++女友達 1++
投稿者名:姫桜
投稿日時:(03/ 8/ 2)
風が暖かくなってきた夜は、なぜか外の風の匂いを身体いっぱいに吸い込みたくなる。
――疲れているときは特に・・・。
目の前に書類を山積みにし、いつもは下ろしている髪を2つにくくり、GパンにTシャツというラフな格好をしている女性――美神令子も、そんな思いを抱えていた。空けている窓から流れ込む、暖かい風。どこか懐かしい夜の匂い・・・。そんな自然からの休息の誘いに負けて、美神は少し外を歩くことにした。
今の時間帯は、車の通りも少なく、歩きやすかった。普段は髪をくくる事なんて無いので、うなじを撫でる風がとても心地いい。美神は思いっきり伸びをした。背骨がなり、身体が少しだけ軽くなる。最近は目の回るような忙しさで、ゆっくり散歩することも、背伸びをすることもなかった。いくら仲間が頼りになると言っても、まだ正式なGSではない。一番大変なことを始末するのが、所長の美神なのだ。だからこそ、普段そんな素振りは見せないが、ストレスも溜まるし、疲れも溜まる。
「あぁ〜あ・・・。」
ため息なんてつくことのない美神が、久しぶりにため息をついた。
「このまま、どっか行っちゃおうかしら。」
そんなことできるわけがないのに、口からはそんな言葉が出てくる。
「・・・令子?」
後ろから呼びかけられる聞き覚えのある声・・・・。その声の主は・・・。
「エミ!?何やってんの?こんな所で・・・」
「ちょっと散歩しに来たワケ。」
「・・・そ。」
美神は、いつものようにイヤミを言うのを辞めた。ただ、何となく、今日は言うような気分じゃなかったのだ。
「おたくは何やってるワケ?こんな夜遅くに。」
エミが美神の隣に並び、美神と同じ質問を返してきた。
「散歩よ。」
美神はそれだけ言うとまたスタスタと歩き出した。
「暇な女。」
エミは、美神とは反対にいつものようにイヤミを言ってきた。何となく、それがエミと美神の普通だから。
「お互いね。」
車のヘッドライトが、まるでスポットライトのように2人を照らす。
「どっかでお茶でもどう?」
奢らないけどと付け足し、珍しく美神がエミを誘った。
「珍しい。おたくから誘うなんて。」
「たまにはね。」
「明日は雨か。」
「失礼ね!」
そんなやりとりをしながら、2人は近くの喫茶店に入り、コーヒーを注文した。
**久しぶりに投稿させていただきます「姫桜」と申します♪初めましての方、初めまして☆第一話、短くてごめんなさい;区切るところがどうしてもここしかなかったもので・・・(汗)次回に続きます♪読んで下さってありがとうございました**
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