ザ・グレート・展開予測ショー

明日を生きる為に・・・!


投稿者名:もんじゃ
投稿日時:(03/11/24)

俺の名前は横島忠夫。職業はGSだ。

まぁ職業ガラいろんなヤバいヤマも経験してきた。けど…

こんなピンチは初めてかもしれない…










「財布なくしたー!!!!」









というわけで、今俺は非常に困っている。家の冷蔵庫は空だったし、

美神さんに給料の前借を頼んでも一瞬で却下されたし。

・・・まぁわかってたことなんだけど。

部屋に落ちてた50円。これで給料日までの5日間を生き抜かなければ!

俺が悩みながら歩いていると、デパートの前で広告がメに入った。

「大特価!ラーメン5袋入りで50円!」

な・なにぃ!こ・これを買えば一日一食で生きていけるではないか!

えっとセールの日は・・・明日か。ふっふっふ、絶対買ってやるぜ!

翌日

「寝過ごしたー!」

開店は・・・10時だ。そして今は11時。残ってるか?

「とりあえず急げー!」

・・・・・・・

「つ・ついた・・・」

さ、急いでラーメンの所に行こう。・・・う!?人がいない・・・まさか!

いや・・・おぉ、一個残ってる!これは神のおぼしめしに違いない!

しかしさっと手をのばした俺に重なる手が二つ。

「お・お前らは・・・」

「ピート!雪之丞!」「「横島(さん)!?」」

「お前らもこれ目当てか・・・」

「ふ、まぁな。今月はちょっと厳しいんだ」

雪之丞・・・ちょっとかっこつけても内容が内容だけにしまらんぞ・・・。

「うちも今月は裕福でない人の依頼が多くて」

ピートは困った顔をしている。唐巣神父の生活能力のなさは相変わらずか。

「俺は財布をなくしちゃってさ」

「・・・・・・・・・」

「なぁ、生きるのって・・・どうしてこんなに難しいんだろうな?」

俺たち三人の目に涙がたまる。友よ・・・。

「というわけでもらうぞ」「「ちょっと待ったぁ!」」

自然っぽく言ったが流されなかったか!チッ!

「悪いがそれは俺が貰う。もうたまねぎの皮は食い飽きた!」

ゆ・雪之丞・・・そこまで・・・。

「いいえ、僕がもらいます。最近先生の食事は白湯(ただのお湯)以外見たことないんです!」

ピート・・・っていうか唐巣神父・・・そろそろ死ぬんじゃ?

ちょっと同情するが・・・

「いいや、俺が貰う!これ以上栄養が足りなくなったら美神さんにシバかれた時にホンマに死んでしまう!」

復活にはエネルギーがいるんじゃい!

「俺だ!」「僕です!」「いや、俺じゃー!」

このままじゃラチがあかん!こうなったら・・・

「ほれ!」「「うわっ!」」   ズシン!

俺は「重」の文珠を二人に投げつけた。

二人は地面にめり込んで動けないようだ。ちょっと強すぎたか?(汗)

「すまない・・・俺も生きなくてはならないんだ」

さ〜て、ラーメン買おっと♪

「「ちょっと待ったぁ!」」 「!」

うげ!起き上がってきた!すげぇ・・・。

「うぉぉ!もう弓に「たまねぎ臭い」って言われるワケにはいかないんだー!!!」

雪之丞・・・そんなことが・・・。あ、ちょっと泣いてる。

「これ以上、栄養が足りなくて後退していく先生の頭は見たくないんです!」

ピート・・・ちょっとひどくないか?(汗)でも確かにそれが原因なのかも。

「はぁぁぁ!」

す・凄い気合だ!でも・・・・

「えい♪」  ズッシィィィィン!

「重」の文珠追加っと。

えーと、よし、完全に身動きとれないな。俺の勝利だ。

「じゃぁな。お前らの死は無駄にしないぜ。お前らは俺の心の中に生き続けるんだ。大丈夫、餓死したら俺が責任もって成仏させてやるから♪」

敗者への労わりも大事にしないとな。そんじゃ、ラーメン購入っと。

「税込みで52円になります」

「はいは・・・え?52円!?」

「はい、そうですが・・・」

ガーン!2円足りない・・・

「あの、2円まかりませんかね?」

「それはちょっと・・・もうすでに大特価なので・・・」

そんな・・・せっかく・・・

「金がないんじゃしょうがねぇなぁ」「しょうがないですね」

雪之丞とピートか。もう復活したのか・・・。

「んじゃぁ俺がもらうぜ」「いえ、僕が」「俺」「僕」・・・・・・・

言い争いが始まる中。俺は真っ白に燃え尽きていた。


翌日

「ああ・・・腹減った・・・」

結局一日うまい棒一本づつ作戦を実行することになった俺。もう・・・ダメ・・・。

「な〜にだらけてんのよ。しょうがないわね、出前とるけど、何か食べる?」

「え、美神さん!いいんですか!?」

「あんまりにもヒドい顔してるからね。ま、サービスよ」

「あ・ありがとうございます!」

美神さんにこんな優しさがあるなんて!もう守銭奴とかいうのやめよう!

「なんかやましいこと考えてない?やっぱやめよっかな・・・」

「いえ!これっぽっちも考えてません!んじゃぁラーメンでお願いします」

「はいはい」

ああ・・・仲間ってすばらしい!

美神さんの優しさが心に染みた日だった。









裏話

「横島さんの為に出前をとってあげるなんて、美神さん、優しいですね」

「ああ、おキヌちゃん。いや、実はきのう財布を拾ったもんだから、ちょっと位おごってもいいかなって思ったのよね。まぁ3000円しか入ってなかったんだけど。ちょっと奮発しすぎたかしらねぇ?」


ま、結局そーゆーことである。

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa