ザ・グレート・展開予測ショー

ほたるのひかり


投稿者名:ブラックキャット
投稿日時:(03/11/18)




ほ〜た〜るの〜ひ〜か〜り♪



まど〜の〜ゆ〜き〜♪



ふ〜み〜よむ〜つ〜き〜ひ♪



か〜さ〜ねつ〜つ〜♪



「蛍の光?」



「あぁ・・・もうこんな時間なんやなぁ」



それはふとした瞬間



寂れた1件のゲームセンターを通り掛った時のこと



閉店には早い時間だが



その店は閉店するのだろうか?



紅く染まる道の中



二つの男女の人影は歩く



かつて



蛍が愛した夕焼けの中を



蛍の光に送られて



男の顔にはいつに無く真剣で悲しげな



それでいて強い笑みがあり



女の顔にはそれを見守るような慈愛がある



かつて



蛍は言った



「昼と夜の一瞬のすきま・・・!短時間しか見られないからよけい美しいのね」







全くその通りだと男は思い



女は少しだけ違う思いを抱く



「夕焼けは・・・夜が来て、又朝が来る・・・その未来に繋がるから綺麗なのだ」







それを聞いて



男は納得しながら



蛍の言葉にも思いを馳せる



そして男は思う



昼と夜の合間だけ見れるからとか・・・未来に繋がるとか・・・理由なんて無い



ただ・・・それがきっかけで俺は夕焼けのこの景色を好きになっただけだ・・・



今はもう、何も考えずに。ただただ綺麗やな〜って思うだけ



アレから年が明け・・・色々な事があった・・・



過去を忘れるなんて出来やしない



けれど



前を向いていくために



今なら“さよなら”を言える気がする



そう



蛍よ、さようなら・・・そしていつか・・・また会う日まで・・・



い〜つ〜しか〜と〜し〜も〜♪



す〜ぎ〜の〜と〜を〜♪



あ〜け〜てぞ〜け〜さ〜は♪



わ〜か〜れ〜ゆ〜く〜♪



「いつか・・・必ず会えるから・・・その時まで・・・さようなら・・・そしてありがとう・・・」




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