プレゼントフォー♪ ―後半―
投稿者名:KAZ23
投稿日時:(03/11/ 7)
<前半からの続き>
「はぁはぁはぁ………な、なんとか持ちこたえたわね…」
私はグッタリとしてへばりこむ。
「あ〜……イタタタ…」
力を抜いた瞬間に、血まみれの右手が痛み出した。それに、きつく握られた左の手首も結構痛いかも。
眼を開けて、視線を左手に持っていき……そこにあるポチの左手を見る。私も結構思いっきり握り締めてたかしら?
でも、まあ…もう大丈夫。
「ほら、ポチもう……」
―― もうはなしても大丈夫よ ――
視線をポチの顔に持っていき、私はそう言おうとした。
でも、私が言おうとした言葉は、何処かに消えてしまう。
…え?
「………………え?」
だって…
「………何コレ?」
そこに何も無かったから。
ポチの顔があるべき場所には、何も存在しなかった。
ポチの右腕の肩から上は……
―― 全て無くなっていた ――
「………………」
大きく見開いた眼で、私はもう一度自分の左手を覗き込む。
自分の左手と、そこから伸びるポチの左腕……
何度見ても、肩口から先が無い。
「ポチ?」
私はキョロキョロと辺りを見回してみた。周りに広がるのは、少し焼け焦げた外壁と視界を遮る煙幕だけ。
ポチの姿は何処にもない。
私はもう一度、ポチの左腕を見る。それは、いまだに私の手首をきつく掴んでいた。
「………………ああ…」
ああ……そうか。
私はようやく認識した。
「………………そうか…」
ポチがもう……
―― ここにいない事を ――
「………………」
私はゆっくりと立ち上がり、さっきまで握り締めていたポチの手首を放す。
だが…ポチの左手は、それでもきつく私の腕を握り締め………
「もう……そんなにきつく握ったら痛いわ。」
私は、強くきつく握り締めるポチの左手の指を、1本づつそっと剥がしていった。
「ごめん。ちょっと出かけてくるわね……」
ようやく放してくれたポチを、私は逆天号内部の床にそっと横たえる。
「ここで待ってて。直ぐ戻ってくるから。」
私はそう言い残して、そっと飛び立った。
…………………………
「来たわね!!ガマンできずに出てくるのを、待ってたのよ!!」
ようやく出てきた女魔族にそう言い放つ美智恵。
だが、対峙する女魔族はそれに答えようとはせず、ただひたすら冷めた表情でトツトツと質問をしてきた。
「貴女が……この作戦の指揮を執っている人間で間違いない?」
「…?ええ……そうです。」
女魔族……ルシオラはその表情に全く色を見せない。
自分の想像とは若干イメージの違う登場に、美智恵はやや戸惑いを覚える。
「………そう。ところで、ウチによこしたスパイ、あいつの名前は何て言うの?」
「スパイ?……ああ、横島君の事?なら完全な思い違いね。彼は自分の意思でそちらに行ったのよ?スパイでも何でもないの………私達とは関係無いわ。」
シレっとした顔で横島の事を否定する美智恵。
その台詞の真意に薄々気付きつつも、ルシオラは自分の腹立ちが抑えられないでいた。
「ヨコシマ?そう………ヨコシマね。」
ただ、そんなことよりも大事な事だと言うように、ルシオラは美智恵が口にしたその名前を反芻する。
「どうしたの?名前くらい……彼に直接聞けばよかったんじゃなくて?」
「………………」
ヨコシマと呟いたとき、ほんの少しだけ見えた表情が…再び奥に追いやられていた。今は又、何も無い無表情がそこに浮かぶ。
「…………別に、貴女にはどうでもいい事でしょう?そんな事よりも……貴女……貴女は…」
一度両目を閉じ、ルシオラはゆっくりと言葉を紡いで…。
うつむいた顔がもう一度美智恵に向けられ…
「……殺すわ。」
「!!」
今度こそ、はっきりとした殺意が美智恵に向けられた。
美智恵は一瞬、その気迫に飲み込まれそうになる。だが、軽く頭を振って負けそうな自分の心を押しとどめた。
「やって御覧なさい!貴女にそれが出来るならっ!!」
―― ヴゥンッ ――
龍の牙が美智恵の霊力に共鳴する。
―― キィィイィンッ ――
ルシオラの全身が眩い光へと変化した。
一拍、2人は視線を交わして……
「はああぁっ!!!」
「やああぁぁっ!!」
正面からぶつかりあう。
溢れ出す光の奔流は、空母を完全に飲み込んだ。
…………………………
「ふぅ……あ〜しんどい…」
無敵の移動要塞逆天号も、今はもう飛ぶのがやっとといった状態だ。
だが今はもう、これ以上破壊される心配は無い。霊波を帯びた煙幕も晴れ、敵も撤退したからだ。
とはいえ被害は甚大。暫くはこちらも体勢を整える事に時間を費やさなければいけないだろう。
そんな逆天号の甲板にルシオラは戻ってきた。
―― ポタ、ポタ ――
「あ、血が……」
甲板に流れ落ちる血を見て、後で掃除しなきゃ等となんだか見当違いな事をルシオラは思う。
「ルシオラッ!!」
「ルシオラちゃんっ!」
ルシオラの帰還を知り、ベスパとパピリオが駆け寄ってきた。
「大丈夫…っ?!」
「ル、ルシオラちゃん!?」
「ん?ああ………ただいま、2人とも。」
ルシオラの様子を一目見て息を呑むベスパとパピリオ。
「ばっ!ルシオラッ!?アンタッ!」
「え、何?」
対照的に全く平然としているルシオラに、ベスパが詰め寄る。
「おまえ!その腕っ?!」
「え?……ああ。」
ルシオラは、まるでベスパに言われてから初めて気が付いたかのように、自分の左腕に目を向ける。
「…落としてきちゃった。」
ルシオラの左腕は、肩口から綺麗サッパリと無くなっていた。
傷口からポタポタと流れ落ちる大量の液体と、それに伴い流れ出る霊気。
「落としてっておまえ!?は、はやく治療室にっ!!」
「ル、ルシオラちゃん死んじゃ駄目でちゅーっ!!」
魔族の再生能力かなり高い。だから、腕の1本くらいなら命に別状は無いかもしれない。
それを踏まえてもパッと見た限り、今のルシオラはかなり危険な状態に見える。ベスパとパピリオは慌てふためいた。
