ザ・グレート・展開予測ショー

ひのめ奮闘記(その29(A))


投稿者名:ユタ
投稿日時:(03/ 7/ 1)







「・・・・ラファエル・・・・あなたと一緒に戦うのは9年ぶりね。・・・私達に力を貸してくれる?」

赤いしゅう道服を着たお母さんが銃にキスをしたらその銃がパアって光ったの。
京華がその銃のお名前がラファエルっていう『りぼるばー』式の銃って知ったのはずうと後なんだけどね。

「・・・・・・・天眼<ヘブンズ・アイ>───発動・・・・」

お母さんの目が金色になった瞬間・・・・


ドンッ!ドンッ!ドンッ!

ドンドンっ!!

ドンッッ!!!

カチャ、カラーンカランカラァカン・・・・カチャッ!


ドドドドドン!ドンッ!!!!

ドォォォ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

分からなかった・・・・ううん、何も見えなかった・・・
銃声がひびいて・・・・地面に何かが転がって・・・そしたら妖怪達がみんな倒れて・・・

「天眼・・・極限まで高めた霊力に色素が反応し瞳を輝かせ、
 発動中は集中力、身体能力を飛躍的に高め、敵の霊的急所が見えるという・・・
 さすがは元イギリス王室直属の部隊におっただけあるわい・・・」

いつの間に降りてきてたおじいちゃんが何を言ってるのか京華には分からなかったけど、
お母さんがとっても強いってことはすごく分かった。

「お義父さん・・・・・・・・『女は強しされど母はなお強し』という言葉があります・・・・。
 もうやめましょう・・・・京華を護る限り私には何人も勝てません」

お母さんは銃をおじいちゃんに向けながらそっと京華のことを抱きしめてくれたの・・・・でも、
うれしいのに・・・・うれしいのに何かすごくイヤな予感がした・・・

「くくくくく・・・」

「何がおかしいんですか・・・」

「これが笑わずにいられるか・・・?フラウお前は素晴らしい・・・・その力、神銃に天眼という特殊能力・・・
 まさに霊能力者としては一級品だ、そしてワシの息子京一も霊力だけは一級品だった・・・ならば・・・」

おじいちゃんは京華は見ながら笑ったの・・・・だけど恐い恐い恐い・・・

「まだこの子を復讐の道具にするつもりですか!?」

「霊能力者にとって血というのはとても重要なものだ・・・
 とりわけ霊能力者同士の子の場合はその才が遺伝しやすい・・・そう・・・京華こそワシの理想なのだよ」

「京華の幸せの犠牲を前提とした理想なんて・・・・私と主が許しません!!」

「貴様の甘ったるい戯言など聞いとる暇はない・・・・どけ」

「どきません!!」

「分からず屋が・・・・・腐っても三世院家当主をなめるのもたいがいせぇよ」

恐い・・・恐い・・・怖いよ。
おじいちゃんの『れい力』がどんどん上がっていく、空気がふるえてる・・・
本気だ・・・本気で怒ってる

「京華・・・大丈夫よ、お母さんが絶対に護ってあげるから」

振り向いて京華をに微笑んでくれてたお母さんはとっても優しかった・・・でも

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰を相手に余所見しておる」

「!!!?」

「三世院流術式・・・死天活殺(してんかっさつ)」

トンッ・・・

おじいちゃんがお母さんの胸を手のひらで軽く叩いた・・・・本当に・・・軽く。

「がっ!!あ・・・あああ・・・っ!ハッ・・・ああ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーっ!!!」

ドサッ。

「お母さん!!!」

とつぜん倒れて苦しむお母さん。
分からない!何が起こった全ぜん分からない!!
お母さんは心ぞうを抑えながら苦しんでて・・・京華は・・・私は何もできなくて・・・

「三世院家は貴様と同じ本来は『治』と『守』の力を持った一族。・・・・しかしそれだけ外敵抗うことは出来ん・・・
 そこで祖先達が開発したこの三世院流術式・・・つまりは『治』や『守』の力を応用した攻撃が生まれたわけじゃ・・」

おじいちゃんが何か言ってる・・・

「今貴様に喰らわした『死天活殺』も然り、ヒーリングに必要な霊力を過出力しながら相手にぶつけることで
 霊力のオーバーヒートを起こすわけじゃが・・・・貴様は変異チューブラーベルが心臓に取り憑いておるからのぉ」

そんな説明は途中から聞こえなかった・・・

「まあ・・・死なん程度にはしてやっただけありがたく思え・・・」

「うわあああああぁぁっ!!!」

そのとき・・・わたしは生まれてはじめて人を殴りたいと思った・・・

パシィィィィッ!!!

