ザ・グレート・展開予測ショー

FLY ME TO THE MARS (その4)


投稿者名:紀乃
投稿日時:(99/10/ 7)


横島とおキヌは火星行きの乗客船の窓から、外の景色を眺めていた。
ゆるいカーブを描いている地表をほのかに青白い大気が包んでいる。
真っ白でのっぺりとした雲がうろこ状やらうずまきやら複雑な形で大気を覆っている。
雲の間からは海が見えた。海と大陸は不規則な海岸線によって区切られ、それとは対照的に大地は、森や草原の緑と赤茶けた荒野と都市の灰色とが完全な直線によって分けらていた。

「すげーなほんとにこれ火星か。ほとんど地球じゃねぇか」
「ええ、ほんとうに・・・。横島さん、感じますか?空も海も陸も魔力で覆われてる。」
きれい、とは言わない。その気持ちよりも驚異の感情の方が大きかった。
赤茶けた荒野を除いて目に見えるもの全てが人工物なのである。青い空も海も植物も魔法科学によって作られたものなのだった。

美神はいた。
横島たちが火星に降りた頃、火星では美神は有名人になっていた。
彼女は、火星各地に現れてはそこを混乱の坩堝へと陥れ忽然と姿を消す、
という事を繰り返していたのだった。

彼らは美神を追って火星中を駆け回る。
そして、
数ヶ月の時間が過ぎ、横島とおキヌはついに美神と出会った。


今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa