悲劇に血塗られし魔王〜幕間〜
投稿者名:DIVINITY
投稿日時:(03/11/16)
孤独な抜け殻・・・・・
悲しみだけが幾たびも舞い戻る。
螺子は巻かれ、刻に弄ばれて壊れた歯車の如く反芻を繰り返す。
束の間に似た永遠を彷徨い、知らず心は蝕まれていく。
何かが尾を引いて後ろへ流れては消えてゆく。
それは抜け殻に安らぎが徐々に遠のいていく事を教えているが気づく事はない。
知らず心は喪失を繰り返す。
虚無の世界。
その世界に存在する彼の優しい瞳に抜け殻は醜く映る。
でも、抜け殻は気にしない。
抜け殻にとって彼は自分の全て。
知らず心は歪な形に変形する。
彼が抜け殻を通して見る世界。
抜け殻はそれを理解している・・・・・・と勘違いしている。
勘違いは幸せの象徴。
抜け殻は罅割れた幸せに身を浸らせる。
知らず心は狂おしい歓喜を取り込む。
滅びの鐘が高らかに鳴る。
それは抜け殻にとって祝福の刻。
血に染まる薔薇が周りを囲む。
それは抜け殻にとって福音の招来。
悲しみと絶望の狭間に彼が立つ。
それは抜け殻にとって絶頂の瞬間。
知らず心は機動を開始する。
禍々しいまでに赤い光が遠くに輝く。
すぐそこにいたはずの彼がいつの間にかその光の向こうにいた。
抜け殻は急いで彼を追いかける。
でも、追いつかない。
抜け殻の心に焦燥という名の穴が開く。
痛い、いタい、イたイ、イタイ。
知らず心はその根源を変える。
「きゃはははは!!これでチェックメイト♪」
抜け殻は彼女になり、ついに自分の偶像を手に入れる。
偶像に抱かれ、彼女は妖艶に微笑む。
「・・・・・・横島さん、殺したいくらい愛してますよ」
彼の好意、欲、意思、愛も罪も、存在という名すら全て彼女のもの・・・・・・・・
今までの
コメント:
- これは、某少女の心の歪みを表現したものです。短いですが、それもインパクトを強くするためと考えてください。結構考えた作品なので、何かくるものがあれば嬉しいです。では〜 (DIVINITY)
- どうもgosamaruです。
ダークだもう限りなくダークですね!!
インパクト大ですよ。心がかなり抉られてしまいました(涙)
狂気ゆえの愛も確かに存在する感じがして。
これから横島のがんばりに期待しています!! (gosamaru)
- あああ、私のおキヌちゃん……(またそれか!?)
痛い、痛いです。早くおキヌちゃんを助けてあげて……。 (U. Woodfield)
- 題名からして厨臭いですね。作者の酔いが臭ってきそうです。
やたらと行間が空いているのも、厨房小説によく見られる特徴。
小説を書く前にもっと本を読んではいかがでしょうか。 (カイリ)
- どうも!ヒロです!
一応これは今連載中の『悲劇に血塗られし魔王』を読んでいないと分らないような内容ですね〜だぁくですね。ほんと。
おキヌちゃん、狂ったかぁ・・・ケアが大変だなぁ・・・
であであ〜これからもがんばってくださいませ〜 (ヒロ)
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