傷ばかりの天使!!(その12)
投稿者名:TAITAN
投稿日時:(03/ 8/ 8)
「は?デートぉ!?」
「えぇ、そうよ。」
野菜や果物がたくさん入った紙袋を持ったリナに、アリスは言った。
「デートって、一体誰と?」
「誰って、決まっているじゃないの。」
次の瞬間、リナの顔が、徐々に青ざめていく。
「まさか、アイツと!?」
アイツとは、もちろん横島のことである。
「イヤ!!ずぇーーーーーったいにイヤだからね!!」
首をブンブンと横に振るリナ。
「何を言っているの?横島さんと西条さんは、私たちのために、あんな大怪我を負ったのだから。」
「そ、それは知ってるけど・・・。」
「ならいいじゃない。」
「よくないわよ!!」
「リナは・・・・、横島さんのこと、嫌いなの?」
「当たり前よ!!なんで私があんなヤツを!!」
そう言いながらも、リナの顔は赤くなっている。
「そう?結構いい人だと思うけど。」
「お姉ちゃん、本気でそう思ってるの?」
「え?」
「あんなヤツを好きにならない方がいいわよ。絶っっっっっっっっっっ対に後悔するから!」
真剣な表情で言うリナ。
「冗談よ、冗談。横島さんは、貴女に任せるわ。」
「ち、ちょっと!!」
リナの呼び止める声を無視したまま、アリスは去っていった。
で、翌日・・・・・。
「それじゃ、楽しんできてね。」
ニコニコ笑いながら、アリスが言った。
「えぇ、せいぜい楽しんでくるわ。」
青筋を浮かべながら、リナは笑顔で答えた。
その横では、苦笑する横島がいる。
「横島さん、リナのこと、よろしくお願いします。」
「は、はぁ。」
「リナ。くれぐれも、横島さんにボディブローや、ネリチャギや、真空跳び膝蹴りとかしないようにね。」
「分かってるわよ!」
声を荒げるリナ。
「それじゃ、西条さん。行きましょうか。」
「えぇ。」
西条とアリスは、その場から去っていった。
「ったく!行くわよ、横島!!」
「へ〜い。」
大股で歩くリナ。
溜め息をつきながら、横島は後を追った。
ブツブツブツ
「リナ王女〜。」
ブツブツブツ
「リナさ〜ん。」
ブツブツブツ
「お〜い、リナ〜。」
ブツブツブツ
「ワガママガキ王女。」
「なんですってーーーーーー!!!!」
襟を掴むリナ。
「聞こえているじゃないっスかーーーーー!!!」
「ったく、なんで私が横島とデートしなきゃいけないのよ!!」
「別にそんなに不機嫌にならんくても・・・・・。」
「なるわよ!!」
リナは、横島を睨む。
「この世で、アンタと付き合いたい女がどこにいるっていうの!!」
「・・・・・・・。」
急に黙り込む横島。
「どうしたのよ?」
「いましたよ、俺のことが好きだった女・・・・。」
「え?」
「元々は俺をコキ使っていた敵だったけど、いつしか、俺のこと好きになっちゃって・・・・・。」
哀しい顔をする横島。
「・・・・・もう遠くに行ってしまいましたけどね。」
「ご、ごめん・・・・。」
「!! へぇ〜・・・・。」
「な、何よ?」
「いや、王女でも、謝ってくれることはあるんだな〜って。」
フッと微笑む横島。
「バ、バカなこと言うんじゃないわよ!私だって、悪かったと思ったら、ちゃんと謝るわよ。」
「ハイハイ、分かりましたよ。リナ王女。」
ニコリと微笑む横島。
カーッ///////////
「? どうしたんスか?」
「な、なんでもないわよ!!とっとと行くわよ!!」
「へ〜い。」
横島とリナは、並んで向こうへと行った。
「くぅ〜。あの女狐め〜。王女の身でなかったら、即刻斬り捨てていたのに〜。羨ましい、じゃなかった、厭らしい奴でござる〜。」
「さっき、本音が出たでしょ。」
「うるさいでござる!」
「横島さん、不潔です!」
「アンタらねぇ・・・・。」
