ザ・グレート・展開予測ショー

お手紙〜〜〜〜11通〜〜〜〜〜


投稿者名:えび団子
投稿日時:(03/ 8/19)


部屋の中央に『でんっ』と敷かれた一組の布団。確かに二人宿泊すると旅館側には言っといた筈だが。何故だ?手違いかな、とりあえず今はそんな心配している場合じゃないみたい・・・

「あ、あの・・・浪人さん?これって・・・?!」

当然の質問で、僕の方も返答に迷った。一刻も早くこの誤解を解かねばならない。

「いや、多分・・・女中さんが間違えたんだよ!」

冷や汗が頬を伝って落ちる。どう言い訳しようにも僕に悪い方に働くからで、
彼女にどう思われるかは僕の信用次第で・・・

「そ、そうですよね・・・。はい。」

「よし、ぼ、僕・・・ちょっと言いに行って来るよ!」

声が裏返った。襖を抜けてドアノブに手を掛けて回そうとした時・・・




        ――――――――ガチャッ・・・――――――――





反対からドアが開いた。

「あんた、この部屋の壁は薄いんだから・・・。大きな声は出さないことよ♪」

小悪魔的な笑みを浮かべる知り合いの女中さんだった。僕は布団の一件を彼女になるべく聞こえないように耳元で囁くように説明した。

「だから〜、壁が薄いって言ってるでしょ〜♪」

「あのねえ、僕達はまだそんな関係じゃないんです!早速直してください・・・」

「壁を?」

「それじゃねえーーーーーーーー!!!!」







      〜〜〜〜〜〜〜〜桜忍び小学校の運動場〜〜〜〜〜〜〜〜



毎年、大きな祭り事はここって決まっていて、花火大会祭りもここで行う。
運動場の中心から円を描くように屋台が連なっていて珍しく人で賑わっていた。

「あの〜、おキヌちゃん?怒ってる??」

夜風が心地よいくらいひんやりとし小高い丘の上にあるこの学校から見下ろす夜景は華やかなライトアップはされてないけどポツポツと光る電灯、家々の生命の明かりだけでも風情があった。それをバックに彼女を見る。

「怒ってませんよ〜、だって・・・旅館の『手違い』だったんでしょ?」

「ひいいっ・・・」

何処となくアクセントがあるのは僕の気のせいだろうか・・・

「いや、その・・・本当に誤解だっ・・・てえ?」

女神の許しを乞う僕の目に入ってきたのは古い旧友達だった。

「おっ・・・浪人か!?」

筋肉質のこの男。『鈴木』

「あれえ〜、本当だあ〜」

金髪にウエーブのお嬢様『田中』さん

「久しぶりだね。」

背の高いインテリ風の美男『佐藤』

「あっ・・・浪人君?!」

ちょっと控えめな見た目まだ少女の『木水』さん

皆、僕の同級生で気の合う奴らだ。それからお互いの近況や他愛もない世間話しを15分くらい立ち話しした。

「しかし、皆帰ってたのか?」

僕の質問に鈴木が答えた。

「おうっ!この花火を見ないことには夏が始まらないぜっ!!」

相変わらず熱い奴。ふっ・・・何か良いなあ。こういうの。

「でも〜、皆〜、変わったよね・・・。」

田中がしみじみと空に手を仰いで言う。

「でも、一番変わったのは君だね?浪人君」

美男子野郎の佐藤が少し長い前髪を掻きあげて言う。

「今年は彼女を連れて帰郷かい?」

その一言に皆が『どっ』と僕に詰め寄る。

「マジかよっ?!お前には釣り合いがとれてなくて隣に居たのに全然気付かなかったぜ・・・」

おいおい・・・

「本当だあ〜、凄い美人ねえ〜♪」

何か・・・

「どこがいいんだい?彼の?!」

勘違いが・・・っておい!

「ま、待て・・・僕と彼女はまだそんなんじゃ・・・」

慌てる僕を他所に彼女は。

「浪人さんのお友達ですか?私、東京から来た『キヌ』と言います。よろしくお願いします♪」

礼儀よく皆に挨拶を済ました彼女。当然のことに暫し彼女の話題で盛り上がった。
どこで知り合ったか、とか。何でこんな奴選んだんだとか。まあ、もちろん彼女の話しをしていると自然と・・・

「で、浪人!彼女とどこまでの付き合いなんだ!?」

この馬鹿・・・何てこと聞きやがる。

「聞きた〜い♪」

賛同すんなよ〜〜〜〜!!

「どこまでって・・・」

ちらっと彼女に横目で見る。

「・・・・////」

彼女は唯唯俯くばかりでそれを悟ったか佐藤が。

「まあ、そんなことは聞くものじゃないよ。」

場が一瞬静まり返った所で・・・




   ――――――――ひゅう〜〜〜〜〜〜どっかーーーーん――――――――



記念すべき第一発目が夜空に舞い上がった。芸術的な光を放ち僅か数秒、輝き尽きる。後に残るは散々し舞い降りていく残骸。それでも・・・その一瞬に全てを託しその一瞬に消えていく。花火とは空に咲く幻想花。屋台は相も変わらず騒ぎたち僕らも皆の目を盗んで花火を眺めながら屋台に近づいて行った。

「おキヌちゃん・・・」

「何ですか?」

「良い奴らだろ?なっ。」

彼女をじっと見つめる。

「えっ・・・あ、はい。そうですね♪」

人ごみの間を抜けるように通り屋台の前に来た。色々な屋台を回り思う存分楽しんだ。花火も中盤に差し掛かり屋台には人が少なくなって来た。僕はなるべく彼女の性格も考慮して目的達成の為に場所を考えた。まあ、この旅の結晶体・・・言い方はどうでもいいが彼女の同意有り&事情を知っては契約違反になり、ともかく早いとこしなければいけない少年には気付かれたかもしれないし。次はない!!

「お、おキヌちゃん・・・ちょっと向こ・・・ぐっ!!」




     ――――――――ドクンッドクンッ・・・――――――――


「はい?何ですか浪人さん?」

彼女が座り込んでいる僕を心配そうに覗きこんでいる。

「はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・」

時が来たのか?にしちゃあ・・・早すぎだろう・・・・?!
もうほんの少しでいいんだよ。頼むよ!!やばいな服で見えないけど
下半身は略透明になってんだろうなあ・・・。次に行っちまうとチャンスは0%
なんだ、くそっ・・・予定より早いじゃねえか馬鹿野郎。








               
                チャンチャン♪続く

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