「もう……そんなに心配しなくても大丈夫よ。私たちはコレくらいじゃ死なないわ。でしょう?腕だって再生すればちゃんと元に戻るし。」
「そ、そりゃあそうだけどさ!」
「もー!!なんでそんなに落ち着いてるんでちゅか、ルシオラちゃんはっ?!」
ベスパとパピリオには、ルシオラの落ち着きぶりが理解できない。
だが、それも当然。何故ならルシオラ本人にもその理由など分かりはしないのだから。
「大丈夫、心配しないで。ちゃんと治療室いって直してくるわ。」
「う、うん。」
「そ、それならいいでちゅけど…」
ルシオラはそんな2人に優しく微笑んで、ゆっくりと歩き出した。
「あ、一緒に行かなくて大丈夫か?」
「ええ。自分で歩くくらいなら出きるから。貴女たちは私の代わりに逆天号の応急修理、お願いね。ああ、あと…多分大丈夫だと思うけど、一応人間の追撃には気をつけて。」
本当に穏やかに話しかけるルシオラだった。
ベスパとパピリオも、一瞬ルシオラが大怪我をしている事を忘れるほどである。
「あれ?ルシオラちゃん…それ何でちゅか?」
「え?ああ、コレ?お土産よ♪」
ルシオラの右手に携えられていたモノに気がつき、パピリオが問う。するとルシオラは、ニッコリと微笑んで答えた。
ベスパとパピリオは、そんなルシオラにそら寒いものを感じてしまう。
だから、テクテクと歩き出す彼女の背中を追いかける事が出来なかった。
…………………………
「ただいま、ヨコシマ。はい、お土産よ♪」
そう言うと私は右手を掲げて、手に持っていたお土産をヨコシマに見せる。
「どうかしら、喜んでくれる?」
それは、バレーボールよりちょっと小さいくらいの丸い物体。
―― ポタポタ ――
亜麻色と土気色をベースにして、そこに赤いまだら模様が入ったモノ。
「ヨコシマをこんな姿にした女よ。まったく……酷い事するわよね?」
同じ、人間なのに。
使い捨てにするなんてね…
「あれ?」
それを言うなら、私も同じなのよね?
1年という寿命と引き換えに貰った強い力。それは全てアシュ様の為に使うべきもの。
だから…
「そう言えば、私も使い捨ての道具だったっけ……」
でも……
別にその為に創られたんだもの。それはそれでアリよね?
多分、何も知らされずに……騙されて捨てられたお前とは違うわよね?
―― ポタポタ ――
床に落ちる液体が、円状に広がって染みをつくる。
ああ……
ここも汚れちゃった。
後で掃除しなきゃ。
私はその染みを見て、無性にそう思った。
―― あれ? ――
何を考えてたんだっったかしら?
私はパチパチと目をしぱたかせてみる。視界には、ヨコシマの左腕があった。
それは…大きな存在感を持って私の眼の中に飛び込んでくる。
「そういえば……」
ちょうど、反対だわ。
「お前は左腕以外を失って、私は左腕を失ったわね。」
ちょっと面白い偶然かしら?
そうだ!
「ねぇ、ヨコシマ…」
いい事思いついちゃった♪
「お前の腕、貰ってもいい?」
な〜んてね♪
もう決めちゃったから。駄目って言っても返してあげな〜い♪
でも、いいでしょう?
「そうしたら、お前とずっと一緒じゃない♪」
―― あ! ――
ああ………
そうか。やっと分かった。
「そう言う事だったのね…」
私は自分を理解する。自分が何を思い、何を感じていたのか。
それが今、ようやく言葉になった。
そう…
「私は……」
馬鹿みたいね?
「……お前に惹かれていたんだわ。」
たったアレだけの事でお前が好きになったんだ。
「プッ……ククククッ♪アハハハハハ……!!」
あ〜おかしい!
おかしいから、ちゃんと言葉にするわね?
「愛してる、ヨコシマ♪」
プッ!駄目……なんでこんなにおかしいんだろう?クククク……♪
―― ツゥーーーッ ――
「あんまりおかしいから……涙が出てきちゃったじゃない。アハハハ……」
ま、いいわ。
とりあえず、一緒に治療室に行きましょう。
―― ポイッ ――
私は、右手に持っていたモノを投げ捨てて、ヨコシマと腕を組んでみた。
「じゃあ、このまま行きましょうか?」
嫌なんて言わないわよね、ヨコシマ?
「これからはずっと一緒よ、ヨコシマ♪」
<FIN>
今までの
コメント:
- こんにちわ。
え〜展開予想と言う事で。
こんな展開を考えてみました。
いわゆるダークですね。
ネタ自体は昔から漠然と有ったのですが、思い立ってSSにしてみました。
嫌いな人には嫌いな展開だと思いますので。
反対票も遠慮なく入れてください。
では。 (KAZ23)
- 怖いです・・・。ホンット怖いです。
でも賛成です。もしかしたらあったかも知れないし・・・。
でも今夜は眠れそうにありません。 (誠)
- 怖くはないですけど、悲しいです・・・やっぱり。
こんな事態もあり得たかもしれないから、余計に・・・。
気付けなかった事が不幸なのか、それとも彼の『死』が最終的に不幸を呼び、ある種狂気的な幸福を『彼女』が見つけることが出来たのか。
ただでさえ、『彼女』は現実に彼の命を自身を犠牲にして『彼』の一部となりましたから。
ちょっと自分でも何を言ってるか解らなくなりましたので終わります。
すいません、ちょっと半泣きしながらこれを書いているので。
凄い心に響いたので賛成を入れます。
では、ありがとうございました。 (Raygaldzardo)
- 「敗者は首を刎ねられる」というのは名言だと思うんですが、そしたら勝者はいるのかいないのか。
ルシオラは勝ったのかな、ヨコシマとずっと一緒にいられるから。
美智恵さんに打ち勝った彼女、敵将の首を携え凱旋する隻腕の彼女、横島と腕を組む彼女が、どうしようもなくかっこいいと思いました。
たとえそれが、滑稽なものでしかなくとも。 (りおん)
- このあと横島がいない以上世界は、滅亡するんだろうな
って言うかコスモプロセッサーで横島生き返らないのかな (ttt)
- らぶらぶですね。きゃ♪(マテコラ!)
