豚のまるやき(ほねつきにくの続きです
投稿者名:hazuki
投稿日時:(03/ 7/29)
色気がないなら他の方法でいけばいいんだっ!
と思い至ったのが、涙味のしょっぱい骨付き肉をはむはむと食べた三日後のことである。
そして恒例なのか、シロは例によって例のごとく(笑)屋根裏部屋で握りこぶしをつくり宣言する。
「……………あっそう」
うろんげに、シロを見タマモ。
何を言っても、無駄だということがわかっているのだろう。
横島に多大なる、同情を覚え思わずため息が零れる。
「そうでござるっ拙者にはぴっちぴっちの若さと、しょうらいせいがあるでござるっ」
にこにこと、無い胸を張りシロ。
「で、具体的には?」
はーとをつかむんでしょ?
と、タマモ。
ほとんど義務感からくる質問であり、その表情にはどうでもいいっと言わんばかりである。
するとっ
シロ待ってましたとばかりに、きらきらっと目を輝かせじゃーんっといちまいの布を取り出した。
いやこれは布ではない。
えぷろんである。
白いふりふりの、いかにも若奥様がきそーな(偏見です)エプロンである。
「これがなんなのか、わかるでござるかっ?」
一瞬タマモはわからないといいたい、衝動に駆られるがなんとなく嫌な予感を感じ(そしてそれは外れるとこがない)言う。
「エプロンでしょ」
その答えにしろはにこーっと笑い
「そうでござるっ!これを着て拙者、せんせいにお料理を作るのでござる」
その言葉を聞いた瞬間固まった。
りょうり!!!!
…肉をやけばオッケイで、半生でも食べてしまうこの犬がりょうり?
想像するだに恐ろしい。
どう考えてもマトモなのを食べれるとは思えない。
「タマモも食べる出御座るか?」
固まったタマモを見てどう思ったか、シロはきょとっと首を傾げ聞く。
そんなもの食べたくない。
つーか食べた日には命すら危うい(言い過ぎです)
タマモは、心の中で数時間後の横島へ合掌を送りつつ、うさんくささ漂わせるほどの爽やかな笑顔で
「シロの手料理は、横島が味わうのがいいと思うわよ」
とのたわった。
後日この台詞をシロ経由で横島が聞き、『俺を人身御供にすんじゃないっ』という抗議をうけたのはまたべつの話。
「そ、そうでござるか?」
てれてれと、そんなタマモの言葉に頬を染め、嬉しそうにはにかむ。
手には、えぷろんをもってせんせーよろこんでくれるでござろうか?などという姿は可愛らしい。
恋する乙女そのものだっ(笑)
「豚の丸焼きなど…よいでござるなああ」
その考えているめにゅーを除けば。
追記
次の日から、横島が事務所を1週間休んだ事だけをここに明記しておこう。
おわり
今までの
コメント:
- えっとみなさまコメント有難う御座いました(土下座)
まじで嬉しかったですので、お礼のお話です(笑)
………え?こんな話いらないっΣ(゚ロ゚)
へ、返品は不可ですからねっ (hazuki)
- シロのエプロン姿、見てみたいですう〜♪いい作品、ありがとうございます!! (えび団子)
- ええと…横島が休んだのは「食べすぎ」ですよね?たしかシロは「脂肪と動物性たんぱくがたっぷりでござる」な料理だけはそこそこ上手に作れたはず…。
…なにはともあれ、シロのエプロンですか。…だれか絵が描ける人いないかなあ。想像しただけで…。うーむ。 (WEED)
- 横島が一週間休んだということは・・・・・・・食べたんですね?(驚)
えらい! シロの心を慮って食べるとは!
