さらば愛しき女よ(3)
投稿者名:山屋
投稿日時:(99/ 9/27)
「追い込まれたアシュタロスが魔体と合体してね。最後の大爆発でコスモプロセッサーも粉々ってわけ。」
「美神さん・・・」
「ま、あんたが悪い訳じゃないんだけどね。さっさと成仏してもいいんだけど気がかりができちゃってね。」
「気がかりりって?」
「あんたが馬鹿だからよ、あたし達を死なせた事にこだわって、ルシオラと気まずくなってんの。
まったく、これじゃあたし達が馬鹿みたいじゃない。邪魔者がいなくなったんだからさっさと
くっつけばいいのに。」
「・・・・」
「といって、色恋沙汰に他人が口をはさむのも野暮だし、あんたに来てもらったのよ。
いいでしょ、なんたって本人なんだから。」
「なんかむちゃくちゃな理屈っすね。でもどうやっておれを呼んだんです?」
「あたしがコスモプロセッサーごと吹っ飛んだっていったでしょ。今のあたしには一時的だけど
多元宇宙に干渉できるのよ。それでね、あたしが生きている世界からあんたを呼んだの。」
「呼んだのって簡単に云うけど、ちゃんと帰してくれるんでしょうね。」
「なにいってんのよ、自分で帰りなさい。」
「んな無茶な!」
「『脱』と『出』の文殊でこの世界からは出られるわ。」
「ほっ、なんだ脅かさないでくださいよ。」
「元の世界に戻れるかどうかはわかんないけどね。」
「!!ちょっ、ちょっと待ってくださいよ。」
「いいじゃない。これくらい。あたし達なんて見殺しにされたのよ、見殺しに!
こんなのちょっとしたかわいい仕返しよ。」
「そっそんなぁ〜」
美神は急にためらうような口調になる。
「あのね、横島君。」
「なっなんすっか、急にマジな顔して。」
「生きている間はこんな事いえなかったんだけど・・・だけど・・・ええい調子が狂うはね。」
いきなり横島を殴る。
「いっ痛い。何するんすっか、美神さん」
「要するにね、要するにね、・・・あんたが私の事をちゃんと思っているなら、
元の世界の私の悪運があんたを連れ戻したくれるわ。」
「えっ、美神さん」
「そう言うこと! じゃ、あたし達は成仏するから。後はよろしく。」
「そんな、手伝ってくれるんじゃ。」
「あんたとあの子が仲良くなるところを、私達に見ていろっていうの?」
「それは・・・」
「さようなら、横島君。今度生まれ変ったら、その時はきっと・・・」
気がつくと、もう夜だった。あたりには誰もいない。
「美神さん・・・」
今までの
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