ザ・グレート・展開予測ショー

ひのめ奮闘記(その44)


投稿者名:ユタ
投稿日時:(03/11/12)






江藤幸恵という少女と出会った翌日・・・。

中学に入ってから2週間、そろそろ顔馴染みも増えてきたひのめは今からは数学の授業だったと思い教科書を机から出した。
どちらかと言えば体育会系のひのめだが別に勉学は苦手というわけでもなく、今日の予習ページをもう一度だけ確認してみる。
そしてxやyの羅列を見ながら昨日のことをふと思い出す。



────────もう傷つきたくないから。



(めっちゃ傷ついてるじゃん・・・)

なぜか引っかかる幸恵の言葉。
ひのめは矛盾した現状に考えてみるのだがどうしても答えが出なかった。

「ま、いいか」

答えが出ないなら焦って出すこともない、自分に言い聞かせ始業チャイムを待ってきたとき・・・


ガタっ


ひのめの左隣の席の椅子を引く音がする。
それ自体は別に不思議なことではない、ただ違ったのはその席は入学して以来空席だったということだった。
当初はクラスで話題に上がったものの結局は『入院でもしてるんじゃないの?』という誰かのセリフで記憶から消えていた席。

(誰だろう?・・・確か名簿で見たことが・・・)

ひのめは記憶を手繰り寄せながら興味津々で気付かれないようし左隣の席をチラっと見る。
そこにいたのは・・・

「あぁ────!あなた!昨日の!」

ひのめの声に周囲のクラスメイトの視線が集まる。
まずはひのめへ、そして次はその隣にいるメガネと三編みの少女・・・江藤幸恵に向けられていた。

「え!?同じクラスだったの!だって入学式とか・・・まぁ、それはいいとして、昨日学校に来てたんじゃ」

なのになぜ教室に来なかったのだろうと尋ねてみるひのめに幸恵は静かに答えた。

「・・・・・・・・・職員室の帰り途中で絡まれたから」

「・・・そ、そう」

相変わらず無機質な反応にひのめは苦笑いするしかなかったが、こっちの言ってることを無視せずに答えるだけマシか・・・
ひのめはそう思いそれ以上何も聞かなかった。








夕陽に照らされる世界、
放課後の帰り道最近仲良くなった友達二人と会話を楽しみながら歩を進めるひのめ。
内容はどんな服が可愛いとかどこに新しいお店が出来たかなど実に少女らしい話題だった。
そして、その中の一人がふとある話題を投げかける。

「そういえばさ、今日一人新しい子がクラスにいたよねぇ?何て言ったっけなぁ・・・ああ、ええ〜と・・・」

「江藤幸恵さん?」

「そう!それ!?江藤さん!」

「あれ?ちぃちゃんって江藤さんのこと知ってるの?」

ひのめは江藤幸恵の名をスラっと出せた・・・というか以前から知ってそうな桜井千草に問いかける。
もう一人の友人・沢村夕菜もどうやら自分で振った幸恵の話題に興味があるのか千草の言葉の続きをワクワクしながら待っている。
千草は少しだけ考えた表情をすると静かに口を開いた。

「ああ、江藤さんね・・・私同じ小学校だったけど・・・」
 
「へぇ〜どんなコだったの?」 

「うん、私5、6年生は隣のクラスだったからよく知らなかったんだけど、4年生は一緒のクラスでよくおしゃべりしたのよ。
 本当明るい子で少し甘えん坊なところもあるけど別に普通の子だったわ」

「へぇ〜」

ひのめは昨日の幸恵を思い出しとてもそんな小学生だったとは思えないなぁ〜と心で呟いた。

「それがさ、5年生も終わる頃だったかな・・・、彼女剣道部に入ってたんだけど・・・
 ・・・・その頃上級生からイジめにあってたんだって」

「イジメ?」

「うん、まぁ・・・性格の不一致か知らないけど、江藤さんって他の運動はからっきしなんだけど、
 剣道だけは強くて先輩を差し置いてレギュラーだったりして・・・それが原因らしいけど」

