ザ・グレート・展開予測ショー

限界


投稿者名:まさのりん
投稿日時:(03/ 9/10)

現在、午前四時半。

この時期では、この時間帯になると空は明るくなりだし、もう少ししたら太陽も顔を出すだろう。

そんな時間、横島の部屋では一つの小さな影がむくりとおきだした。
その影は、横島がおきてないことを確認すると、つぶやいた。


「・・・・・・お腹すいた。」



それは、復活したばかりの彼女=ルシオラの悲痛な思いだった。









〜〜〜〜限界〜〜〜〜
         BY まさのりん










彼女は、一度は死んだ身だが横島の努力のかいあって復活できたのだ。
あの時の横島の喜びようはすごいものだった。
ルシオラも、喜びの余り泣いてしまった。
彼女の妹たちも喜んでくれた。他のみんなも喜んでくれた。


唯一つ不満だったのは、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自分の体が生まれたころのような状態つまり、子供体型だったことだ。

これは、残っていた霊力片が少なかったため仕方が無かったことだが、
どうやら、体の本能まで戻ってしまったらしいのだ。(実はこのことは横島の知らない)

そのため、早く大きくなるぬは大量の栄養が必要なのだ。
しかしそれが問題なのだ。

彼女は、生まれてこのかた水しか飲んだことが無いのである。
これは、体が大人の時はよかったのだ。しかし、今は子供だ。
彼女は今、猛烈に・・・・・肉が食いたいのである!!



*豆知識::蛍は、成虫の時は水くらいしか口にしないのだが、幼虫の時はひたすら肉食なのである。もうメダカやらオタマジャクシやら
なんでもくうのである。




「肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が食べたい肉が・・・・・・・・・・・・肉〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」


ちびルシはあくまで小声で叫び続ける。



「っく!何で私がこんな思いをしなくちゃならないの!?けど横島の前で、がつがつ肉を食う姿を晒すなんてわたしのプライドが許さないわ!かといっていまは
ヨコシマから離れるなんて、飢えたハイエナ(横島を狙っている娘っ子)の群れの中に松坂牛(横島)をほりこむようなもんだし!・・・しかしこのままでは」

横島の寝顔をちらりと見て、

「・・ヨ、ヨコシマを、た、た、たべ、(ごくり)食べちゃいそうだし。・・・っっっっは!!だめヨだめよ私がヨコシマを食べちゃったら、誰が私をたべるというの!!!」←錯乱気味


ちびルシは、頭を抱えながらあくまで静かに部屋をゴロゴロと転がる。


「どうする私!いっそパピリオに眷属を集めさせるか!いやいやいやいや蝶2,3百匹ていどで満足できるとは思わないし。」
(何度もいうが、蛍の幼虫は肉食である)

「いや、幼虫の方ならけっこう・・・。けどそれなら、ベスパの眷属の方がおいしそうよね。」

「・・・・・ムニャ、・・・ルシオラ・・・。」
ッピク!




「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・スー・・・・スー」
「・・・・・・・・・・・・」(プルプルプル)
「・・・・・・・・・ムニャ」
「・・・・ハァー・・ハァー」

何かに必死に耐えるように、ちびルシは下唇を強く強く噛む。


(我慢するのよ、ルシオラ!!ヨコシマは、ヨコシマだけは!!天上天下唯我横島!!神魔の最高指導者達がこぞって最終戦争回避のために全人類を私に食せといわれてもヨコシマだけは!!!これさえ乗り切ればまた砂糖水だけでも生きていけるんだからだから!だから!!だ〜〜か〜〜ら〜〜〜〜〜〜!!!)

「・・・・ルシオラ〜〜〜・・・・・・・・・・・・・・・スー」

ビクン!!



フルフルフルフルフルフルフル





「ヨ、ヨコシマが悪いのよ。そんな、そんな無邪気でかわいく・・・・・・おいしそうな寝顔するから!!!」
(きゃ〜〜〜だめ〜〜〜止めるのよルシオラ〜〜〜逝っちゃだめ〜〜〜〜〜〜!!)












ドタドタドタドタ・・・ガチャッ「センセ〜〜〜〜〜〜〜散歩にいくでござるよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」








ギラン!!!
「ッヒ!!・・る・るしおら・・ど・・の?」
ポテ、ポテ、ポテ
「な、何でござるか、ど、どうしたんでござるか?」ズズ、ズズ
ポテ、ポテ、ポテ
「な、なんか言ってほしいでござるよ?」ズズ、ドン(←追い詰められた音)
ポテ、ポテ、ピタ
(ひ、ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい)

今のシロにとっては貞子でさえ、コメディにかんじるだろう。



































「おはよう、ルシオラ」
「あ、おはよう」
横島は挨拶をしてからテレビをつける、ちょうどニュースの時間だ。
『今日の午前6時ごろ、○□町で何者かに襲われたと思われる、中学生ぐらいの女の子が発見されました。
少女の体には、かまれた様な歯型霊気が残っており、現在警察とGメンでは犯人のとくていを急いでおります。
なお少女の事情徴収では、「蛍怖い蛍怖い・・・」とつぶやいており。少女の回復をまって再度行う予定です。では次の・・』



「は〜〜この近くじゃねえか、ルシオラも気をつけろよな」
「うん、わかった。」


二人は今日も幸せそうに暮らすのでした。




めでたしめでたし・・・・・・・「めでたくないでござるうううううううううううううううう!!」

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