ザ・グレート・展開予測ショー

Re>Re>Re>Re>お手紙


投稿者名:えび団子
投稿日時:(03/ 7/21)


僕の視線は彼女に釘刺しになった・・・。煌々と燃えあがる太陽をも退ける、
その白い透き通る肌。更に引き立て役の花柄模様のブラ。着色は白
細い腕が一層細く見え、いかにも女の子らしい。腰には、
ロングスカート風のパレオを巻き色はピンクと白だ。そのお陰で下のパンティは、
解からない・・・予想は上と同じ花柄模様の白だろう♪

「あ、あのそんなに見つめないでくださいね・・・?////」

彼女はさっと横を向く。顔を背ける時の流れるような黒髪も綺麗だ。
特に長髪なので肩に乱れた風に纏わり付くあたりもまた一興。

「いくら見ても飽きないよ、綺麗だよ。」

「・・・ありがとうございます♪」

真っ赤になってる彼女を見て自分の台詞が脳内に染み渡り急に、
突然に恥ずかしくなった。僕は今までこんなことを言ってたんだなって。

「あ、あの・・・海に行こうか?」

「は、はい・・・♪」

素直に彼女はOKし僕らは浜辺をサンダルでジャリジャリ鳴らしながら歩いた。





 
   ――――――――――んっ・・・!?――――――――――


僕は不思議に思った。あの少年は一体何処に?
記憶を辿ってみると、最後に見たのが彼女が『・・・お待たせしました♪』って来たときだ。ということは一時休戦中のさなかに何かが起こったとしか考えられない
・・・でも、まあいいか♪とりあえず彼女も気付いてなかったし、邪魔者は消えたし。


「ほらっ、こっちにおいでよ!」

僕は海の中にいた。身体の腰あたりが水面に浸かる程度の所で。

「は、はいっ・・・!!」

ゆっくり近寄って来る彼女。手の届く範囲まで接近すると僕は手を伸ばした。
彼女も手を伸ばした。海水に濡れ、潮の匂いがし光が反射する白い波・・・
それらをバックに手と手を取り合った。握手とかとは違う・・・。
海は人類の母。だからいつもより自然体になれたし普通に握ってた。
唯、恥ずかしさは倍あった。彼女を自分の方に引き寄せた行為は力み過ぎて彼女の身体が僕の体にふんわりと寄りかかって来た。体中が熱くなった。海は冷たくて気持ち良いのに体の芯は火照ってる。

「あ、あのっ・・・ごめん!!」

「いいえ、謝らないでくださいっ・・・!私こそ、ごめんなさい!!」

彼女も熱い。離した身体の温もりがまだ残っている。

「あ、ああの・・・おキヌちゃんっ!!僕は・・・」

彼女の温かさが僕に勇気をくれた。

「ろ、浪人さんっ・・・!!」

彼女の頬は赤い。待ってくれているのか?!