「ふ〜ん、それであんな性格に?」

イジメられて性格が暗くなる・・・まぁよくある話だ、しかし千草はそんなひのめに首を横に振った。

「違うのよ・・・」

ひのめと夕菜は千草の声のトーンが落ちたことに気付いた。

「ある日ね・・・いつも通り江藤さんをイジめてた先輩が・・・・・・・・・ついに江藤さんに逆襲されたの」

「な、な〜んだ。よくある話じゃない!イジメられッ子が勇気を出したんでしょ?
 もう!ビックリさせないでよぉ!千草ったら怪談話向いてるよ!」

ケラケラ笑う夕菜にひのめはビビってたなという視線を向けているとこれまた千草は首を横に振った。
そして無表情のままさらに続ける・・・

「先輩5人が全員・・・骨折、全身打撲、流血・・・竹刀が折れるまでやるのが普通?」
 
ゾク! 

ひのめと夕菜の背筋に寒いものが走った。
世の中にはそのくらいのケンカはあるかもしれない、しかし女の子が!?しかも小学生のときに?
実際には見たことない凄惨な現場を思い浮かべ顔を青くする二人。

「もちろん学校側でも問題なったんだけど・・・まぁ、原因は上級生にあるし、小学生のやったこと、
 それに学校のイメージもあるからあんまり真実は知られてないんだけどね」

「「・・・・・・・・・・」」

すっかり無口になった友人二人になお話題を続ける千草。
ここまでくれば全て話したほうがお互いスッキリするものだ。

「友達がその先輩から聞いたんだけど・・・まるで鬼のうような形相だったんだって。
 だからそれから江藤さん、『鬼憑き江藤』って言われるようになって・・・みんなから避けられてたの、
 江藤さん引きこもるようになっちゃって・・・学校にもほとんど来なくなったわ。
 中学にも今日初めて来たんだと思う」

(正確には昨日だけど・・・おそらく一度学校に来いとでも先生に言われたんでしょうね
 ・・・・・・・そこで絡まれた。・・・絡まれた?・・・っていうか誰だったんだろう、あいつら)

避けられるの同時に絡まれるとは難儀な。
そう同情しつつも昨日の連中の正体が気になったひのめ。

「あのさ、やっぱりそのあともイジメとかあったの?」

「う、うん・・・大半の生徒は避けてたんだけど、中には面白がってイジめてた子もいたみたい・・・」

(あいつらがそのイジメッ子か・・・)

ひのめは昨日の出来事を思い出すと少しムカっと腹が立った。
正義感が強いひのめにとってイジメはもちろん『悪』だからだ。
とはいえ・・・

「でも、そいつらも勇気あるわよね〜、もしかしたら逆襲にあうかもしれないのに」

「それがね・・・事件があってから江藤さんって絶対に怒らないのよ、
ううん、笑いもしないし、泣きもしない・・・まるで感情が欠落したいみたいに」

「うっそーー!?」

夕菜のオーバーリアクションを分かった分かったとひのめはなだめながら続きを話してとアイコンタクトを送る。

「途端に暗い・・・じゃなくて、感情がなくなるんてね・・・まぁ心理学か霊能の世界よね」

「うん・・・それがね、噂じゃ江藤さんは妖怪に取り憑かれたのが原因だって・・・」

「妖怪?」

「ええ────っ!妖怪!?本当に!マジでぇ!?」

「うん・・・って少し落ち着ついてよ、夕菜!」

(妖怪か・・・)

千草と夕菜のやり取りを微笑ましく見つめながらひのめは少しだけ考え込む、
霊力は弱くてもそこは美神の血筋、妖怪と聞いて反応してしまうひのめだった。










「ただいまぁ〜」

「あぁー!おかえりひのめ!じゃあママ出かけてるからね!?」

帰宅しひのめがドアを開けるとそこには急いで靴を履く母・美智恵の姿が。
こんなに慌しいママも珍しいと思いながらひのめは聞いてみる。

「出かけるってどこに?」

「もう!前に言ったじゃない、令子と忠夫クンと共同出張があるって」

「ああ、そういえば・・・あれって今日のことだったんだ」

オカルトGメンと民間Gメンの協力体制作りの一環である出張、
これは珍しいことではない、だからひのめは実は鍵っ子だったりもするが今では幸か不幸か慣れたものだった。
そしてもちろん令子と横島が出かけるということは・・・

「蛍ちゃん達は?いつもようにウチ来るんでしょ?」

「あ〜、それがね、忠夫クンの両親が帰国してるらしくて面倒見てくれるらしいのよ。
 ひのめも一緒に見てもらったら?」

「あぁ〜、いい、遠慮しておくわ。中学生なんだから三日くらい一人で過ごせるって。
 ほら、それより遅刻しちゃうよ?」

「あら!やだっ!それじゃあ戸締りはしっかりするのよ?それと何かあったらすぐに携帯に連絡!」

「分かってるって、何年こういう生活送ってきたと思ってるの?」

母の心配を苦笑いで返すひのめ。
その言葉に押され玄関を出て行こうとする美智恵・・・・・・・だが、
クルっとその踵を返すとひのめをギュっと抱きしめた。

「ごめんなさい・・・本当はいつでもひのめのそばにいて『いってらっしゃい』と『おかえり』を言ってあげたいんだけど・・・」

「ママ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん・・・大丈夫だよ・・・」

ひのめはしばし美智恵の温もりを心地よく味わう。
口ではああ言ったが実質母子家庭なひのめにとって母が家を空けることが寂しいわけがない、
それが中学一年生ならなおさらである・・・でも、決してこの家族や母を嫌いになることはない・・・
こうやって愛情を感じていられるのだから・・・。

「ほら!今度こそ本当に遅刻しちゃうよ!?」

「あ、やばっ!じゃあ行ってくるわねぇ!」

「いってらっしゃい」

勢いよく閉まる戸に優しげな表情で笑みを浮かべるひのめ。
そのまま何か満足したように靴を脱ぎ家へ上がるとまだ母の温もりがある自分の体を両手でギュっと抱いてみる。

(・・・暖かい・・・)

大好きな母の温もりと自分が生きてる証明・・・でも体が温かい以上に・・・
心はもっと温かかった・・・大好きな人に抱きしめてもらえること、それはきっと『嬉しい』と感じる気持ちがあるから。
だから幸せだと思える、生きていたいと思える・・・・なら・・・

「あの子はどうなんだろう・・・」





感情が死んだのか・・・それとも殺しているのか・・・もうあのままなのか・・・
それじゃあ・・・あんまりにも寂しすぎるじゃない・・・。
ひのめはあの子・・・江藤幸恵を思い浮かべながら少し悲しい目をしていた。








その翌日・・・

曇り空の東京第三公立中学校1−4組は一時限目が体育の授業ということもあり女子の更衣の最中(ちなみに男子は3組で)。
その日も天気と同じのように暗い表情、暗い瞳のままの幸恵は周囲が着替えているにも関わらず席に座ったまま静かに小説を読んでいた。


「お〜っす!おはようさっちゃん!」

「・・・・・・・・さっちゃん?」

聞きなれない言葉に一瞬誰のことかと思ったが声の主・ひのめが自分を見ていることに気付いて反芻する幸恵。
当のひのめは満面の笑顔でさらに続ける。

「そう!あなた名前は幸恵(サチエ)っていうんでしょう?
 だから『さっちゃん』!私のことは『美神ひのめ』だから『ひーちゃん』でいいよ!」

「・・・・・・・・・・・・・」

ピッっと親指を立てて反応を待つひのめに送られるのは幸恵の冷たい視線。
幸恵はそのままひのめから目を離すと再び小説に視線を移しながら言った。

「・・・・・・・・・みんな体育館に行ったよ、『美神さん』」

「あれ?いきなりフレンドリー作戦は失敗?」

てへへと笑ってみせるひのめに幸恵は一つタメ息をついてから立ち上がると無表情のまま口を動かす。

「もしかして同情してるの?悪いけど・・・迷惑だからやめてくれる・・・」

珍しく強い感情・・・とはいえ微かにだが・・・しかしひのめはあっけらかんと言った。

「同情ねぇ・・・そうかもしれないし、興味本位かもしれない・・・でもさ、友達になるのってそんなに難しく考えることかな?」

「友達?」

「そ!友達!別の言い方だと友人、ダチ!英語だとフレンド!フランス語でコパン!
 というわけで友達になろうよ♪」

今の話の流れでどうやって最後の言葉が出てくるのか・・・
しかしこういうところがひのめの長所で好かれる理由でもある。
だから大抵の人はここで『YES』と答えるのだが・・・