・・・・・・・えらいのですが、なぜ私はこのSSに涙をこぼさずにはいられないのでしょう?(笑)
愛がつくづく痛いものだと実感させていただきました。よって一票を投じさせていただきます(爆笑) (ロックハウンド)
- 豚の丸焼き美味しかったんだろうな〜あまりの美味しさに一週間夢心地だったんだよきっと。ゴキブリを凌駕する生命力をもつヤツがたかがハライタなんぞで寝込むはずがない!つーわけで、美味しかったほうに1票。(無理してねーぞ) (なかんだかり)
- シロちゃんへ。
ブタの味付けには重量に対して5パーセントの塩、胡椒、酒(ワインなら尚可)
です。参考までに。 (トンプソン)
- それはそれとして、シロに期待の眼差しで見られて食べない横島ではないでしょう。 どんな苦行(^^;であれ、善意や好意でされたものを拒絶できる奴じゃないですし…
生焼けで中ったとか言うんでないといいですね(苦笑) (逢川 桐至)
- 俺もシロの肉料理はうまくできていたのだと(少なくとも生命健康に甚大な被害はない)
想像していたのですが、よくよく考えたらあれは全部牛肉なのかもしれませんしね。
というかタマモよ、君ゃシロの遠縁の親戚みたいなものだからして生肉喰えるだろ(笑)
牛は生焼けでも大丈夫だったはず。それに引き換え豚は雑菌があるらしいです。
それに豚丸ごとは到底一人前の分量ではないですし。喰い過ぎというセンも濃厚ですな。
丸焼きでますます芯まで火が通らないし。横島がかじったら奥の肉が冷たくて……という
イメージをするとこっちまで背筋が寒いです……。
中華料理の豚の丸焼きもそれ自体難易度が高いようですし、そもそもいくらシロでも
そんなマイナーな肉料理の正しい調理法を知っているとは思えませんしね。 (ダテ・ザ・キラー)
- 豚は雑菌も危険ですが、どちらかと言うと寄生虫が危険ですね。ちなみに鶏もそうです。無菌で育てられた豚以外は生、半生で食っちゃダメです。
ところで豚に限らず丸焼き系の料理はパリパリサクサクの皮を包餅に包んで食す物が多かったハズ…。あ、中華の場合ね。で、北京ダックも豚・子豚丸焼きもたしか本体から皮を削いで包餅に野菜や薬味、タレといっしょにつつんで食べて、食べ終わったら本体の肉を小さく切ってスープ煮とかに作りなおすハズ。まあ肉はオマケなんですな。
たぶんシロが作ったのは本格的中華版じゃなくて中までしっかり火を通したやつ…肉を食べるのを主眼にした、西洋料理タイプの丸焼きじゃあないかと思いますが…事務所に豚がまるごと入る大型オーブンあるのかな(笑) (WEED)
- 東南アジア風に、丸包み蒸し焼きとか♪
でも、一頭丸焼きって、何人前なんでしょうね(笑)
横島君、ご苦労様です(−人−)
でも、きっとシロちゃんが看病してくれるでしょうから、ちょっとしあわせ? (猫姫)
- 冒頭で言ってる事が、某蝶の女の子と一緒です(ノД`)。
豚の丸焼き…。自分の好みを相手に適用するあたり、まだまだお子様の証拠。
そこがシロのシロたる所以なんですけどね。(^^;
投稿お疲れ様でした。
追伸:一週間分のカロリーが摂取できてよかったですね、横島くん(笑)。 (dry)
- シロは原始的に、焚き火の上で焼いたのだと思います(笑)
でも、彼女が以前作った朝食(肉オンリー)は、けっこーまともだった記憶があります。
まあ、人間の食生活リズムは、今後横島が「体を張って」教えていけばいいことだと思いますしね。お楽しみはこれからじゃないですか!(爆) (Kita.Q)
- 先日チャットで「シロは人間と味覚が違う(嗅覚メイン)だから味付けは極端に薄いのではないか」などと論議したのが思い出されます。
と、同時に、『ほねつきにく』の続きを書いてくださると仰ったhazukiさんのお言葉も思い出されます(感謝)
横島くんは話に一度も登場していないのに、しっかりと横島くんでオチるお約束を盛り込んであるのが面白く、さすがだと思いました。
もちろんやる気満々のシロと投げ遣りなタマモのやりとりも楽しかったです。
横島くん…………食費は浮いたけど、また減給ですね(哀) (斑駒)
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