ザ・グレート・展開予測ショー

A Tale From The Kitchen〜2〜


投稿者名:マサ
投稿日時:(03/ 7/19)

ちょっとご注意:今回のお話は著者の脳内妄想の爆発(?)の順番から、
       『1』の方とかなり時間が変わりまして、39巻「地上より永遠に!!」の次に来た時です。
       あと、生きててすいませんっ!(え)

 ==========================================


こんにちはっ、おキヌです。
今日は久しぶりに実家に里帰りしています。
「おキヌちゃん、元気だねー」
「そお?東京だとビルが多いから自然の中って気持ちいい♪」
お姉ちゃんと話をしながら家の裏山を歩くのがここに帰ってくる楽しみの一つなんです。
「ところで、おキヌちゃんは横島さんとどうなったべか?」
「べ、別に何も…/// お姉ちゃんは山田先輩とあれからどうなの?」
「もうっ、おキヌちゃんたら、そんなこと聞かれたらこっ恥ずかしいべ〜?」
 (ばしばしっ)
「お姉ちゃん、そんなに叩かないで〜」
背中を叩かれて私が一言。
でも、お姉ちゃんは山田先輩と上手くやっているようで良かったです。
いいなぁ、私もいつか…よ、よこし…(ぽっ///)
「おキヌちゃ〜ん?」
「ふぇっ?!(どきっ)」
気が付くと目の前にお姉ちゃんの顔があって思わずどきりと…。
「声に出てる」
「えっ(ぼっ)」
「ウ・ソ♪」
「うぅ、お姉ちゃんのいじわる」
ちょっと膨れつつ、やっぱりお姉ちゃんがいるのはいいのかな、とも思ってしまうんですよね。





〜しばらくして〜

「やっぱり山っていいな〜」
木陰で幹にもたれて休みながら私が一言。
「この山はおキヌちゃんの庭だべ?見慣れたんじゃないの?」
「そんなこと無いわ。昔に比べたらこの辺りの木たちも大きくなったし、何よりも…」
「?」
「何よりも、私も一緒に時(とき)を感じられるのがとっても嬉しいの」
木々の間から漏れる盛夏の日差しは眩しいくらいなのに、吹き抜ける風は木々を揺らすのに、どうしてか、優しい感じがするんです(何となくだけど)。
幽霊の時には感じられなかったことを感じられることが幸せなんです。
「おキヌちゃん…」
「ちょっと変かな?」
「ううん、そんなことない。そう感じられるおキヌちゃんは偉いべ」
笑顔で首を振るお姉ちゃん。
「さ、そろそろ帰るべ」
「うん」





〜その夜・お風呂場にて(え?)〜

二人とも汗をかいていたので、一緒にお風呂に入ることに………え゛?!!(滝汗)
「ふぅ、気持ちぃ〜」
「おキヌちゃん♪(もみっ)」
「(ざばっ)あんっ、ちょっと、お姉ちゃんっ!」
いきなり後ろから…
「ふ〜ん、おキヌちゃん、胸少し大きくなったんでねか?(もみもみっ)」
「あん♪ちょっと、くすぐったいって……きゃははははっ!(じたばた...)」
く、苦しい…(汗)。





〜数分後〜

「はぁ、はぁ....」(疲)
「大丈夫?」(汗)
縁の岩に掴まってぐったりしてました。
お姉ちゃんたらぁ…。
「ねえ、おキヌちゃん」
と、お姉ちゃんの口調が急にまじめになって…
「ん?」
「…東京(あっち)が嫌になったら何時でも帰ってきていいから」
「うん♪でも、今の私の居場所は東京(あっち)だからね」
「分かってる。おキヌちゃんのそういう所は姉として良く理解してる」
半ば諦め気味に笑うお姉ちゃん。
「ありがと♪」





〜翌日の朝〜

今日私は東京に帰ることになっています。
「たまにはゆっくりして行けばいいのに」
「前来た時もあっちに帰ったら凄かったし、長居は出来ないわ」
「はいはい、東京は怖いとこなんだから、くれぐれも気をつけてけろ」
「またまたぁ、そんなぁ」
「いんや、絶対そうだべ!」
お姉ちゃん、何も握り拳を作って力説しなくても…。

「おキヌ、そろそろ行くよ」
「あ、は〜い」
義父(とう)さんに呼ばれて車に乗り込むと、義父(とう)さんがにっこり笑って。
「例の場所へ行くのかい?」
「うん♪」
帰る前にあの場所に―私の運命を変えてくれた思い出のあの場所に…。



 ピュリリリリィィィ....



その笛の音は、山々に木霊し、遠く広がる森の中へと染み込んで行きました。

《辛かったよね。苦しかったよね。次に生まれてきた時には幸せになれるといいね…笑顔だといいね》



おわり

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa