ザ・グレート・展開予測ショー

こんな展開の方が・・・?13


投稿者名:三遊亭楽栄
投稿日時:(03/ 7/13)

「売り逃げ大作戦」からのお話がこうなっていたらどうでしょうか?



「校長…電話借ります…」
「構わんよ、どこにかける気かね?」

横島は、事務所と答えました。
そして電話機の「番号検索キー」を押すと……
予想通り、「美神除霊事務所」が真っ先に出てきました。

さっそく、そこにかける横島でした。
・・・が・・・・・・
思わず、その次の「ドクター・カオス研究所」に押し間違えてかけているのに気がついていませんでした。

「はい・こちら・カオス・研究所…」
「あれ、美神さんはそっちに居ない?」
「タダイマ・オカケニ・ナッタ・デンワバンゴウハ・ゲンザイ・ツカワレテ・オリマセン!」

ずるぅ!
思わずこけた横島は、その電話機に向かって叫びました。

「マリアに下らねー事を仕込んでんじゃねーよ!  こぉのバカダーカオス!」
「誰がバカじゃーーー! マリア・位置を割り出せ! その場へ直行じゃ!」

やべ。
矢部剛志!

思わず一旦電話機を置きました。
そこでゴット再度電話をかけると、漸く事務所に繋がりました。

「あ、おキヌちゃん?」
「横島さんですか?」

電話に出たのはおキヌちゃんです。
必ず一番初めに出るのは、オフィスの美人秘書と決まっているのです。

「なんです、朝っぱらから?」
「いいから、美神さんを叩き起こしてきてくれない?」
「え?だって・・・起きた直前は流川並に機嫌悪いってのを知ってるんでしょ?」

横島は脳裏で分かっていました。
でも、次の言葉を言わずに入れなかったんです。

「ああ、もうじれったいなぁ、なら伝言だけでも・・・」
「・・・はいはい変わったわよ、用件は何?
 下らない事だったら殺すわ・・・・」
「ドケチッ! 性格ブスッッ! てめえの母ちゃん出ッ腹!!」

ガチィャン!

三言ばかり0.04秒で言って一気に切りました。


「よ、横島サンなんてことを…」
「ゆ、ゆゆ、勇気ありますねえ…」

その場に居た愛子、ピート、タイガーは思わず仰け反りました。
その0.343553秒の隙には既に、マリアの怪奇な着地音と美神愛用のコブラの止まる音が外から聞こえました。

ぎっくり!
ぎっくり腰になったかのように腰を後ろにした0.93467127864秒には美神とカオスが背後にたどり着いていました。

「い、いやはははは! だいぶ御早いお着きで…」
「このワシ・ヨーロッパの魔王様にケンカを売るとは、10000000000000年早すぎるんじゃないのか小僧!」
「横島クぅン? さっき何ていったか憶えてるゥ!?」
「ま、いける、ジョーダン、マイケルジョーダンさ!」
「「問答無用じゃ−−−−!」」


こうして美神とマリア・カオスに凹にされる3秒。
その横で、ピートとタイガーは呆気に見て話しました。

「さ、さすがじゃのー横島さん!」
「こーすれば、一番早く来ると踏んだんですね………(汗)」
「「え?」」

振り返った美神とかオスは校長の方を見ました。

「…実は、居り言った相談が有るんだ。」







「この小鳩バーガーを売れるようにして欲しいですって?
 冗談、なんでこの私がそんな事に付き合わなきゃいけないのよ!」

美神はボヤきました。

しかし、カオスはその横で威勢良くがっついていました。

「上手い、こりゃ上手い、もっとこのバーガーくれまいか?」



・・・

一同は、唖然としてみていました。

「カオス、あんた何故幽体離脱しないのよ?」
「ユータイリダツ?なんじゃそりゃ?
 それよりこのバーガーお替りくれ! もー腹へって死にそうなのじゅあ!」

「…いっそのこと、このカオスを校内ビデオで流せば問題ないんじゃ・・・」
「・・・だから、大有りなんだよ。」


『大アリ名古屋はッ城で持つ!』


「だーかーらー! 『老人でも普通に食えます、小鳩バーガー!』とCMするの!  あとで幽体離脱しようとしまいと、金貰っちゃえばこっちのものよ!」

そしてカオスの様子をビデオにしこたま撮りました。
その内容に霊力を加えて言霊に変換し、あとはストーリー通りに校内放送しました。



そしてこのあと・・・・・

『えーー夕方7時のニュースです。
 本日昼頃、東京都内の××高校におきまして原因不明の集団食中毒がおき、
 全校生徒のうち676人が幽体離脱したまま気絶しているのが発見されました。

 この事件は、依然として原因がわかっておらず、校長や教員全員も気絶しておるため証言者がおりません。
 情報をお持ちの方は、以下に表示されております先まで連絡をお願いします。


 では、次のニュースです・・・』



がっがっずぞぞおーーー!
小鳩バーガーの報酬をもらったカオスは、屋台で『月見マグロ抹茶うどん』を食べていました。

「のう、マリア?
 先程、なんかカメラ回っとったけど、なんか金までくれてどういう意味じゃ?」
「ノー・カオス。マリア、美神に・口止め・されて・ます。」

さらに

「あのー美神さん? 俺、何時から学校行って良いんですか?」
「私も学校が・・・」
「泣くな、泣くなよ小鳩! お前のハァトは薔薇色で純情でジューンプライドにも勝る美しさを誇るんやぞ。青春てこんなもんや、
 ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉ!」

「…加藤 淳か、お前は!」


小鳩たちは逆に美神に買収されていたのであった。



Fin

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