ザ・グレート・展開予測ショー

心の声


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(03/ 8/ 3)

一風変わった面子の仕事であった。
令子、忠夫、タイガーにピートでやってのけた依頼であった。
簡単とは言いがたかった。事実。
「にゃはー」
と、横島忠夫、眠っている。
致し方が無いことだが、敵方の攻撃を直接食らったのが原因である。
少ない霊力をごっそりと抜かれたが故、
体力、気力を失い眠っている状態なのである。
それをなじる美神令子はいつもどおりであったが、
「令子しゃん、気が付かなかったのかノ?」
とは、外国人ながら、妙なアクセントを身に着けたタイガー。
「は?」
「横島ハンは、令子しゃんを守るために身を挺したのジャからな」
「はぁ?」
二度同じ子音を濁してみたが。
「まさか、あの時の?」
の答えは、
「あぁ、そうだな。馬鹿というか」
「いいえ、それが人間ですよ」
と、雪之丞にピート。
言葉を濁すのたとえ通り、なにがしに気が付いた令子である。
「横島さんは霊力を抜かれた状態だけです。一週間もすれば」
「元にもどるだろーぜ。旦那は」
と、未成年ながらからかい混じりの三人であった。
からかうという精神状態実はハイである証拠でもある。
証拠は。
「お兄様、お仕事は終わったの?」
と、妹属性のアン・ヘルシングちゃんを筆頭に、弓、魔理の登場に、
つられていく三人である。
そうなると、
シロはジョギングで男鹿半島あたりか、タマモは真友君とラクーアへ、
オキヌちゃんは、買い物中。
邪魔する者は誰もいない。といってもタマモは邪魔しそうにはないが。
「この、馬鹿」
ぽつりと。
クーラーの効いた事務所でスースー寝息をたてる横島である。
「何よ。のんきに寝ちゃってさ。私が」
どれだけ心配したか!とは言わない。
「・・・。確か霊力が足りない、ってピートが言ってたわね」
そういえば、シロの傷を治すために抱きついた事があったわね。
である。
事実のところ、美神令子 やや男性恐怖症の所がある。
女子高通いで事実上母子家庭の令子にとって男性は未知の存在である。
唯一の西条とて、「異性」を感じる前に逃げた口である。
だからこそ。
「な、何よ、私の心臓!」
鼓動が音楽用語のプレスト(最高速)なのである。
その鼓動を我慢してとりあえず、手で寝ている男、否男の子の胸板を触ってみる。
何処もかしこもヒートアップ。
次に少し寝ている体を寝ているソファーから引き離して座る部分に滑り込む。
本来なら逆かもしれないが、横島を抱く形になる。
「きゃーきゃーきゃー!」
素直をなかなか現せない、悲鳴も精々小声である。
だが。今は眠り人形、グースカの寝息が心地いい。
とりあえず、先ずは胸板。
「けっこう、厚いかも」
高校生とは言え横島の胸板は女のそれと違うのは当然である。
精々が母親か己自身(何の為に触ったかは秘密であるが、美神令子は20である)なので、
異性の体を触るのは初体験であるといっても過言ではない、のだ。
だが、霊力の補完とはいえベタベタ触られた本人は?
「・・・ん?」
寝言のような台詞であるが、ちょっとだけ目が覚め、手なら動く。
後ろにある太ももでもと思ったのか。
「・・・セクハラしたら殺すわよ!」
上ずった声に横島、眠るフリ。
しかしながら、しばらくした後の言葉。
「・・・・意気地なし」
意味は皆ご存知であろうが、
【意気地なしはオーナーも同じでしょうに」
とは、人工幽霊一号、心の声である。


FIN

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