ザ・グレート・展開予測ショー

続・シロタマの惑星


投稿者名:アフロマシーン改
投稿日時:(03/ 7/13)




横島は、途中数え切れないほどのシロにもみくちゃにされながら、やっとのことで寝床に案内された。

「ゆっくりお休みくだされ、先生♪」

翌早朝5時・・・・・・

「先生〜〜〜〜〜!!起きるでござるよ!!」

めまぐるしい環境に疲れきっていた横島は、泥のように眠っていた。

「んんっ、あと5分・・・・・」

ペロペロ、ペロペロ♪

「せんせー!!散歩でござる!拙者あの有名な”散歩”がしたいでござるぅ!!」

ワラワラワラワラ

たちまち数え切れないほどのシロが横島を囲み、尻尾をふりながら散歩コール!

「さんぽ〜〜!!さんぽ〜〜!!さんぽでござるぅ〜〜!!」

ペロペロペロペロペロ♪

「起きるでござる〜〜!!」

「わかったから、顔をなめるな!あっ、ちょっとそこはいや!はんっ・・・・・・」



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          シロタマの惑星/未確認生命体



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ドドドドドドドドドッ!

朝もやが立ち込める大地を、無数の足音がこだましている。
霧が晴れていたら、そこに何を見つける事ができるであろうか?

それはすなわち



大地をおおいつくすシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロシロ!!

横島は、シロの集団の中央をもみくちゃにされながら走っていた。
途中、よろめいて転んだ。

「ぐしゃ!ぐしゃ!ぐちゃ!」

たちまち数十人のシロに踏まれてペチャンコにされたが、よってたかってのヒーリングでたちまち回復した。

朝食後

「センセー〜〜!!拙者らも散歩がしたいでござるぅ♪」

昼飯後

「センセ〜〜!!食後の散歩でござるぅ♪」

晩飯後

「夜の散歩、ロマンチックでござるぅ(はぁと)」

次々と、シロが現れては尻尾をふりふり横島を散歩に連れていった。
最後のほうになると、横島をたくさんのシロが担ぎ上げて

「ワッショイ!ワッショイ!センセ〜〜ワッショイ!」

と胴上げしながら月夜の草原を数十キロ疾走した。
そんな楽しい日々が、3週間ほど続いただろうか・・・・・・。
再会後、眠りに落ちたままのマリアがスリープ・モードから目覚めた。

「横島さん・お元気でしたか?」

「・・・・・・マ、マリア、あんた寝すぎじゃ・・・・・・」

横島は、シロの膝枕の上で息もたえんとしていた。

「拙者、調子に乗りすぎたでござるよ」

うるうると瞳をうるませながら膝枕のシロはうなだれた。

「もはや、拙者達のヒーリングでは、先生の治療に限界があるでござる」

「・・・・・・元の世界へ帰る手がかりもままならん、というちゅーのに俺はここで散歩死するのか・・・・・・」

「・・・・・・」

かすかな、マリアのデータを検索する音だけがテント内にひびく。

チーン!!

マリアが沈黙を破った。

「データ照合・終了しました。シロさん達から2週間前いただいたデータによると・横島さん回復のため・「聖地」へ向かう確立87.2%です」

「聖地・・・・・・?」

横島は、マリアに問いかけようとして気づいた。
シロの顔が真っ青になって尻尾をぷるぷる震わしている。

「おっ、おいどうしたんだシロ・・・・・・」

横島は心配になってシロのひざをさすった。
毛皮のズボンを片方だけ切り取ってあらわになったひざは、日に焼けて少しざらざらしていた。

「たっ確かに先生を回復させるには、これしかないかもしれないでござるけれど・・・・・・拙者反対でござるぅ!!」

ブツブツブツブツ

「あれがいるでござる・・・・・・」

ブツブツブツブツ

「あれ?」

「マリア・答えます。聖地とは・人狼族の聖地です。そこに帰還のカギ確立54%」

「で、あれって?」

「アダルト・シロでござるっ!!」

「アダルト・シロ!?」

横島の脳裏にかつてアルテミスと合身したナイスアダルトバディ・シロの雄姿が広がった。

瞬時に横島は回復した。

かくして、数日後、横島とマリアはアダルト・シロをもとめて、もとい元の世界
に帰るため旅立ったのであった。



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          シロタマの惑星/出会い



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横島たちの出発をあとからひそかに聞かされたシロ達は、後を追わんとして騒ぎ立てた。

「拙者もおともするでござるぅ!!」

「拙者も!」

「拙者も!」

「拙者も!」

シロ達の悲痛な叫びが集落を覆った。

「先生のためでござる・・・・・・たっ耐えるのが武士というものでござるよ」

一方が涙を呑んで、とめようとすれば、もう一方は後を追おうと飛び出そうとする。その夜、横島たちが出発した方向へ黒い影がいくつも向かった。


その頃横島は・・・・・・

「ひぃ〜〜、マリア、あんた重すぎじゃ!!」

横島は、マリアをリアカーに乗せてゴロゴロと砂漠を横断していた。
例のごとくマリアは

「バッテリー節約のため・オチます・おやすみなさい」

と眠ってしまった。

「こんなことなら、シロ達についてきてもらえばよかったかな・・・・・・」

ポツリと横島がもらしたとき


「あぁん♪」

なまめかしい声がどこからともなく聞こえ、
横島は現場に瞬間移動した。

声が聞こえた場所に着くや否や、横島の足元の地面が割れた。

「うぎゃあ〜〜!」

横島が深い穴のそこで、意識をとりもどしたとき

ケラケラケラケラケラ

誰かが笑っていた。

横島が深い穴のなかから見上げると
ぬうっと金毛のポニーテールの美少女が現れた。

続けてぞくぞくと穴の中をのぞきこむたくさんの少女達。
横島は雨のような憎まれ口を浴びせられた。


次回予告〜〜「横島、あんた私のこと覚えてないの?」
タマモさまに奴隷にされる横島
時空を超えた愛憎、ヒーリングシーン乱れうち(謎)
「シロ・・・・・・、でも俺は帰らなきゃいけないんだよ」
感動のラストシーン!!・・・の予定
こうご期待♪

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