ザ・グレート・展開予測ショー

たつたあげ。


投稿者名:hazuki
投稿日時:(03/ 8/ 8)

「このままじゃ業務に差しさわりが出るわ」
う〜と額の抑え美神。
このお言葉は、横島の更に長期の休みを申請(といってもたった三日ほどなのだが)の連絡を受けての言葉である。

まあそうであろう。

なぜだか、シロが唯今、料理(肉)にこっているのだ。
いやまあ、それは横島を料理でめろめろにしよーという魂胆であるのだが。
(そしてその思惑、一人ぐらしのやろーに手料理で懐柔しよーっとしているのは実にまっとうな手段なのだが、いかんせんその料理の種類が、致命的である。)

「でも、女の子が料理をするのはいい事ですよ」

とんっとよく冷えた、アイスティーを美神のデスクに置きながらおきぬ。

「ワタシも、えっといくつか料理教えましたし」
にこにこというその姿は、柔らかい。

「まともなのならねえ…あ、ありがと」
礼をいいなが美神は、アイスティーを飲み干しながらそんなことを言う。

ぴしっと指をたて、恐ろしいかというかのように美神はいう。
「だって連絡によると、半生のぶたのまるやきに、今度はカツ丼だって………念のために聞くけどおきぬちゃん食べたい?」

「あはははは」
顔をひきつらせおきぬ。

いやそんなものを食べたいというものはいるわけがない。
と、いうかいたら、それはきっと人間の範疇からすこしばかりはみ出してるに違いない。
違いないったら違いない。





数分後。
びくびくと尻尾を縮こまらせシロ登場である。


とんとんと神経質に指をデスクに叩きおもいっきし不機嫌な顔でシロを見る美神。
そして気の毒そうに、シロを見つめるおきぬ。

「覚悟はできてるでしょうね」
声音だけは柔らかに、美神は言う。
びくううっと首を竦めシロ。。
まあ、美神から横島のアパート出入り禁止令を言い渡されたにも関わらず、出向いてさらには病状(?)を悪化させたのだ。
怒られないわけが無い。

「は、はいでござる」
悲壮なそれこそ、単身勝ち目のない敵にむかっていくような表情と決意でシロが。
が、その言葉をうけての美神の差し出した一枚の紙に硬直する。




それは、いまだかつてシロが経験したことのないような、仕事のスケジュールが記されている紙であった。

パートナーはおきぬだったり、タマモだったり美神だったりとしているがシロは出ずっぱりである。
いくら体力バカ(?)なシロでもこれはきつい。


ぱちぱちと、目を白黒させてシロは顔をあげてみたが
そこにあるのは、底意地の悪い美神の笑顔。
困った事にこの女性、このような表情が良く似合いしかも、文句のつけようのないほど美しかったりするのだ。

「やるわよねえ」

やらないといったら、何を言われるかわからない。
というか、生きていられるか怪しいっ!
シロは、一も二もなくこくこくっとうなずいた。



更に数分後。
美神の退室後、おきぬは、なんだかとってもしょんぼりとうなだれているシロの肩をたたく。
「おきぬどの………拙者、頑張っておきぬどのに教えてもらったカツ丼つくったでござるのに……」

どうやら、シロがご飯をつくりにいってさらに具合の悪くなった横島のことでショックを受けているらしい。

「ちょっと、カツ丼は横島さんには重かったから…」

実はちょっとどころではなく、とんでもなく重かったのがそれを言わないのは、おきぬの優しさであろう。

「そうでがざるか…」
じっとおきぬを見、シロ。
なんだかじっとこちらを必至に見ている様は、ちいさな犬がころがってそれでも起き上がり、じっと親犬についていくようなものだ。

おきぬは、なんだかとっても意味不明な、罪悪感に襲われてとりつくろうように

「じゃあ、そのスケジュールが終わったら、身体に優しい料理でも教えてあげるわね」

という、おきぬの言葉にシロはこくこくっとうなずき


「竜田揚げとかでござるか?」

といった。


数分後、おきぬからの延々と、人間の『最低限』の食生活についての講義をうけたのはここだけの話。

おわりです

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