「やめとく・・・私は・・・もう友達なんていらないから・・・」

「・・・・・・・・・何で?」

「・・・・・・・・・・」

「じゃあ話題を変えて・・・単刀直入に聞くよ?さっちゃんって・・・妖怪に取り憑かれてるの?」

ひのめの言葉にピクっと幸恵が反応する。
一瞬だけの動揺・・・しかし、それすらすぐに消えて元の無機質な表情を作り出す。

「・・・・誰に聞いたの?」

「ま、そこらへんは企業秘密ってことで。これでも女の子やってると噂の一つ二つ流れてくるもんだから」

ひのめはアメリカ人のように大きく肩をひそめて言ってみる。
そして、しばし訪れる数秒の沈黙・・・それを破ったのは幸恵のほうだった。

バサッ・・・

薄暗い教室の中に聞こえる衣のスレる音、それは幸恵ガバっと上着をまくってみせた音だった。

「ちょ、ちょっと!いきなり何・・・・・・・・・・・・・を?」

ひのめの声と視線が止まる、その視線の行き着く先それは・・・幸恵の右わき腹、そこには・・・

何と見せられた幸恵の右わき腹のあたりの肌が茶色と紫を混ぜたように変色いや、
15cmほどのまるで腫瘍のようなもがついている。
それだけではない・・・その腫瘍には何と口と目と鼻がついてるではないか・・・

「じ、人面瘡?」

まるで人間のようなその腫瘍は昔マンガで読んだ病気に似ている。
ただ違うのはその腫瘍に小さな袋のようなもが付いているところか。

「・・・・・・・・・・・・・・・理袋(ことわりぶくろ)」

幸恵がポツリと呟いた。
ひのめは自分の頭の中にその単語があるか検索してみる・・・・・・・・・・・あった。

理袋(ことわりぶくろ)
人間の激しい感情がつまっている妖怪、これに取り憑かれると激しい感情に左右される。
つまり怒りやすく、泣きやすく、笑いやすく・・・感情の限度を越えてしまうのだ(地●先生ぬ〜●〜参照)

「私は・・・ある日廃神社でみんなと遊んでた・・・、
 そのときのイタズラ心でね・・・『禁』って書かれた箱を開けたら・・・」

幸恵は上着を着ながらチラっと一度だけひのめに視線を向ける。

「何かが口に入ったと思ってはじめは何も気にしなかった・・・でもその次の日・・・、
 聞いたでしょ?・・・いつもこんなことすぐに終わると思っていた先輩達のイジメ・・・でもその日だけは違った・・・」

「・・・・・うん、知ってる」

「なら、これ以上は言わなくてもいいわよね・・・あんまり・・・人と関わりを持ちたくないのよ」

そのまま幸恵はポロポロと涙を流す、おそらく『悲』の感情のスイッチが入ったのだろう。
涙は止まることを知らないように溢れ出している、普通なら泣いてスッキリというところだが、
理袋のせいで泣いてあるのであって自分の意思ではないのだからそうはいかない。

「ちょっと・・・大丈夫?」

「ま・・・ぐす・・・気持ち・・・を、えぐ・・・落ち着か・・・せるから」

まるで花粉症患者のように鼻をすする幸恵を見てひのめがポンっと両手を叩いた。

「そうだ!だったら私ン家来なさいよ!これでも私のママってオカルトGメンのお偉いさんなのよ!?
 それに私のお姉ちゃんもお義兄ちゃんもGSだし!・・・あっ、でも昨日から出張だっけ」

「ゴー・・・ストスイ・・・パー?」

「うん!三人共そこらのGSとは実力が一枚も二枚も・・・きゃっ!」

突然の悲鳴、それは・・・・・・・突如幸恵に首を絞められたから。
そのままもつれるように教室の後ろの壁に叩きつけられるひのめ。

「ゴーストスイーパーが・・・ゴーストスイーパーのせいで!私は!私はぁぁ!」

「ぐっ・・・がぁっ・・・(凄い握力・・・そういえば剣道やってたって・・・)」

強烈な力で絞めあげられ意識を失いそうになるひのめは細くなる視界でチラっと幸恵の顔を見た。
そこには無表情でも悲しみでもない、ひたすら憤怒の感情が浮かび上がっている。
ここまで感情の起伏が激しいなんて・・・
『鬼憑き江藤』・・・千草の言ってた噂も満更ウソでもない、そう思ったときだった・・・



ピシャアアアアアァァァァァアァァァァァ────────ッ!!!!
ガラゴロゴロロォォ────────っ!

