ザ・グレート・展開予測ショー

おキヌちゃんの手作り料理!?


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(03/ 8/ 8)

パパーー

 …ママーー


バス通り裏(*1)からはタクシーやらトラックの通り過ぎる音にクラクションが鳴る。
夕方の騒がしい時間だ。

今日もまた、ここにきた、横島忠夫(*2)
すっかり息も絶え絶えメガ…いや、帰路に着いていた。
それどころか、腹の虫がギュルリと鳴る。
腹の虫がもはや死に絶えそうだ。

「はあぁ〜〜…給料までまだ先だし、飯を食いたいけど…」

チラリとテレビ上の貯金箱を見る。
あれも、2日前に使い込んじゃったっけ・・・
そう思うたび、心臓が止まる〜〜。それも寝ンネのように。(*3)

電話も止められてるし・・・
会社用の携帯電話も支給されてないし…それは当たり前だけど。
とにかく、腹の虫の機嫌を癒さない事には困るばかり。

そこへ、トントントン…
ドアがノックされる。
叩き方からして、女性である事は瞬時で見抜いてドアを一秒足らずで開ける。


「はいはい、おキヌちゃん!?」


つい、反射的におキヌちゃんという声が出る。


「え・・・あの、そうですけど…?」


俺の予想は外れる事も無く、その通り、おキヌちゃんだった。
鮮やか、軽やかな笑顔が一瞬ばかりビックリして目を開けてこちらを見る。


「こんばんは横島さん、よく分かりましたね。」
「あぁ、この傾斜角62度で14kfで3回叩く音はおキヌちゃんしかいないさ。」


・・・・・
キヌは呆気にとられる。
なんでそんなに詳しく当てられるのかと。

それはともかく、キヌはCOSBYのショルダーバッグを担いでいた。

「あの、横島さんがそろそろ食料切らしているんじゃないかと思って…
 食事でも作ってあげようかと思って材料持って来たんですけど。」
「あーー、やっぱおキヌちゃんはええ子ヤーー。」

横島は感涙に浸しむ。
そうしながら、必要な物はと聞き出し、道具を出す。

「えーと、包丁と鍋にお皿…これだけでいいの?」
「はい、後は任してください。」

その時、横島はギョッと目に付いた。
あのNTVの宣伝でよく出てくる青汁があったのだから。

「え〜〜と…
 まずは鳥もも肉を千切りにして鍋に入れて…」

そう言いながら、鍋に持参した油を敷いて弱火にすると、こんがり焼き上げている。
それは8分のこと、次にジャガイモを良く洗い、包丁は…皮を剥くこともせずに、4つ切りにして
盛ってある一膳分の御飯をさらに中央に盛り付ける。


「さぁすが、おキヌちゃん!
 女学園で寮に磨きを掛けたってわけだな。」
「おだてても、つまみ食いなんてさせませんよ。」

言い切りながら、換気扇の廻る台所の台に向かって鼻歌を歌いつつ青汁をカップ2杯だけとるとボールに放り込み、
さらに水1杯とワイン大匙2杯を混ぜて解いている。スープを作っているのだ。


「あとは、皿の中央に乗せたジャガイモに沿い、鍋から肉を周囲に均等になるように御飯の上に盛り合わせる…と、
そして、鍋にスープを移し、1分ほど中火で温めながら再度かき混ぜ…ドバッと皿全体にかける!
 
 はい、出来ましたよーー。」


横島の見る限りでは、御飯の青野菜スープあえの様に見えた。

「へえ、これは自然食スープってところ?」
「ま、そういえばそうかもしれませんよ。」

キヌは苦笑する。
味はどうですか…と聞こうとした矢先、横島は既に倒れていた。

「わっ、よ、横島さん大丈夫ですか?」
「さ‥さすが……300年前のような味だ…な?
 何処の文献から持ってきたんだ、この料理のレシピ…」


「創作者さんのホームページ(http://gaghistorist.hp.infoseek.co.jp/cooking.html)からです!」


「や…やっぱり……」



そう言い掛け気絶しかけた時には、救急車が横島のアパートの横に着いていたそうだ。




「良いじゃないですか。
 白井総合病院に行けば、とりあえず御飯の危機からは免れますから。」

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