いいかんじに燃えです。
このままサイコ入ったダークヒーローになるとさらに可。
母を殺され復讐に燃える令子たちの前に現れるルシオラ、
語られた真実に打ちひしがれる者達を前に宣言はなされる。
「私は復讐を遂行する!──彼の残したこの腕に賭けて!!」
高く掲げた左腕には、燦然と輝く黒き『栄光の手』・・・とか。
(直接の仇は既に殺った後とか、栄光の手は右手だ──なんてツッコミは無しよ(爆))
夕陽を浴びながら、愛しげに左腕を撫でるルシオラ
「一日の終わりがこんなに綺麗なら、世界の終わりはもっと綺麗かも知れない・・・。
ねえ、ヨコシマ。今度は一緒に世界の黄昏を見ましょう・・・」
なんて感じで・・・お目汚し妄想失礼しました。m(_ _)m (kurage)
- どうも〜ヒロです〜
く、信頼と信用におけるKAZ23様のお話に始めて中立をとってしまった!!申し訳ないです・・・
なぜかといいますと、ルシオラの体に横島の腕をくっつけるシーンを想像してしまった訳でして・・・ってそれだけか!?
いやいや、僕もダークなんかは書きたい派なんですけど、アメリカンホラーとかは気持ち悪くて見れないたちなんですよ(あんまり関係ないなぁ)
個人的にはこの展開も賛成なんですけど、何かくるものがありまして・・・申し訳ないです。本当に賛成と中立に迷ってしまいました!!本当に、気持ちは賛成なんです。わかってやってください(涙)
であであ〜これからも頑張って下さいませ〜 (ヒロ)
- こんにちはMASAKIです。
いやぁ〜前半だけ読んでいたら、おおラブ物か〜と思っていたら、後半で一気にダークになりましたね。
ルシオラが微妙に狂い気味で怖いですね〜。片腕を失いながらも美智恵さんの首をとってきた様は怖さと恐ろしさを感じると同時に何か良さを感じました。
この後、横島を失ったルシオラと母親を失った美神さんの戦いはどちらかが死ぬまで続くのでしょうね・・・。そこに救いはあるのでしょうか?
でも楽しませてもらいました。
それでは〜 (MASAKI)
- てっきり、ルシオラサイドで、横島への愛を綴るのかと思っていましたが、ダークですか・・・・・
俺もダークとか書いてますが、こっちのほうが有り得そうな気がしてより一層、暗い気がしました。
結論、大賛成です。良かったです。次も期待しています。ではっ。 (DIVINITY)
- 前半、いい感じでラブだったのに……。そう落としましたか。
ええ、遠慮無く反対票を投じます。
構成や文章表現は、悪くないです。あくまでストーリーに賛成できないということで。 (湖畔のスナフキン)
- 賛成。
いえ、私って、コメント欄でよく、(笑)とか、つけるんですけど。
今回はつけません。・・・いや、というかですね。
面白いです。
残酷な美しさってあります。氷を抱いたような・・・冷たく、鋭い感覚を与える―――言葉足らずですが、私はこんな表現しか出来ないんですけど。
染み込む冷たさ、悲しいくらいな優しさ。泣き出しそうなくらいに、強い感情。
そう、感情。ルシオラは、あくまで静かに終わらせたんですが。でも、きっと、激情。
私はこういう展開はありだと思います。・・・望ましくない、と、言えないんですね。ダーク、好きではないんですけどね。でも、この話を読めてよかった・・・素直に、そう、思います。 (veld)
- ううっ、ダークなんて反則だよ(涙)
前半までは最高にいいカンジだったのに・・・・。
まあ、完全にキレちゃってるルシオラが逆によかった気もしないでもないですが・・。
反対です。こんな暗黒学園的ネタは自分には耐えられません。 (ひさ)
- 弥三郎です。
ルシオラーの私にとっては反対です。
ここまでダークやってしまうとなんだかスプラッタというかなんと言うか。
しかし、内容の完成度は高いので賛成票を入れます。
まさかKAZ23さんまでダークに染まるとは思わなかったよぅ・゜・(ノД`)・゜・ (弥三郎)
- あー、冥くも美しい物語に水を差すようで何なのですが。
あんな死に方をしたら、横島君、幽霊になって化けて出ると思いません?
でもって、霊となっても世界を救った文殊使いとして銅像が建つとか。
ルシオラの魔法工学か文殊あたりで体作ってあっさり現世に復帰とか。
右手から口や目が生えてルシオラ本体といちゃつく寄生霊ミギーヨコシマとか。
……いや、すみません。原作短編でのノリで思考したら、つい。
かの迷言「大丈夫、死んでも生きられます!」が思わず頭を突き抜けてしまいました。
しかも、隊長さん死んでるから一つの奇跡がさらなる悲劇を演出する事になりそうな罠。
……いや、感動したんですよ? 本当デスヨ? (分裂夢)
- 振り向いたらヨコシマの左腕だけが、という展開に、
某からくりなマンガみたいになるんかな〜? と思ったです。
改造人間ヨコシマとして復活! とか。
原作でもこの辺では「使い捨てられた」と思ったりしてますし、
そんなのもありかな〜と。
完成度は高かったので読み応えはありましたが、ルシオラーとしては
続かないで欲しいです。可哀相だから。 (YAM)
- どもです、KAZ23さん、BOMです。
・・・怖い。ルシオラ・・・
率直な感想です。読んでて腕に鳥肌が立ちました。
ダークすぎて今体温が下がっているのを感じています。
でもお話には賛成です。だけど続かないで欲しい・・・怖いのは嫌いだから(笑)ではっ! (BOM)
- ああ・・・、凄い。『救い』が全くない・・・。へビィな絶望感はお見事の一言。
ヨコシマンです。
良いですよこれ。やはりダークを書く以上、わずかでも『救い』があってはならない、と考える私の鳩尾に直撃してます。目の前が暗くなっていく・・・。
で・も、展開的には正直反対ですよね(笑)。 (ヨコシマン)
- 心の未成熟さ故の暴走と、精神の崩壊する様が痛々しいです(ノД`)。
タイトルの「♪」が、彼女の狂気の度合いの大きさを物語っていますね。
救いの無い展開に敬意を表して、反対票を。
投稿お疲れ様でした。 (dry)
- 一回最後まで読んで、とてもKAZ23さんの作品とは思えませんでした。
それでもう一度読み返して・・・
「ああ・・・随所に見られる描写が、やはりKAZ23さんの作品なんだなあ」
と思いなおしました。
私も、怖いよりは悲しいの思いのほうが強いです。
本当にあったかも知れないと思わせる作品でした。
前半では「ルシオラが横島を好きになるきっかけを書いた作品になるのかな?」と思ったのですが、後半が始まっていきなりこんな展開を見せるとは思ってもいませんでした。
(続きます) (あずさ)
- そこにあるはずのポチの顔が無い。あるのは腕だけ。
それを目にしたとき、ルシオラの頭が真っ白になった瞬間、私もこの作品を読む目が止まりました。
時間にして数秒ですが・・・でも、本当に止まりました。
そこで私がルシオラに感情移入して読んでいたんだなって事がわかりました。
だから美智恵さんの首にも、とくに衝撃を覚えなかったというか、ルシオラの気持ちになりきっていたので、本当に美智恵さんが酷い人間に思えてました。
これほどまで引き込まれた話もそうは無いです。
それで、ルシオラが最後に狂ったように見えますが、本当は狂っているのではなくて狂おうとしているのではないか?と、なんとなくですがそう感じました。
(続きます) (あずさ)
- タイトルを見たときはまた甘々でラブラブな話かなー、とクリックするのをためらってしまいましたが。。。開いてみてよかった!!
