ザ・グレート・展開予測ショー

AFTER THE BACK IN THE REBORNED 4


投稿者名:ヒロ
投稿日時:(03/ 9/17)

 まず最初に、前回で皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします。猛反省に反省を重ね、一部のきゃらの設定を変えたりしましたが、今回の話はつなぎ的な意味合いが強いので、次の章から読むことを推奨します。重ね重ね、もうしわけございませんでした。これを呼んでくださった方々、少しでも期待してくださった方々に、深く反省の意を表したい所存であります。申し訳ございませんでした。
 

 凄まじいばかりの霊圧を放出して互いに火花を散らしあう霊弾と霊壁。事態は緊迫していた。
 ボールが翻り、涅槃の手の中に戻っていく。彼がここまで執拗に攻撃を重ねるのには、それなりの意味があった。こと実践では、急な攻防の切り替えが必要となっていく。さらに媒体を用いた霊の徐霊のためには、このような実践さながらのような感覚をつかめなければ、場合によっては生徒の生命が危うくなる。だがどうじに、酷い後悔さえも襲って来ることも、自覚していた。いくらなんでも、あれはまずいだろう。
 生徒たちも、涅槃の様子を察してか、顔が変わる。これから最後の攻防を展開することになるはずだ。そのタイミングが少しでも遅くなれば球は戻され、早くければ壁が壊れる。
 どうしようかと、溺升が思案していると、横島が、コートの隅に隠れているのを確認する。ボールから逃げるためであろう。溺枡は彼のことが好きではなかった。
 嫌な奴を見てしまった。英雄だかなんだか知らないが、情報肥大と偏見から生まれた誇大妄想やろうめ。現実なんかこんなもんじゃないかよ。などと思いつつ、叫んだ。
「横島っ!!」
 一か八か、ここは彼にかけるしかない!!(まぁ。このまま死んでくれたって、どうせ戦力にはそう変化はないんだし)
 しかし、ここで溺枡の目的のほとんどがすでに見えているのだから恐ろしい。つまり、彼の目的は・・・
「なんだよ!!」
 溺升は、ありったけの思いを込めて叫んだ。
「ここは君にかけるしかない。球と壁が均衡している今のうちに球を奪って行ってくれ」
 さっと誉人の血が引いて行く。
「て、てめー。そういってこの俺をコロス気だなぁー。どっちに転んでもお前にはそう変わりないんだからなぁー」
「ぐっ、なんかこういうところは妙に鋭いな」
 舌打ちしつつも、後ろを指差して溺升は叫ぶ。
「なら、後ろの女生徒達も君は見殺しにするきかい?ここで成功すれば君にもやっと人生の春がくると、そう思って言ったことなんだがな。でも君がそういうのならば仕方がない。僕がいってくるさ・・・」
 そこまでも言えない内に、溺升の口は誉人の手により塞がれて、後方へと投げ出された。
「てめーにばっかいいかっこされてたまっかぁー」
 ちらりちらりと後ろの女生徒を見ながら誉人は叫ぶ。ちょうど涅槃はボールを構えたところだった。
 それをみて、溺升は、内心ほくそえんだ。
「そんな霊気じゃ死ににいくようなもんだよ。安心したまえ。彼女たちは僕がたっぷり可愛がってあげるよ」
「うおおおぉぉぉぉ」
 コートの中の空気が、一変する。

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