

読んで下さってありがとうございました。
 

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