ザ・グレート・展開予測ショー

こんな展開の方が・・・?14


投稿者名:三遊亭楽栄
投稿日時:(03/ 8/23)

記念すべき第一話「美神除霊事務所出動せよ」のラストから
もしもこのようになっていたらというお話をひとつ。


美神 「…あんた、成仏止めて山の神になりなさい。」
フォーゲル 「へ‥‥え?」

美神さんは言い切ります。
じぃんとしびれさすフォーゲルは感謝感激です。

フォーゲル 「やるっす!やらせてイタダキ・イタダキ・イタダキいただきます!
       いただきマンボでウッ!」
横島 「…おみゃー、いつの人間だナモ?」
美神 「おキヌちゃんもこれでいいわね。」

おキヌちゃんはハイといい返事をしました。
しかし、横島は灰にならんばかりの嫌そうな返事でした。

美神 「横島は…ま、どーでもいいわ。」

という独り言のようなことを聞いてしまったからです。
で、美神さんは悩ましげな浴衣の艶姿を腰あげて立ちました。
その姿で、念を入れ始めるためです。

…美神は手を握り、人差し指と中指を突き立てて唱え始めました。

美神 「この者をとらえる地の力よ!
    その流れを変え、この者を解き放ちたまえ…幽体…離脱っ!」

がいいいん!
横島は同時にバットで頭を殴られました。

横島 「…でーな! 何すんですか!」

思わず、横島の体から幽体が抜け出ていました。
美神は間違えたのに気がついたのですが、面倒くさそーに頭をかいていました。

美神 「(いけない、唱え間違ったわ。)
    ま、いいわ、やっぱアンタそのまま横島君の体を上げるから一緒に来なさい!」
フォーゲル 「い、いいんでアリまスか?」
横島幽体 「そ、そんな美神さーん!
      俺の体はどうなるんですかーーあ!」

幽体離脱のまま、フォーゲルに体を奪われた横島君でした。
その展開もよそに・・・

おキヌちゃん 「ありがとうございます。
        これでおとなしく成仏できます。
        幽霊を押し倒した英雄列伝は、あの世で語り継ぎます。」
フォーゲル 「語り継がないでいいんであリマッス!」

おキヌちゃんはこれで成仏するはずでした。
が、成仏の仕方がわからなく、四苦八苦しました。

おキヌちゃん 「あ、あの、つかぬ事をお聞きしますが、
        成仏って、どうやるんですか?」
美神 「…長いこと染付いたおかげで、神は神でも九十九神になりかけてたのね。
    ならば、その未練を断ち切ってあげたいんだけどさ。」
おキヌちゃん 「…なんです?」

美神は言いかけたところで、金になるかどうかふと思いました。
金にもならないことはできないことが、かえって、美神の脳裏ではじけていまして。
その結果が、思考回路を通して口元までたどり着きました。

美神 「金持ってないわよねえ?」


一同 「‥‥‥‥‥‥(汗だく)」


美神は美神らしく、提案しました。
フォーゲルもさとり、口を開きました。

フォーゲル 「…だったら、そのお金ができるまでの間・・・」
美神 「そうね、うちで働きなさいおキヌちゃん。」

おキヌちゃん 「はたらきます。一生懸命働きます。」




その後。


女の一般客1 「きゃあ!覗きよおーー!」
女の一般客2 「幽霊が覗いてるーー!」


…山の神になった横島はただとり残されていました。
しかも、自分の好きし放題な立場ででした。

横島幽体 「覗き放題だーー!」
女の一般客3 「幽霊が覗くなんてサイッテーー!」

女の一般客一同 「誰か叙霊ーー!」
ホテルオーナー 「もしもし、ゴーストスイーパー小笠原オフィスですか?
         至急、よこしまな幽霊の叙霊お願いします。」
エミ 「オーケー!いくわよ。」



こうして、生霊として取り残された横島本人は叙霊されたのでした。
しかも、横島の存在も知る前のエミの霊体撃滅波でです。

この後、20巻までフォーゲルが横島君の変わりとなったのはいうまでもありません。

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