ザ・グレート・展開予測ショー

!ざ・ぐれいとみっしょん・・・チジョウ最大の作戦


投稿者名:カディス
投稿日時:(03/11/23)

外は雨・・・・・・
その激しさは増すばかりだが俺は行かねばならぬ
この作戦を成功するために・・・・・・・



「お兄ちゃん!いってきまーす」
そう言うって、我が最愛の妹が出かけていったのは、約1時間前
 
いろいろな因縁だか運命だかいきさつの末、二人での暮らしが始まり結構立つが、今の状態を幸せという意外に表現のしようはない。

今日は、友達4人すなわちオキヌちゃん、一文字さん、弓さんと一緒にオキヌちゃんの実家へ遊びにいくとのことだ。

事務所で最初に話を聞いた時
「お兄ちゃんも一緒に行く?」
と無邪気な妹の一言には心ときめいたが、オキヌちゃんの微妙な表情とほかの二人のあからさまな視線をみて、さすがに妹同伴のハーレムジャーニーはあきらめた。

「お兄ちゃんは一人で寂しくなんない?私は少し寂しいかも・・・・」
などとかわいいことを言う妹に
「別に俺がいなくなるわけじゃないんだから、たまには楽しんで来い」
と返しながら、ふと気が付いたのである。
今こそこのミッションを決行すべきときだと!!




ざんざんぶりの雨の中、俺はところどころツギがしてある雨合羽でひた走る。
まずはブツの調達だ。
無論、頭には阪神の野球帽(今年はこれが目立たない。たくさんいるから(?))
顔にはサングラスとマスクのフル装備だ。

程なく、目的地へ着く。と同時に俺は、麗しのあのエリアへと向かう。
昔ならじっくり迷った末、決断していたが今回はそうは行かない。
事前にコンビニで調査した獲物めざし、「新作コーナー」へと足を向ける。

「あった!」

ブツをすぐに手に取る。
そして、思わず辺りを見回す。
ササッとエリア専用窓口へ向かう。

「一泊になさいますか?当日返却になさいますか?」
「当日で」
金の問題もあるが、妹が帰るまでには、証拠隠滅を行わなくてはならない。
明日の夕方までには帰るといっていたが、あの妹のことだ。
「おにいちゃーん!寂しかったよー」
などといって、朝の6時に帰ってくるなんてことも十分ありえる。


外へ出ると、雨は激しさを増していた。
「蛍、大丈夫かな」
ふと心配になる。
しかし、頼りになるオキヌちゃんがついているし、一文字さんはともかく弓さんもしっかりしているから、まあ大丈夫だろう。

家に着いたが、下着までずぶぬれだ。
とりあえず、体を拭いて乾いた服へ着替える。

いよいよ、作戦の最終局面を迎えた。
まず、テレビの前に座り、ティッシュの箱を近くに持ってくる。
その反対には、証拠を残さないため、コンビニのビニール袋も用意する。

そして、ブツを取り出し、テレビをつけ、デッキへと挿入する。
『現在嵐のため、各所で交通への影響が・・・』
テレビがついてすぐにビデオへと切れ変わる。

俺自身もすでに戦闘体制だ。
さあ!来い!! いざ!勝負!!


ガチャッ!


突然、部屋の入り口が開け放たれた。

「おにいちゃーん、電車が止まっていけなくなっちゃたよー」
妹が残念そうな声で入ってくる。

「今日で嵐はおさまるみたいだから、明日行くことにしましょう。蛍ちゃん。
横島さんお邪魔します」
「お邪魔いたしますわ」
「おじゃまーっす」
それぞれに靴を脱いで部屋へと上がってくる。

そして、4人が俺の姿と部屋の状況を見た瞬間
「えっ!」

4人一瞬にして絶対零度まで凍りついた


テレビからむなしく声が聞こえてくる


すでに俺にとって世界のすべてが砂漠と化していた・・・・・・




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