久々にみる『狂気の愛』を描いた作品で、最近つとに「病んでいる」と囁かれている私にとって、非常に満足すべき作品でした(笑)
・・・でも、皆さんがいうほどのダークかなぁ。 (赤蛇)
- ダークと仰ってますが、ダーク以外の何かを強く感じた作品でした。
何かが何なのかはなんだか言葉に出来ないですけど・・・
文句無く良作ですので賛成票です。
こんなに長いコメントになってしまって申し訳ありません。
わたし、今泣いてます。
少し立ち直れないかも・・・
(あずさ)
- すごいですね・・・・・
それに愛する者のためには命をためらわず上げられる彼女だけに、愛する者が殺されたら彼女なら彼を死に追いやったモノ全てに復讐しそうですもんね・・・・・そして最終的には彼女自身も自殺するか、夢の世界の住人とかすかのどっちかですし・・・・
まぁ有り得たるIFの世界、としては凄く良く出来たSSでした! (D,)
- ほんのちょっとだけボタンを掛け違えてしまった、未来といったところでしょうか。
ほんと、凄いなぁの一言しか出てきません(^^)
投稿おつかれさまでした。 (矢塚)
- 恐い・・・というか・・・
凄いというか・・・今まで読んだ作品で一番・・・ちょっと言葉では言い表せれないです。
純粋に展開には賛成できないので反対ですが・・・
KAZ23さんの実力を思い知らされました。 (ユタ)
- 話の運び方は見事なホラーになってます。
後半始まって最初の部分、自分の目を疑って何度も読み返しました。
自ら狂気に閉じこもろうとするルシオラが痛々しくて耐えられません。
正直、コメントを書きながら賛成か反対かで迷っています。
これで完結であれば賛成できないものでもないのですが、
ありそうだけどあって欲しくない展開でもあります。
やっぱり私には判断できません。 (U. Woodfield)
- ラブ米ラブ米〜→うぉ怖っ!(精神状態の推移)
そういえばルシオラって魔族だったんですよね。だから色々欠けた感じがこんなにも似合うのかも。
こういった具合の魔性(狂気かなあ)って考えてみるとGS世界じゃルシオラが一番絵になるんですねえ、、。
血塗れの壊れたような笑い方をするルシオラ、っていうのもなんだかいいなあと思ってしまいました。
結構ダーク好きなんです、、、と言うわけで僕文句なく賛成です。 (Roht)
- ifとして考えた時、起こりうる所ですね〜
GS美神がギャグ路線で、横島がシリーズの顔であるキャラクターだからこうならなかっただけで、「永井 豪」的な世界観の中に美神のストーリーがあったら、たとえギャグ作品であったとしてもこうなっていたかも。
魔族としての破壊衝動、その行動理論を考えてみると………… 空母の上甲板に居た人たちも全滅かも(@_@)
ルシオラは冷静かつ情熱的にふるまってくれている所が人外の魔族らしさが出ていて良いと思います。おそらく彼女は狂っていないでしょう、狂うほどの交流はまだなかったし、単純に不快に思い、その魔族の破壊衝動をぶつけただけかと思って読みました。
正直、GS美神の展開予測としては・・・と思わなくもないですが、原作の逆パターンとして面白く読ませていただきました。
賛成いたします・・・・・ (黒川)
- 『極楽』の連載としてそれまでの流れの中で可能かどうかという事と、ルシオラより単純に攻撃力の高いベスパを追い詰める程の美智恵の手並み(人類の為には誇りすらもかなぐり捨てる手法)が発揮されていないという部分で主に反対です。
後者については、恋する乙女(死語か?)としてのルシオラの強みやら、美智恵が短いやりとりの中で事を察した作用とも考えられますけど……うーん、どうしても理屈っぽく考えてしまいますね、僕は。
でもま、後編後半の展開自体は嫌いではないのですが、その「プレゼント」を相手が欲していたかどーかをまるで考慮していない辺り、原作での命の張り方とは対象的ですね……双方正気とも狂気とも捉え難い点では同じですが。 (Iholi)
- 狂愛とか、色々な単語を思い浮かべるわけですが、ぴったりな言葉も見つからず。
KAZ23さんが、この手で来るなら、私はこうだと考えた話がダークというより、痛いだけの話で。
いつか反撃します(ぇ
それはさておき、久々です。こんなに完成度の高いSSを読んだのは。
何つーか、愛だね。ひどく一方的で、押し付けの愛。
この時点で横島の胸中にあったのは愛とか恋じゃないことは確かだけど、ルシオラにそれを確認する術はもうなくて・・・。
全ては心の中。
横島は美化されて生き続けるのでしょう。
私の彼は左腕なの♪
欝になりそうなくらいな笑顔とともに。 (nava)
- 原作でも横島くんが使い捨てられる可能性を示唆し、美智恵さんが撃墜してしまう可能性も認めていただけに、納得の行く展開でした。
それはそれとして、読んでいて作品全体から感じる“喪失感”には圧倒されました。一点の濁りも無く統一された空気がお見事です。
同じく文章を書く者として、これほど読者の心を動かせる文章には一種の憧れを感じてしまいます。
KAZ23さんの次回の“短編”にも期待してみたり(笑) (斑駒)
- 鬱になるが、嫌な欝ではなく、なんというか清清しい鬱。
自分の文章表現力のなさが恨めしいですね。ともかく、良作と感じました。反対票を入れる理由が見当たらないです。 (♪♪♪)
- 皆様こんにちわ。
今回はまことにたくさんのコメントを有難う御座います。
原作では絶対に出来ない展開、そして有り得たのではないかという展開、さらには・・・悲劇を書いてみました。
正直、もう少し反対票がくるかとも思っていたんですが、皆さん意外にこの類の話お嫌いではないみたいですね。
たくさんの賛成票がとても嬉しいです。(反対票も、中立コメントも嬉しいですよ!)
