ザ・グレート・展開予測ショー

暑さは人を狂わせる!?


投稿者名:みちくさ
投稿日時:(03/11/23)

「暑い・・・」

美神令子はイラついていた。

今は真夏。連日30℃を超す日々、エアコンの壊れた事務所は地獄のような暑さだった。

「暑い・・・」

「先生!」

「暑いわ・・・」

「先生!!]

[暑い・・・」

「先生ぃぃぃぃぃ!」

「うるさいわー!!」  ドッカーン!

美神のドロップキック!シロは吹き飛ばされた!

「美、美神さん!?」突然の事に驚くおキヌ。

「イ・イキナリ何するでござる!」シロが起こったように言う。まぁ当然だが・・・。

「暑いのに先生先生うるさいのよ!横島クンがどうかしたの?」

ちなみに横島はソファーでグーグー寝ている。美神はこの暑いのによく寝てられる、と思っていた。

「拙者の散歩の時間なのでござる」困ったように言うシロ。

「?じゃぁさっさと行きなさいよ」美神はよくわからない、という顔。

「それが・・・さっきから何度呼んでも目を覚まさないのでござる」

「ふーん?ほら横島クン。起きなさい。横島クン?早く目を覚ましなさいよ!起きろって行ってるでしょ!」

「美・美神さん・・・(汗)」ヒートアップする美神にちょっとひくおキヌ。

「ッコノ!起きんかクソッタレー!!!」  ドンガラガッシャーン!
美神の右ストレートがきれいに決まる!

「ちょ・・・美神さん!殴ることないでしょう!」

「横島クンのクセにムカツクんだもの!」

(ジャ・・・ジャイアニズム!!!)

あまりの発言にシロとおキヌの顔には冷や汗が一筋。

「で、どう?おキヌちゃん。起きた?」

「えっと・・・いえ、まだみたいです・・・」

そう、これだけの事があったのに横島は熟睡していた。どう考えても異常なのだが・・・

「チッ!次よ!次!次いくわ!」

「「つ、次って!?」」

「どうでもいいから任せなさい!」

「「は、はぁ・・・」」

ー30分後ー

ぶくぶくぶくぶく・・・ゴボッ!・・ぷく・・ぷく・・・・・・・・・

「よし、十分経過っと・・・よいしょ!・・・ああもう!水攻めでも起きないの!?」

「あの・・・横島さんかなり顔色が・・・」

「次よ!次!」

おキヌちゃんの忠告も、暴走気味の美神には馬の耳に念仏である。

ー10分後ー

ビビビビビビビビビビビッ!

電気椅子の上でシビれている横島。

「美・美神どの!なにやらこげクサイにおいがしてきたでござる!」

「ん・・・はい、10分・・・と。まだ起きないわねー」

「あのー・・・もうそんなレベルの話じゃないのでは・・・何か呪いとか・・・」

おキヌちゃんの適切なツッコミ!

「次!」

しかし美神には通じず・・・

ー10分後ー
「・・・これはなんでござる?」

説明すると、横島の足とシロの首がロープでつながっている状態である。

「散歩に行きたがってたでしょ?さぁいってらっしゃい」

「いや、でも・・・」

「あら?ひょっとしてあなたも眠いの?じゃぁ・・・」

「行ってくるでござるぅぅぅぅ!!!!」  ドカ!バキ!グシャ!ぐにゃ!ドカン!

ー1時間後ー

「ただいまでござる!」

なんだかんだで楽しんだっぽいシロ。おまえってヤツは・・・。

「で、起きた?起きてないわね・・・」

「あの、だから・・・」

「次!」

もはやおキヌちゃん眼中にナシ!

その後もサンドバック責め、くすぐり地獄、わさび責め、などなどしたが、効果はなかった・・・

そして2時間後・・・

「しかしこれだけやっても起きないなんて・・・魔術的な意図を感じるわ・・・」

「さっきから行ってましたけど・・・」おキヌつっこみ!・・・無視。

「しかも段々衰弱してるみたいね・・・恐ろしい・・・」

「それは100%美神どののせいでござる!」シロつっこみ!・・・無視。

しかし美化見もちょっと冷静になったらしく、

「原因がわからないから・・・しょうがないわね、ヒャクメ様あたりを呼んできましょう。じゃぁ、おキヌちゃんはその間横島クンをお願いね。」

「わかりました!」

ー2時間後ー
「これなんだけど・・・」

「任せるのね〜。ん〜お腹のなかに霊気の固まりが見えるのね〜」

「それが原因?」さっきまでの仕打ちを忘れたのか心配そうに見る美神

「多分ね〜。それじゃさっさと出すのね〜・・・えいっ!」

「・・・・・」

「・・・どういうこと?」

そこから出てきたのは。。。「眠」と書かれた文珠だった。

「ん〜・・・あれ、美神さん?ヒャクメ様も!?どうしたんスか?」

「横島クン、あのね?この文珠・・・どういたの?」

怒りのオーラを満たしつつ言う美神。しかし寝起きの横島はそれに気づかない。

「ああ、ほら、最近暑いじゃないですか。だからどうも安眠できなくて。それで文珠使えばよく寝れるかなぁって・・・美神さん?」

だんだんヤバイムードに気付く横島。しかし時すでに遅し。

「アホかーー!!だいたい文珠無駄遣いするなって言ってあるでしょうがー!!!」

美神噴火!

「うわー!!すんません!すんません!ゴメンナサイー!」

「ゴメンですむか!アホー!!!」

とりあえず美神山が鎮火するのには・・・3時間程かかったという・・・。









ー後日談ー
「どーもあの日以来、体調悪いし、体のあちこちが痛いんスよねー?」ギクッ!

ちょっとあせる美神。

「風邪ひいたうえに寝違えたんでしょ、きいっと」

「風邪に寝違え・・・だったらいいんですけど・・・」

「そうそう」

「でもなんだかケツもヒリヒリするんですよねー?」

「そうそ・・・へ?」

美神がふっと横を見ると、そこには笑顔のおキヌちゃん。

「えっと・・・おキヌちゃ「なんですか?」・・・ううん、なんでもないわ」

おキヌちゃんの「天使のようなナニかの笑顔」に何も言えなくなる美神。

(そういえば、留守頼んだ時、妙に張り切ってたわね・・・)

「どうかしましたか?」 笑顔のままのおキヌちゃん。

「う・ううん!ホントなんでもないから!さぁ除霊の準備しなくちゃ!」

冷や汗を流しながら準備をする美神。怪訝な表情のままの横島。笑顔のおキヌ。

美神令子除霊事務所は・・・とりあえず外見上は平和である。









ーさらに後日談ー

それからしばらくの間

「・・・空のビデオテープが一本足りないわね・・・(汗)」

「うふふふふふ・・・またコレクションが一つ・・・」

「や・やめろ!男はいやじゃ!来るなぁぁぁぁ!」

冷や汗をながす美神と、怪しい笑いをこぼすおキヌと、悪夢にうなされる横島が確認されたという。

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