ザ・グレート・展開予測ショー

ネクロマンサーの憂鬱


投稿者名:オムレツ
投稿日時:(03/ 8/19)

ピコピコピコピコピコ
潜水艦のソナー音のような音が室内に響く。
音の発信源はナイトキャップにパジャマ姿の見鬼君そっくりの目覚し時計『お目覚め君』。厄珍堂謹製とある。
大きなタンス、小さなぬいぐるみの置かれた机、清潔なベッド、後はカーペットとカーテンがある程度の簡素な部屋が朝日に照らされる。ちなみにぬいぐるみは黄色く尾に黒縞が入ったねずみだ。
「ん〜〜〜〜〜……」
うつ伏せでベッドで寝ていた少女――氷室キヌは無意識に枕元の目覚まし君に手を伸ばす。
頭を押すと止まる仕組みだ。
スカッ。
しかし空振りする。
再度挑戦。
スカッ。
やっぱり空振りする。
スカッ。スカッ。スカッ。
意地になったのか連続で試みる。でも空振り。はたから見ればかなり面白い光景だろう。
「?……」
一連の動作で眼がさめたのか、目をあけるオキヌチャン。
枕元を見てみると、目覚まし君はあった。
あれ…何でこんな下に顔があるの?
目覚まし君はかなり大きい。うつぶせの状態だと時計のある台の部分しか見えない。なのに今は上半身が見える。
まさか
寝ぼけた頭で考える。
夜のウチに寝ぼけてベッドにめり込ませてしまったのでは
論理的思考のようできっちり寝ぼけていた。
とりあえず時間を調べるため台の部分に目を向ける。
すると下のほうに人の顔が見えた。
それは自分の顔だった。
…………
沈黙した。
何でこんな下に(自分の)顔があるの?
さっきと同じことを考える。でも意味はちょっと違う。
少しだけ混乱したが、すぐに理由を思いつく。
「私……またやっちゃったんだ」

オキヌチャンは幽体離脱して抜け殻になった自分に向かって呟いた。

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