「僕は・・・僕は・・・おキヌちゃんのことがっ・・・!!!!」




    〜〜〜〜〜〜〜〜ザッパアアーーーーンッッ・・・〜〜〜〜〜〜〜〜


波が、大波が僕の頭からスッポリ呑みこんだ。

「ごほっ、ごほっ、ゴポッ、ゴポッ・・・?!」

「大丈夫ですかっ?!浪人さんっ・・・!!」

彼女は心配そうに背中を擦る・・・。心の温もりが背中越しに伝わって来て、
胸が張り切れそうだった。

「だ、大丈夫だから・・・だ、だい・・・じょうぶっ!!」

「無理はしないでくださいね・・・!」

「う、うん・・・。」

丁度良い、謀ったようなタイミングで波が現われすっかり勢いがなくなっちゃった

「フフ・・・浪人さん、びしょびしょですよっ?♪」

海に入ってるんだからびしょびしょは当たり前だけど・・・

「頭・・・海藻がついてますよ?♪」

「えっ!?本当だ・・・何故??くそう〜、ヒドイなこりゃあ・・・!!」

忙しく海藻を海に投げ捨てている僕に彼女は・・・

「フフ・・・浪人さんったら。おかしいですよ♪」

微笑する彼女を見てすっかり僕も。

「はは・・・まったくだね♪」

二人は笑った、青い青い海の上で。緊張の糸が切れた、そこからは楽園だった。








「ほらっ、ほらっ♪」

「きゃあっ、えいっ、えいっ♪」

海の青い水はキラキラ白く輝く水の粒を空に弾き返している。
空に浮かんだ水はまるで水晶。永遠の神秘を感じさせた。








「で〜きた!どう、おキヌちゃん!?」

浜辺の砂で作った山に穴を開けトンネルを掘り、反対側から覗いて声をかけた。

「すっごく上手にできてますよ♪」

また、反対側から覗き込む彼女。二人の間は一本の道で通せれた。








「おいしい?」

カキ氷を口に運んでいる彼女に言った。

「あ、あの・・・まだ食べてないんですけど?」(汗)

「あ、そうだったね・・へへ。」

彼女のシロップはメロン味。爽やかなグリーン色が彼女の口の中に・・・
ああっ・・・カキ氷になりたい!!

「おいしいですよっ♪」








楽しい時間は風のように早く過ぎ、もう四時になっていた。

「そろそろ、帰ろうか?」

「はいっ・・・」

ちょっと残念そうな彼女。

「えっ・・・と。一応今から旅館の方に行くんだけど・・・?」

「旅館・・・ですか?」

そうだ。今夜と明日を過ごす旅館だ・・・。しかし、疑問が一つ残る。
僕の実家は?わざわざ旅館じゃなくっても良いじゃないか?!って話だ。
理由はある。まず臭い。牛をすぐ隣で飼ってるから糞の匂いで堪らん。
そして古い。いつ、壊れるか分からない家には彼女は置けん。
も一つ言えば母父がいるから彼女がリラックスできない可能性大。
極めつけは親父!超度級のエロ親父だ。更に強い!!彼女が何されるか分からん以上、絶対に近づけさせれない!!!!

「浪人さんの実家は、どうなんですか・・・?見たいなあ・・・」

「いや、駄目だよっ!!これには訳があって・・・ゴニョゴニョ」

上の理由を一通り話しした。

「という訳なんだ・・・」

「わ、分かりました・・・」(汗)

納得(一番決断さしたのはやっぱエロ親父のせい)してくれた彼女をさっそく旅館に連れて行こうとした時。



「おいっ・・・浪人らっけ?!」

年は僕と同じくらいの男が、浜辺に女を両脇に抱えて薄ら笑って呼んだ。

「お前は・・・」

「久しぶりらね、受験さ落ちたっけ!?アヒヒヒヒ・・・」

丼田太郎。23歳・・・学生の頃から僕を何かに付けて目の敵にし親の七光りで遊んでいる男さ。腹は水ぶくれしたように出ていて指には金の指輪。目にはサングラス。

「あ〜らら、女なんか連れてさ。なかなか可愛いっけ?!」

「行こう、おキヌちゃん。」

彼女の手を引いて振り返る。

「待つね、落いてけろ!?可愛がってやる・・・グヒヒヒッ・・」

僕は無視して歩く。

「浪人さん・・・」

困惑した表情の彼女。その時・・・

「きゃあっ・・・!!!!」

「おキヌちゃんっ!!?」

おキヌちゃんの肩を掴みほくそ笑む丼田。

「この女さ、渡せ言うとるろっ?!!」



        ――――――――プッツン・・・――――――――


「・・・なせ。」

「何を言うとるってが、はあ〜?」



          ――――――――腐れ野郎っ――――――――


「離せ・・・おキヌちゃんからっ!!」

「ろ、浪人さんっ・・・!!」

       
      ――――――――その汚い手を・・・――――――――



「いつから、そんな大口叩けるようになったんらね!?」



 ――――――――ぶちぶちぶちぶちぶちぶちっ・・・!!!!――――――――



「離せってんだよっっ!!大馬鹿野郎ーーーーーーっ!!!!」

次の瞬間に僕の拳はこいつの下っ腹にめり込んでた。
そいつはさっき喰ったか分からない嘔吐物を吐き出し。
両脇に立っている女性は驚き身を遠ざけた。
おキヌちゃんも取り戻せた♪

「大丈夫っ?おキヌちゃんっ・・・!!??」

「大丈夫です、ありがとうございます浪人さん・・・♪////」(ドキドキ)

彼女の肩を抱きかかえる僕。

「さあ、行こうか♪」

「は、はいっ・・・♪」






              チャンチャン♪続く    

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa