ザ・グレート・展開予測ショー

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投稿者名:えび団子
投稿日時:(03/ 8/ 9)


暫しの沈黙が二人の間を支配する。居辛い雰囲気。
そんなことは他所に着々と向かって来る浪人。手に持ったジュースはほんの少しだけ露が浮き出ている。

「あ、あのっ・・・!!」

「な、何っ・・・!?」

突然の声に身を翻す横島。凝音は『びくっ』

「実は、私っ・・・ろう・・」

「ろう・・・?!」

言葉が詰まった。この先を言うのが何故か怖かった・・・
自分の気持ちが良く分からない上に静寂が怖かった・・・

「えっと・・・その・・・私、廊下を曲がった所に自販機があった様な気がしますからお飲み物買ってきますね!あの、・・・横島さんも何かいりますか?!」

とっさに思いついた。『ろう』から始まる言葉。冷たいものでクールダウンを計りたかったが・・・

「あ、うん。じゃあお茶でも・・・」

な〜にやってんだ俺は。

「ちょっと、待っててくださいね?!すぐ買ってきま・・・」

振り向きざまに視界に入ってきたのは二本のジュースを手にしている浪人の姿であった。

「お、おキヌちゃん・・・?それに、少年!!」

あまりの事態に動揺を隠せない浪人。まあ、そりゃもっともで・・・

「なな、何をしているんだ〜・・・少年。」

目は笑っているが背後から湧き立つオーラは並々ならぬものを感じた。

「何をって・・・さっきそこで偶然会っただけだよ。なあ?おキヌちゃん」

「え、ええ。そうですよ!」

焦っているのが端から見ても一目瞭然。二人はやはり・・・
嫌な想像をしてしまう。もしそうならきっぱりと身を引くつもりだ。
潮時・・・かな?EVENではないよな、やっぱ。たとえ現時点で僕に好意を抱いてくれてても少年の一言でどうにでもなる関係。それに・・・僕には。

「少年・・・後は頼んだぞ。」

少年の耳元で呟く浪人。

「は?」

「ただし、もう少しだけ時間をくれ・・・。」

何が何だかさっぱり分からないと言った少年。

「どういうことだよ浪人?」

質問に対して全く聞く耳を持たないと言った様子で更に続けた。

「そうだな・・・あと一日。それだけでいい」

言い終わると同時に廊下の奥から若そうな女中さんが何人も詰め寄って来た。
そうすると有無も言わさず横島を取り囲み始め・・・

「ねえ・・・あなた旅の方?この町の人じゃないわよねえ?私達と一緒に・・・楽しい一時を過ごしましょう?ね♪」

横島の思考は一時中断し本能の禁断症状が。

「うお〜〜〜〜!!!!人生の・・・人生の春じゃあ!!夏だけど。」

「きゃあっ、積極的で素敵♪」

これ以上ない程のハーレム的状況に完全に浮かれている横島に対し。

「よ・こ・し・ま・さ〜〜〜〜ん!!!!」

おキヌちゃんは微笑んでいた。そう冷たい眼差しで。
そこで横島も気付いたらしく・・・

「はっ?!まさか浪人・・・てめえっっ!!」

        ――――――――パチンッ・・・――――――――

「行けっ・・・!!」

指を鳴らし女中さん達に合図する浪人。

「じゃあ、ごゆっくり・・・」

笑っているが怒っているおキヌちゃんが最後に言った言葉。

「く、くそうっ・・・待てえ〜〜〜〜!!!!」

廊下の奥に消える浪人達を背に叫ぶ横島。負け犬の遠吠えである・・・
はめられた・・・。俺の行動は奴に全て計算されていたのか?!
つーよりも浪人とは一体何者なんだ?





         ――――――――んっ・・・?――――――――



目を凝らしてもう一度見てみる。今度はどうもない。

「あ、あれ?見間違えかな・・・」

浪人の手が一瞬。















    ――――――――透明・・・。透けてたような?――――――――



まあ、気のせいだろう。
って言うか誰か助けてえ〜・・・。









         〜〜〜〜〜〜〜〜四階の通路〜〜〜〜〜〜〜〜




少年には悪いことをしたな。が、これも彼女を愛するゆえん・・・許せよ。
さて、これからどうするか?花火大会祭りを見に行く予定だが・・・
空に描かれる神秘なデッサン。多種多彩の色が織り成す夏の芸術。
バンッと響く打ち上げ音の中、光でできたシルエットが徐々に近づき・・・


「浪人さんっ・・・!?どうしたんですか?ぼ〜っとして・・・」

うわっ、また妄想してしまっていた。

「いや、ちょっとね・・・。」

通路を奥へと進んで行く。さっきより周りから雑音・・・人の話声がする。
天井に付いたオレンジ色の電球が妙な感じだった。角には一つだけ大きな窓があり外が眺めれた。大分暗くなってきた、星が空に顔を出してきた。

「綺麗・・・♪」

「うん・・・。」

でも・・・やっぱり君の方が綺麗だ♪

女神様には凡人は似合わないのかなあ?全ては彼女が決めること。
僕らはそうこうしてる内に部屋の前に着いた。鍵を取り出しドアを開ける。

        ――――――――ガチャッ・・・――――――――

中は真っ暗だった。もう一つの襖を開け、居間の電気を入れた。


         ――――――――カチッ・・・――――――――


部屋中が満遍なく光が行き渡った。何だか部屋が狭かった。


「えっ・・・!?////」

僕が声を漏らした。

「えっ・・・?!////」

彼女も同じく声を出した。

「な、何故・・・布団が・・・?しかも一組だけ・・・」








      ――――――――部屋・・・間違えたかな?――――――――









                チャンチャン♪続く



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