突っ込み意見もちらほら見えますので、その辺の作者的見解はそれぞれのコメント返しでしますね。
あ、そうそう。
コメント返しが終わってからでも、いつでもコメントは受け付けてますよ〜♪w (KAZ23)
- 誠さんこんにちわ。
怖い・・・ですかね?
この手の話を書いてそう言ってもらえるのは、喜ぶべき事なのでしょうな。w
そうですね、有ったかも知れない話ってのはこの話のベース部分の1つですから。
これで暫くこの手の話は書かなくても良いや。(とか言いつつ書いたりするかも?w) (KAZ23)
- Raygaldzardoさんこんにちわ。
お久しぶりで御座います。Raygaldzardoさんのお名前はとても印象に残っていたお名前です。
いつぞやのアンチおキヌ増殖のコメントが凄く印象に残っておりましたので。
再びのコメント有難う御座います。
悲しい・・・そうですね。怖いよりはそちらの方がしっくり来ると思います。
そんなに感動していただけると、書いた甲斐があるというものです。
彼と彼女の幸せ・・・これも幸せ・・・・・・なのでしょうかね?ある意味で。
だとしたら、滑稽で悲しい幸せです。 (KAZ23)
- りおんさんこんにちわ〜!
ルシオラが勝者かどうか・・・・・・難しいですね。
確かに勝った。得たものもある。それでも・・・・・・
失ったものははるかに大きい・・・
これは勝ちなのだろうか?それを決められるのは本人だけとはいえ、傍で見ている人間には、それはとても・・・勝ちとは・・・・・・
ラストのルシオラ、なんとなく何処かで見たような気もする有りがちな姿ではありますが、ヴィジュアル的にはやはりこういうのがクルんですよね。 (KAZ23)
- tttさんはじめまして!
コメント有難う御座います。
この後の世界について、いくつか妄想したものがあるのですが、この話はココで終わらせてこその華だと思います。
なのでわたしは語りませんね。
ココから先は、読んでくれた方の想像にお任せです。
tttさんはどのような続きを想像されたのでしょうか?彼女は幸せでしょうか?
・・・・・・ (KAZ23)
- kurageさんどうもです。
そうですね。随分と一方的な、お気に入りの玩具に注ぐような愛情です。
なぜなら、横島は何も答えないから。それでもルシオラにはそれで満足なのでしょうか?
自分の心を偽っているのかもしれません。
その後の展開ですね。上で述べた理由で、今回はここでわたしはその後には触れませんが、kurageさんの予想する展開も良い感じで・・・・・・
奈落に堕ちていくような展開ですな。w
救いがあるべきか否か・・・
このへんは特に好みが分かれそうです。 (KAZ23)
- ヒロさんどうもです。
いえいえ。コメントが嬉しいのです。賛成でも反対でも中立でもです。
なるほど、そのシーンですか・・・
他人のパーツをくっ付けるというのは、結構古典的なホラー(?)の手法ですからね。有名どころでフランケンシュタインあたりからの。
ま、何となく含みを持たせた設定ですよね。ここからいろんな展開が想像できるというか・・・ (KAZ23)
- MASAKIさんこんにちわ!
そうなんですね。書いているときは特に前半後半と区切って書いている訳ではなく、今回はたまたま真ん中で区切ったら丁度くっきりとイメージの割れる部分で切れたのですよ。
たしかに前半だけだと、恋の予感?なラブラブ展開に見えますね。
それを後半でいきなり覆したわけですが・・・やはり驚かれるみたいですな。
作者的には、ルシオラは特別狂っているわけではないです。
少なくともこの話のラストの部分までは。
ここではまだ、正気なんですよ。だからこそ苦しい想いを表現したかったのです。
本当に狂ったら、痛いのは本人じゃなくて周りなんですよね。
この後は・・・各人の想像におまかせです。MASAKIさんは救いのある展開と無い展開、どちらを思われたのでしょうか?
・・・・・・ (KAZ23)
- DIVINITYさんどうもです。
そうだったのです。ルシオラサイドで愛を綴るのでは無かったのですよ。
暗い話になりました。
いやはや、有り得たかも知れないと思わせる展開が今回のキモでありました。
そう感じてもらえたなら成功ですね。
書いてみて思いました。ダークって難しいわ・・・
湖畔のスナフキンさんどうもです〜♪
期待を裏切って申し訳ない!実はこんな話でした。
反対票、有難う御座います!やはり、こんな展開は賛成だけじゃ哀しいです。w (KAZ23)
- veldさんこんにちわ!
誠に深いコメントを、有難う御座います。
静かに終わらせたルシオラ。その心のうちを、作者の意図した通りに読み取って下さるveldさんにお礼です。
わたしも・・・・・・自分で書いておいてなんですが、こういう強い感情は嫌いでないのです。特に、絶望や怒りから来る感情の強さは、惹かれるものがありますね。
弊害として、こんなダークになってしまいましたが・・・
こちらこそ、veldさんに読んでいただいてコメントをいただけて、とても良かったと、心から思います。 (KAZ23)
- ひささんこんにちわ。
反則・・・しちゃいました。w
実は投稿してから気付いたんですよね、前半だけだとダークに見えないって事。汗
そうですね。狂ってはいないですけど、キレてはいると思います。
ひどく冷静にキレてますね、このルシオラは。
実は私自身が反対票を入れたいこの展開!
反対票を付けていただき、まことに有難う御座いました。w
弥三郎さんこんにちわ!
