ザ・グレート・展開予測ショー

#GS美神 告白大作戦! 「告白の術(すべ)」


投稿者名:NGK
投稿日時:(03/ 9/27)

貴方は何時の日か旅立つ事でしょう。

遠い国へ―――。



優しい貴方はきっと私がこんな事を考えていると知っても、笑って許してくれるでしょう。

それとも私の事を嫌いになるでしょうか?

貴方の側にずっと居たい。

けど、貴方の邪魔にはなりたくない。

だから・・・。

「ダメ・・・ね。上手く文で書けない」

そう言うと私は筆を置いた。

手紙では私の気持ちを上手く表すことが出来ない―――。
かと言って、あのヒトと向き合ってこの気持ちを告白する事は私には出来ない。

私がその事を言えば、あのヒトとの関係が壊れてしまいそうだから・・・。

たった一事を伝えるだけなのに。

「いっそ、こう言う時に魔法が使えればどんなに楽か・・・」

と呟いて、慌てて首を振る。

「そう言うのは私の主義じゃない・・・」
「何が・ですか?」

私はギョッとして後ろを振り向くとそこには顔を見知った少年と機械娘。

「よ、横島さんに、ま、マリアさん・・・如何したんですか・・・?」
「私たち・そろそろ帰ります」

私の普段見せない表情を見たためか、呆然としている横島さんに代わってマリアさんが口を開く。

「如何か・しましたか?」
「そう、ね・・・貴女の口から伝えてくれないかな・・・?私の言葉を・・・」

多分、今、私が言うよりもずっとマリアなら上手く伝えてくれる。
その方があのヒトに気持ちが伝わる。
私がその言葉をマリアに言う。

「それで・いいですか?」
「うん・・・お願いね」


















私はマリアに対して、あのヒトに言うように一字一句、心を込めて『告白』する。












































ちょっと、卑怯かもしれないけれど、これが最善だと思う。



















































その言葉は――――――。





















































「『心は・いつも・あなたと・共に』―――それだけです。ドクター・カオス!」
「・・・そうか、ご苦労だったな。マリア」

マリア姫のその『告白』をカオスは今、確かに聞いていた―――。






―――了―――

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