ザ・グレート・展開予測ショー

防。


投稿者名:hazuki
投稿日時:(03/ 9/24)

注)これは、主人公がオリキャラです(汗)ですのでおりきゃらが出てる話なんぞ読めるか( ゚Д゚)y-~~ ってかたは、回れ右をお願いします m( )m



男は、すこしばかり時代がかった洋館の前で、はあっとため息をついていた。
年齢は、二十台半ばといったところだろうか?
どこかひょろ長い印象をうけるが長身というほどでもない
容姿にしてもせいぜい中の中と言ったかんじであり、特別目をひくものはない。
ノンフレームのめがねを神経質そうに上げる様は、ひどくしっくりくるところからこの男性には、よくある仕草なのだろう。
その辺にいる大学生といわれても違和感はない。
あまり手入れされていないであろう、黒髪は目にかかるくらいあり、その髪とめがねに隠れた瞳が、それだけが違う。
温和そうな容姿にアンバランスな鋭い光がある。

きているものも、量販店に山のようにうっているだろうジーンズに黒のポロシャツというありたきりのものである。
手にもっているバッグも、ごくごくありたきりのものである。





「金さえあればなあ…」
男は、そう呟くとなにか諦めているかのように屋敷の中にはいっていった。






この男名前は、姓を士道、名を修という。
一応GSの端くれだが、レベル的に中の中。
ある一点に関しては、他に並ぶものがいないほどの能力者であるが、それ以外に関してはからっきしという、すこしばかり困ったGSである。
そしてその力の性質上、いつもパートナーを組まなければいけないのだ。
が、この男の力は、有る意味ひどく貴重なものであるが、ひとりでは何もできないと同意義であるために、相手側からひどく軽んじられてきたのだ。

そして、その度合いは、高名な、いや力があると言われるGSほど、強い。
そして今日のペア(といっても複数だが)はこの業界トップクラスなのだ。

どんなことになるか、考えるだけでも恐ろしい。
今日は耳栓でもするかなと、しようかなあとそんなことを思いながら会談を上がっていった。






(美人だな〜)

第一印象をいうならばこれである。
ある程度、覚悟しながら、入っていった事務所にいたのは美しい女性であった。
年のころは二十を越したくらいであろう。
流れるような美しい動作に、美しい容姿、さらりと音をたてて流れていきそうな艶やかな亜麻色の髪。
そしてその身を包む空気。
全てが繊細で、女性らしい美しいのもので構成されているのにその瞳だけはひどく、強い。


その女性はすっと右手を出し、にこっと笑い

「士道さんですね、今回の仕事でご一緒させていただく、美神といいます。よろしく」

と言う。

これにはすこしばかり、驚いた。
相手は高名なGSである。
若くして、この業界でトップクラスの地位と、収入を得ているのだからさぞかし自信を鼻に掛けている、嫌な奴を想像していたから。

しかも自分は、『半端』ものなのに。

ひどく意外に(良い意味での)思いながら士道は、口元をすこしだけ緩め


「よろしく、おねがいします」

─と、手を握った。

が、その手触りは間違いようもなく女性のものではない。
骨ばった男性のもので

内心首を傾げ士道は、顔をあげてみると、そこには少年がいた。


年齢は十七・八といったところだろうか?
長期特有のものを思わせる、若々しさをもっていおりざっと見ただけでもそのやせがれた身体には、筋肉が─しかも故意に鍛えたわけではない。
日々の生活の中で付けられたものである。

なんだかこの少年の日々はさぞかし大変なものだろうなあとか思ってしまった。



その少年はにひっと笑い

「よろし─げはっ」

よろしくという間もなくなにかにふっとばされた。
相手をみてみると、先ほどの女性である。
ぐーで殴ってる上に、霊力まで込められている。
いたい。
これはいたい。



なんだか早速いえに帰りたくなった士道であった。


つづく

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