まさか、弥三郎さんが賛成票を入れて下さるとは思ってもおりませんでした。w
スプラッタ・・・初めはもっと直接的な表現を当てていたのですが、アドバイスをいただいて間接的な表現を用いてみました。自分でもこの変更で作品が締まったと感じたのです。
よりスプラッタが増したと。
ダークに染まったと言われるとこ、困る・・・汗
私はあくまでハートフル作家ですよ〜♪w (KAZ23)
- 分裂夢さんはじめまして。
コメントを有難う御座います。
分裂夢さんの想像するその後は原作チックなギャグ世界なのですね。w
いえいえ、それもまた、有り得たる未来の形かと思います。
YAMさんはじめまして。
コメントを有難う御座います。
実は、某からくり漫画は書いている最中に頭にありました。
この話の構想を考えてたときはそうでもなかったのですが、書いている途中で「アレ?なんだかあれと近い展開だ・・・」と思いましたね。
でも、この話はここでおしまいです。続きませんからご安心を。(?)
ルシオラーにも関わらず、こんな展開に賛成票を下さって、感謝感謝です。 (KAZ23)
- BOMさんどうもです!
続きませんよ〜w
こルシオラ・・・怖かったですか?そうかもしれません。
横島を殺した美智恵さんを静かに殺して、その後はたいした事も無い風に元に戻り、そしてもう居ない横島に語りかける・・・
うむ。怖いですな・・・
そうですか、鳥肌が立つほどでしたか?それは書いた甲斐がありました。w
ヨコシマンさんは結構ダークな話が好きそうですね・・・w
へビィな絶望感を感じていただけたのなら良かったです。
作者的には喪失感というのが書きたかった正解ですが、もちろん同時に絶望感もありますからね。
救い・・・・・・私はあってもいいなぁと思うのですが、この話はそんなのを入れたくない展開でした。
悲劇を浮き上がらせる為に。 (KAZ23)
- dryさんこんにちわ。
反対票、有難う御座います♪w
心の未成熟さゆえの暴走・・・・・・ですね。自分が何でそんなに怒っているのか、美智恵さんと戦っていた時はまだ理解してなかったんですから。
何故、ポチを失った事で怒っているのか?
何故、ポチを殺した女が許せないのか?
それを彼女が知ったときは、既に美智恵さんは・・・・・・そしてヨコシマも・・・
タイトルの♪は、大体そのような狙いです。
この話の中では実はそれほど狂っていない彼女ですが、このラストで段々と狂いだすのではないか?という含みを持たせてみました。
まあ、傍目にはやはりこれでも十分狂っていると映りますか・・・ (KAZ23)
- あずささんどうもです。
今回の話は、確かに私の作品の中でも随一の異色作品だと思います。
なにしろ、初めて書きました。この手の話。
ルシオラに感情移入して読んでいただけたみたいで感激です。
なるほど、ルシオラサイドでは美智恵さんは完全な「悪」ですからね。
首を刎ねられても当然ということですね。
それほどまで引きこまれたいうのが、何より嬉しい話です。
あずささんのコメントは、かなり私の作品の本質をついていると思いますよ。
作者冥利につきます。ルシオラはまだ狂ってないし、たしかにダークよりも別の部分にメインが有りますしね。やはり「愛」を書いてるんですよこの話は。
いや、嬉しいコメントです。
本当に有難う御座いました。 (KAZ23)
- 赤蛇さんこんにちわ。
コメント有難うございます。
ああ・・・病んでるよ。w
嬉しいんだけど・・・・・・なんだか微妙に複雑だなぁ・・・
この話でそこまで喜んでもらえると。(汗
タイトルではちょっとフェイントかけてみました。w
D,さんどうもです〜!
彼女の復習はこれで終わったのか?それともこの怒りは人間全体に向けられるのか・・・
彼女は今後どうなっていくのでしょう?想像すると恐ろしくも哀しい物語です。
このIFの世界を褒めていただき有難う御座いました。
そうそうIFと言えば、初期の頃のタイトルは・・・
IFストーリーは突然に 〜あの日、あの時、あの場所で〜
『プレゼントフォー』
という長い上にパクリまくりのタイトルだったり。w
実はそんなIF世界の短編の1つとして考えたんですよ。いきなり横島が死ぬIF世界のはなし。 (KAZ23)
- 矢塚さんこんちわ!
>ほんのちょっとだけボタンを掛け違えてしまった、未来といったところでしょうか。
上手い例えですね。まさにそんな感じです。
今回はそのへんを考えながらIF世界を構築してみました。
哀しい結末です。(涙
ユタさんちーっす!
まずはこの展開に反対してくださって有難うです。
恐い・・・凄い・・・・・・なかなか言葉にしにくい話だったでしょうか?
実力思い知るって・・・・・・・・そう言われるとなんだか照れるのですが。(照)
でも嬉しいです。w (KAZ23)
- U. Woodfieldさんこんにちわ♪
話の運び方は、わりとありがちでは有りますが、だからこそ、読みやすく出来たと自分でも思います。
どうやら成功みたいですね。
ラスト付近のルシオラは、確かに傍で見る人間が痛くなる姿だと思います。書いているときはそれを意識して欠きました。
>ありそうだけどあって欲しくない展開でもあります。
これ、まさに私の気持ちとおんなじですね。w
判断できなくてもコメントをつけていただき、まことに有難う御座いました。 (KAZ23)
- Rohtさんこんにちわ。
ルシオラは魔族ですから、基本的に人間の命を奪う事に罪悪感などありませんでした。
ですが、この件でそこから一歩進みましたね。積極的に殺していく。嬉々としてかどうかはまた、別のはなしですが。
こんな姿が似合う女性・・・・・・もしかしたら格好いいかもしれません。w
>血塗れの壊れたような笑い方をするルシオラ
こうやって書かれると、なんだか空恐ろしいです。
ゾッとする美しさを感じる表現ですね。
そうですか、ダーク好きですか。書いておいてなんですが、私は嫌いです。w
泣いちゃうから・・・ (KAZ23)
- 黒川さんどうもです〜!
そうですね。アノ原作のGSの世界ではありえないけど、あと少しシリアスダークな部分のある話だったとしたら有り得たかも?!
ま、そうは言っても連載でコレは無いでしょうけど。w
甲板の上に居た人たちは、記述はしてませんが主要なメンバーは逃げてると思います。このときのルシオラの眼には美智恵さんしか入ってません。他の人たちは・・・海兵魂を持った軍人さんたちは(攻撃しかけて反撃食らって)全滅したとおもうけど、GS連中は多分美智恵さんの指示で先に撤退させられたかと。
ルシオラの破壊衝動が、怒りとか憎しみで個人に向けられた時・・・こんな展開じゃないでしょうか?
このときの彼女は狂ってません。言われるとおり、美智恵さんの存在が不快だっただけなのです。だから殺す。シンプルですね・・・ (KAZ23)
- Iholiさんこんにちわ。
コメント有難う御座います。
Iholiさんの疑問というか引っかかった所に、補足を入れさせてもらいますね。
>『極楽』の連載としてそれまでの流れの中で可能かどうか
これに関しては私もどうだろう?と首を傾げるばかりです。(マテ!)
まあ、ここで終わるIF世界としてみていただければ幸いです
>ルシオラより単純に攻撃力の高いベスパを追い詰める程の美智恵の手並み
>(人類の為には誇りすらもかなぐり捨てる手法)が発揮されていない
こちらは、実は最初は色々と書きました。
概要は次のような感じで・・・
<続く> (KAZ23)
- <続き>
美智恵は魔方陣で力を手に入れているわけだから、魔方陣さえ無くなればルシオラの勝ちだろう。
でも、美智恵だってそんな事は十分承知している。
その辺を絡めた激しいバトルがあり、なんとか魔方陣の破壊に成功したルシオラ・・・
その隙を見逃さず、美智恵の持つ龍の牙がルシオラの左腕を切り落とす。
だが、その時ルシオラの右腕は美智恵の首を握り締めていた。
(後略)
ってな感じの話です。
ただ、これは話が冗長になってしまうので全てカットしました。
そのへんの説明も、今回の展開には不要と判断しました。
>恋する乙女(死語か?)としてのルシオラの強みやら、
>美智恵が短いやりとりの中で事を察した作用
なのでこのへんは特に想定して無かったですね。
特にルシオラはまだ恋って感情を理解して無かったですし。
<続く> (KAZ23)
- <続き>
このプレゼント、ひどく一方的ですよね?
このあたりで、ルシオラと横島の感情的なすれ違いを表現してみました。
もしも横島が生きていたら、絶対喜ばないプレゼントですが、ルシオラは喜んでくれると思っているのです。未熟な感情の所為ですね。
正気ではあるが、正気でいるのが辛い状態。だからルシオラは狂気に溺れようとしていく・・・
こんな感じです。
追記
今回のタイトル「プレゼントフォー♪」は、素直に読めば美智恵さんの首になるのですが、作者的にはその影に含みをもっておりました。
「あげる♪」と「ちょうだい♪」です。
何をあげるのか?そして何を欲しがったのかは、ご想像にお任せしますね。
ではでは、最後にもう一度、コメント有難う御座いました。 (KAZ23)
- navaさんどうもです!
狂愛・・・・・・それですね。
NAVAさんの反撃、楽しみにしてますよ♪w
痛い話は痛いけど。(←変な表現)
確かに、私の話は痛みという点ではそれほどでもないみたいです。
本能が痛い話を避けて通ったのでしょうか?w
>ひどく一方的で、押し付けの愛。
その通りです。美化された横島がいつまでも住み続ける事でしょう。
哀しい事です。
鬱になりそうな笑顔・・・・・・・・・さすがNAVAさん、表現がいちいち恐いよぉ・・・ブルブル
いや、シリアスダークの大家、NAVAさんに褒められて感激です。 (KAZ23)
- 斑駒さんこんにちわ。
その節は、いろいろとアドバイスをいただきまして有難う御座います。
斑駒さんのアドバイスで、凄く良くなったなぁと思います。
訂正箇所は少ないのに、ラストが随分締まりました。
そして、ああ・・・
分かっていただけましたか。そうなのです、喪失感。これが書きたかったのです。
ルシオラの絶望しそうな喪失感。この話で唯一「痛い」部分だと思ってますので・・・
斑駒さんに憧れるなどといわれるとは・・・もったいないお言葉です。
次回の“短編”は、違う雰囲気のを書きますよ。ダークはしばらくいいです。w
ではでは。 (KAZ23)
- ♪♪♪さんこんにちわ!
コメント有難う御座います。
すがすがしい鬱ですか・・・・・・
ど、どんな鬱なのか、なんとなくだけど分かる気もします。
多分、痛みが少ないからですね。ダークだけどラブでもあって、痛い部分はカット。
読後感はたしかにそれほど悪くないんじゃないかな?と自分でも思いますね。
最後にもう一度皆様に、多大なる感謝を。
なお最初に述べたとおり、この後でもコメントくださるととても嬉しいです〜♪w
ではでは、次の話でまたお会いしましょう。 (KAZ23)
- KAZ23 さんへ。
どうも、本当に丁寧なご返事、ありがとうございました。
確かに物語の流れの上からも本質の上からも、僕が拘ってしまったあの部分は余りに冗長ですよね。いや、前回の段階でもそれは承知していた、つもりなのですが……どうもモシモ話は近視眼的に細かく考え過ぎてしまう傾向が在るみたいです。
と云う訳で省略箇所云々の部分に同意し(他の部分も了解しました)、総合的に中立評に変更する意味で、今回は賛成評を投じさせて頂きます。
では……こんな奴ですが、これからも宜しくして頂ければ幸いです。(内容上、更なるご返事は不要です) (Iholi)
- 恐!!
はじめまして、まっつんです。
いきなり叫び声をあげてしまいましたが、すごい作品ですね。
展開予測ショーをずっと追いかけてきましたけど、
サイコホラー系の話は初めてじゃないでしょうか。
正直なところをいえば、ルシオラと隊長の戦いで、
もう少しルシオラの狂気を見せてほしかったと思います。
自分は面白いと思いました。 (まっつん)
- 合い言葉は、『らぶらぶ・だーく!!』(挨拶)
狂っておりますね、ルシオラさん(汗)
ルシオラさんが横島クンの死を否定したのはいつなのでしょうか…
横島クンの身体が消し飛んでしまったのを見たときから?
美智恵さんとの戦いの中で?
逆転号に帰ってきたときに横島クンの姿がなかったから?
それとも横島クンの死を受け入れたからこそルシオラさんは狂ってしまったのでしょうか…
そう考えると心が締め付けられる思いです(TT)
狂おしいほどの愛、ズシンと響きました。 (ハルカ)
- 感動した。
怖かったけど。
悲しいけど。
痛いけど。
良かった。 (一読者)
- Iholiさんこそお返事有難う御座います。
返事不要とありましたので、挨拶だけで終わりますね。
ではでは。
まっつんさんはじめましてこんにちわ。
コメント有難う御座います。
ルシオラの狂気は、美智恵さんと戦っている時にはまだ狂気ではないのです。
ここで狂気を前面に出すのは話の展開上強引に感じましたので。
あくまで静かに・・・・・・怒りの感情ですね。
狂うのはむしろ、ラストに自分の気持ちに気付いてからですね。 (KAZ23)
- ハルカさんコメント有難う御座います。
待ってました!ハルカさんにコメントをいただけるのを!w
これもやっぱりラブラブ・ダークですか?汗
そうかもです。
ルシオラは、最初は冷静に横島の死を受け止めたんです。
そして怒った。彼を死に追いやった美智恵さんに対してですね。
そして彼女に勝って、有る意味での達成感を得た瞬間から・・・
彼女は何処か狂いだしたのかもしれません。
決定的になるのは、自分の気持ちを確認したとき。
好きという感情を理解し、でも好きになった相手はもういない。
この事実を受け止めるには、彼女はまだ未成熟だった・・・
ここから先はもう・・・・・・痛い展開です。 (KAZ23)
- 一読者さんこんにちわ。はじめまして。
これはなんというか、シンプルなのに全てを内包しているというか・・・
有る意味物、凄い感情が伝わってくるコメントを有難う御座います。
感動したと言っていただけてとても嬉しいです。 (KAZ23)
- 私の、私の彼は・・・左(ry
さて、どーしたもんか・・・嫌悪感は無いし、しかし感動したってんでもないし。
つまり、お叱りを受けるかもしれませんが、KAZ23さんに賛成票ってことになりますね、ええ。
コメント大遅刻ですみません。投稿お疲れ様でした。 (Kita.Q)
- Kita.Qさんこんにちわ!
コメントに遅刻なんて全然ないのですよ。w
いただけるだけで凄く嬉しいのです。だからありがとー☆
で、
ぬぬぬ・・・
なかなか辛口を喰らってしまいました。
Kita.Qさんには何も訴えられませんでしたか・・・・・・残念と言うか、なにやら敗北感です。
それでもコメント書いてくれて嬉しいです!
でも、そうですね・・・・・・人に賛成票というのはちと問題が有るかも知れません。
今回のような場合は、やはり中立票が妥当な所では無いでしょうか?
と、感じる次第であります。
ではでは、次こそはKita.Qさんに訴えかけるような話を書いて見せまする! (KAZ23)
- 反対票の数が気になって読んでみたら、こういう展開だったとは。
正直反対と言いたい所ですが、あまりにも素晴らしい文章に賛成票を入れさせていただきます。
GSの世界観とは違いますが、美しい恐さに圧倒されてしまいました。
ラストのルシオラが心に痛いです。
KAZ23さんは、連載のやつとは全然違うこんな話も書けるんですね。 (WANKO)
- WANKOさんこんにちわ。
続けてのコメント有難う御座います。
確かにGSの展開としてはちょっと・・・・・・・
と自分でも思いながら書いていました。ありえたかもしれない展開として。
ラストのルシオラはやや狂気入ってます。
このルシオラが痛いなら正直、描いた甲斐がありますね。w
賛成票有難う御座います。 (KAZ23)
- いまさらですが、賛成です、前半の悲鳴は横島のものだったんでしょうか・・・ぅわ
これはこれで完成されていてとてもおもしろかったです、これからもがんばってください (まゆ)
- まゆさんこんにちわ。
コメントと賛成票を有難う御座います。
前半ラスト付近のはルシオラの「雄叫び」です。
おもいっきり力を込めて横島を引っ張っている時に漏れた声でした。
ちょっと分かりづらかったですかね?
今は投稿広場に連載を引越しをして、あちらで書いております。
良ければ足を運んでみてくださると嬉しい限りです。
ではでは〜♪ (KAZ23)
- 原作のようにうまくいかなかったら、こうなるかもしれませんね。
僕は個人的に美神美智恵が苦手なんでこのラストもありかなと思いました。
KAZ23さん、これからもおもしろいSS書いてください。絶対見ます。 (ウィークリー)
- ウィークリーさんこんにちわ。コメント有難うございます!
ほぉ、美智恵さんが嫌いですか。ま、分からないでもないですよね。
私は嫌いじゃないですけど、こういう策謀を用いる人のソレが失敗したときの展開というのは良く考えます。
活動の場は投稿広場に移しましたが、これからも頑張って面白いと言ってもらえる話を書いていきたいです。
宜しくお願いします。 (KAZ23)
- 遅すぎるコメント失礼いたしますm(__)m
前編と後編のギャップが見事です。面白かったです
なんとも思っていない人間の命に対し
>「……殺すわ。」
短いが故にセリフに込められた感情の大きさが怖いです。ただ、このセリフに感じた怖さが―――美智恵さんの最後こんだけ?…と、少し肩透かしをくった感じになりました。
話しのテンポを崩さないくらいで、魔の恐怖を味わった美智恵の表情があればよかったかなと思いました。(すみません無茶な意見をm(__)m
生まれてから僅か、自らも精神の成長がアンバランスと言ってましたが…それ故に横島に対する感情に気付かぬまま暴走した怒りを、美智恵さんが味わった魔の恐怖でうめてほしかったです
まあ感情の暴走ですから、殺すだけで「楽には死なせないわ」なんて思わなかったのかもしれませんが(^^; (ぴろしき)
- 究極の愛・・・愛した相手と一つになる為に 愛する者を喰う…そんなのがあるそうです。
横島の腕を貰うことが彼女にとってどんな意味になるのか・・・魔物は霊体が皮を被ってるようなもの・・・人間が持つ肉体、横島の遺品というべき左腕、霊体の残ってないそれの価値は…想いに気付いた彼女が眷属を使って横島の魂を回収しようとしたりなんかして(^^;
平安時代 アシュタロスに殺された高島の魂をメフィストが・・・現代では人に殺された横島の魂をルシオラが…1000年後に斜島(仮)の魂をめぐって新たな魔族が・・・あぁ増え続ける転生元魔族―――なんてね♪
長々書きましたが・・・素晴らしいお話しに嫉妬してるだけです・・・ほんと面白かったです。感動しましたm(__)m (ぴろしき)
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