突然鳴り響き輝く春雷。

その稲妻の強烈な光と音が幸恵の意識を取り戻させる。
一瞬大きく見開かれた幸恵の瞳と同時にその両手の力が緩んだ。

「はっ!」

「けほっけほっ!」

春雷のおかげで苦しみから解放されたひのめ膝をつきながら喉をさする。
幸恵はそんなひのめを見ながらガクガク体を震わせる、そしてそのまま自分の両手の手の平で両肩を抱きしめた。
でも・・・収まらない・・・寒さじゃない・・・恐怖で・・・あの日味わった恐怖で震えていた・・・。

「ご、ごめんなさい・・・私・・・私ぃ!」

「だ、大丈夫だから!ね、落ち着いて!」

「私はぁ・・・!私はまたっ・・・!人を・・・誰かをぉ!・・・ダメ!GSなんて信じれない!  
 GSは・・・私を・・・うああぁぁ!!」

「さっちゃん!」

ガチガチと震える錯乱した幸恵を何とか落ち着かせようとするひのめ。
そのとき・・・

ガラガラ・・・

「何しとる美神!江藤!とっくに授業は始まってるんだぞ!」

教室に入ってきたのは一時限目の体育担当教師。
おそらくいつまで経っても来ない二人を迎えに来たのだろう。

「あ、でも江藤さんが!」

「ん、江藤、風邪か?保健室行けるか?おい、美神一緒に行ってやれ」

「い・・・いえ、・・・はぁはぁ・・・一人で行けますから」

何とかギリギリの理性で答える幸恵は体育教師にそう告げる。
それを見た教師もひのめに早く来るように言うとそのまま体育館へ帰って行った。

「ほ、本当に大丈夫!?私も付き添おうか?」

心から心配して出されたひのめの右手、しかし・・・

パシっ!

「!?」

それは幸恵の左手によって弾かれる。
右手に走る痛みよりなぜ叩かれたのか分からず困惑するひのめに幸恵は冷たく言い放った。

「はぁはぁ・・・私は・・・・GSが嫌い・・・だから・・・」

乱れていた呼吸が止まる。

「────────あなたとは友達にはなれない、なりたくない」

「・・・さっちゃん・・・」



苦しそうに出て行く幸恵の背に・・・






────ひのめは何も言うことが出来なかった
 





                              その45に続く



────────────────────────────────────

あとがき

みなさん!今回この作品を読んで違和感を感じませんでしたか・・・

そう実は・・・・・・・







────────GTYの投稿容量が2倍になったのです!!!────────



つまり16kb強ほどです!!
これは昨今のサーバー負担による問題から始まり

「展開予想ショー」サポートサイト『マリアのあんてな』・管理人斑駒さんの努力と!
C−WWW管理人・fukazawaさんの好意的配慮のおかげです!

これによって今まで『前』『後』に分けて投稿することによって加速していた早期ログ流れ防止、
大量アクセスによるサーバー負担が軽減する・・・・・・・・・・・・・・んですよね?^^;

この件に関しての詳しい情報は例の如く


「展開予想ショー」サポートサイト『マリアのあんてな』のTOPページにて随時公開していくそうです!
なので出来れば皆様のあとがきでのCM、友人などにこの件をしてくれると大変ありがたいですm(__)m




ほら!今回はこんな宣伝まで載せれちゃう♪


『はい!今日お届けするのは今巷で大好評の・・・


「GTY過去ログ検索機」!!!

従来の過去ログ検索と言えばどうでしたか?

開けば重く、軽くするのにいちいちダウンロード、さらには更新のたびにもダウンロード、
最後は検索するにもキーボード操作が入りましたよね?

しかし、今回マリあん社が自信を持ってお薦めるこの新型『GTY過去ログ検索機』を侮ってはいけません!

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までご連絡下さい!
みなさまのお電話お待ちしています♪



要約:
マリアのあんてなのTOPページに『GTY過去ログ検索』が作られたので是非使用してみて下さい(^^)




今回は容量増加をアピールしたかったのであとがきと宣伝を投稿と一緒にしましたm(__)m


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