歩道を歩く横島とリナを、カフェテラスから見る、美神一行。
無論、シロはリナを睨みつけながら、おキヌは、指を銜えながら、横島とリナを、羨ましそうに見ていた。
ズルズル
「タマモ・・・。アンタ、ヨーロッパのカフェで、きつねうどんを食べるの、止めてくれない?」
「いいじゃない。好きなんだから。」
そう言って、タマモはきつねうどんを啜る。
「やれやれ・・・・。」
溜め息をつく美神。
彼女は、テーブルの上に置いてあったコーヒーを口に含む。
(フフフフフ)
ピクッ
「タマモ、ちょっとシロとおキヌちゃんを見張ってて。」
「分かったけど、どうしたの?」
「ちょっとヤボ用を思い出してね。」
そう言って、美神は手に持っていたコーヒーカップをテーブルの上に戻し、カフェテラスから去って行った。
レンガで造られた、5階建ての建物。
そこの屋上に、美神はやって来た。
しかし、そこには誰もいない。
「いることは分かってるのよ。とっとと出てきたらどう?」
「フフフフフ。やっぱりバレた?」
物陰に隠れていた女が、姿を現す。
黒いレオタード、網タイツ、美しい脚、豊満な胸、血のように真っ赤な唇、美しい瞳。
その姿は、世界中の男を虜にするのに十分すぎるくらい美しかった。
「・・・誰よ?アンタ。」
「フフフフッ。タダの女よ。」
女は、妖艶な笑みを浮かべながら、舌でペロリと唇を舐める。
「・・・タダの女が、こんなに邪悪な霊気を出せるとは思えないんだけど。」
「フフフフッ。」
「もう一度聞くわ。アンタは一体何者?」
「フフッ。ただのサキュバスよ。」
「サキュバス?」
「フフッ。また会いましょう。」
そう言ってサキュバスは、姿を消した。
「・・・・・・・くっ!」
美神は、その場で膝をついた。
「な、何なのよ?あの凄まじい霊圧は。」
美神の腕には、鳥肌が立っていた。
「小竜姫さまぐらいのレベル・・・。いや、それ以上・・・・。」
美神の額から、ツゥーッと汗が垂れる。
「何でそんなヤツが、こんなヨーロッパの街にいるのよ?」
無論、サキュバスの正体は、S級魔族のマチュアである。
果たして、マチュアが歓迎するのは、横島か、西条か・・・・。
続く
今までの
コメント:
- 強気のリナが可愛い!!Σ(゚ロ゚)
ボディブローや、ネリチャギ・・・お姉さんも妹のこと、よくわかってますね。
羨ましそうに見ているシロやおキヌもいい感じで、今回楽しいシーンが満載でした♪
特にカフェに、きつねうどんがある所なんかがいい!!(爆)
・・・(じゅるっ)ヨーロッパのきつねうどん、美味しいのだろうか・・・? (ヴァージニア)
- >ヴァージニアさんへ
よかった、リナのことを可愛いって言ってもらえて。(オイ)
美神一行のカフェテラスのシーン、気に入ってもらえて嬉しいです。
やはりタマモは、どんな所に行くとしても、きつねうどんを持って行くことでしょう。
>ヨーロッパのきつねうどん、美味しいのだろうか・・・?
・・・・・多分、美味しいかと・・・・。(オイ) (TAITAN)
- うわ・・リナさん青筋たててるよ(笑)
でもこれからこの2人ってどんどん仲良くなっていきそうですよね。
先の展開が楽しみです〜
そして、敵の1人とついに接触してしまいましたね。
波乱は必至ってかんじでしょうか?
次回もがんばってください〜 (かぜあめ)
- >かぜあめさんへ
えぇ、立ててます。(笑)
今回のデートで、2人の仲を進展させようと思っているので、
楽しみにしていてください。(ニヤリ)
さて今回、敵のサキュバスを出させていただきましたが、もう1人の敵も出てきますので、お楽しみに。 (TAITAN)
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa