ザ・グレート・展開予測ショー

傷ばかりの天使!!(その9)


投稿者名:TAITAN
投稿日時:(03/ 7/16)

「ケケケケケ!!」
笑いながら逃げる、魔族ミケロ。
しかし、仮面をつけているため、顔の表情を見ることが出来ない。
そのミケロを、横島と西条は、必死に追いかけていた。
「なぁ、西条。」
走りながら、横島が西条に聞く。
「何だ?」
「あいつ、誘ってるんじゃないのか?」
「・・・・多分な。しかし、"虎穴に入らずんば虎児を得ず"ということわざもある。
時には、誘いに乗らなくては行けないときもあるんだ。」
「結局、追いかけるしかないってワケかよ。」
やれやれと、横島はため息をついた。
それから1時間後。
2人は、とある遊園地に辿り着いた。
その遊園地の中心にある、大噴水の前で、ミケロは立っていた。
「もう一度聞く。お前は誰だ?」
西条はミケロに、名前を聞く。
「ミ、ミケロ。護衛ノヤツノ始末、命ジラレタ。」
「命じられた?他にも仲間がいるのか!?」
「ケケケケケ!!」
高笑いした後、ミケロは、右手を天高く掲げた。
すると、空から、数十人のピエロが降りて来た。
そのピエロも、ミケロと同じように、顔に仮面を着けている。
「・・・・やけに体格のいいピエロだな・・・。」
横島が、そう呟く。
「そんなことを言っている場合か!来るぞ!!」




「サイキック・ソーサー!!」
横島は、右手に霊気の盾を出現させる。
「どっせーーーーい!!」
それを、ピエロの1人に投げつける。
ボゴーーーン!!
それは、ピエロの顔面に命中し、ピエロは倒れた。
そのピエロの着けていた仮面は無くなっており、その素顔は、腐り、皮膚が爛れた、おぞましい顔だった。
「ゾンビか!?」
『オ前、殺ス!』
ゾンビは起き上がり、横島に襲い掛かる。
「ジャスティス!!」
西条は、霊剣ジャスティスで、ゾンビを一閃する。
「何をボーッとしているんだ、横島クン!!」
「うるせぇ!!」
横島は霊波刀を出し、襲い掛かってきた、もう1人のゾンビピエロを斬り裂いた。
「こんにゃろっ!!」
ズバッ!
ズシャッ!!
次々とゾンビを倒していく横島。
「ほぉ!結構、腕を上げたようだな!!僕には及ばないけどね!!」
「こんな時でも、口数だけは減らねぇな!!西条!!」
そう言いながらも、2人の顔は笑っていた。
「しかし、数が多すぎる・・・・。」
「どうする?西条。また剣で斬るか?」
「安心しろ、横島クン。」
西条は、愛銃のベレッタM93Rを取り出し、ゾンビたちに向ける。
「僕は西洋合理主義者だからなっ!!」
西条が引き金を引くと、銃口から、銀の弾丸が数発発射される。
その全てが、数匹のゾンビの脳天に命中する。
「じゃあ俺は、東洋非合理主義者ってワケか!?文珠ーーー!!」
横島の右手に、ビー玉ぐらいの文珠が現れる。
「この周りを浄化してくれ!!」
文珠に、"浄"という文字が出、横島は、それをゾンビたちに向かって、投げつけた。
バシューーーーーーーーー!!
『ウゴォォォォォ!!』
辺りは浄化され、ゾンビたちは消滅していた。





「ケケケケケケ。」
笑っているミケロ。
「何が面白いんだ?お前の手下は、全て倒したぞ。」
「ケケケケケケ。」
まだ笑っている。
「おい、聞いているのか!?」
「ケケケケケ、ケーーーーーーーー!!」
ヒュッ!
「「!?」」
バシィッ!!
「ぬあ!!」
「ぐは!!」
突然の衝撃に、吹き飛ばされる横島と西条。
「ケケケケケ。」
笑うミケロの右手には、たくさんの骨が繋がって出来た鞭が握られていた。
「厄介な武器を持っているな。」
「ったく。美神さんの神通棍で十分だっていうのによ!」
立ち上がった西条と横島は、攻撃体勢を整える。
「・・・・・・・・来るぞ!!」


「殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺スコロスコロスコロスコロスコロスコロス!!!!ケーーーーーーーーーーーー!!!!」


続く

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