「くっ・・このぉ!おじいちゃんなんて!だいっ嫌いだぁぁ!!!」

「ほぉ・・・ワシに殴りかかるとは・・・しかもこの霊力・・・・やはりいい才能・・・・じゃが!!」

「!!?」

グルンッ!ドガッ!!

「がはっ!!」

何が起こってるのかわからなかった・・・。
気づいたときにはいつの間にか世界がクルリと回って天井が見えてとたんに背中に激痛が走った。

「ふん・・・ワシに逆らうとはまだ立場が分かっとらんらしいなぁ!このバカ者はぁ!!!」

ドカッ!!!

おじいちゃんの足が私をける・・・・・でも痛くなかった・・・だって・・・

「京華・・・・大丈夫?」

お母さんが私をかばったから。

「まだ動けたか・・・・そこをどけ。京華は連れて行くぞ」

「・・・・・・・」

「ええい!どかぬか!!どかぬか!!」


ドン!ドカ!ドカッ!!!

おじいちゃんがけるたびにお母さんの体が揺れる。

「お母さん!もういいよ!どいて!これ以上けられたらお母さんが死んじゃうよぉぉ!!」

いやだ・・・これ以上お母さんが傷つくのはいやだ・・・。
でも、お母さんは私を抱きかかえたまま動かない・・・ううん、逆にもっと強く抱いてくれたの・・・
そして私に言ってくれたの・・・

「・・・ごほっ・・・京華はまだ小さいから分からないかも知れないけど・・・・グフッ・・・・親っていうのはね・・・
 子供のためなら何だって出来るのよ・・・・・」

「おか・・・あさん・・・・う、うぐぅ・・・」

胸が苦しいよぉ・・・・涙が止まらないよぉ・・・なんで?・・・なんでお母さんや京華がこんな目に合わなきゃならないの?
誰か・・・・・神様・・・・助けてよ・・・・・・・・・・・・・・・・・そう願ったときだった


『親父ぃ、そこらへんでいいんじゃねぇか?』

「む?」

誰だろう・・・スピーカーから誰かの声が聞こえる

「京二・・・・なぜ貴様がここにいる」

京二おじさん?・・・・・・・・京華たちを助けに来てくれてのかな・・・・

『はは、そう固い事言うなよ。これでも三世院家の跡取りだぜ俺は』

「何を勝手なことを、三世院家の跡継ぎは京華・・・・」

『ふざんじゃねぇよ!!』

「!?」

『そんな小娘が跡継ぎ?しかも愛人の子が!?
 認めねぇ・・・そんなの認めぇぞ俺は!!』

「お前の意思など聞いとらん・・・・さっさと去れ」

『そうか・・・・わかったよ・・・・・おい』

京二おじさんが何か言ってる・・・・そう思ったとき


ゴン・・・・・ゴン・・・・ゴン・・・・ゴン・・・・

「何をしておるお前達、今日の訓練妖怪はもういい・・・・」

『親父・・・三世院家全ての人間があんたに従う時代はもう終わったんだよ』

「何じゃと!!?」

『ここにいる研究員は俺の部下だよ・・・・・・・いや、これから三世院家は全てが俺のものだ』

「貴様ぁ!!」

『おおっと・・・・まずはこいつを倒してからにしてくれよ』


ゴン・・・・・ゴン・・・・ゴン・・・・ゴン・・・・ガチャン。

さっき棺が上がってきたエレベーター・・・私はそれそっと見たの・・・そこにあったのは・・・
妖怪の死体・・・。

「うぇっ!」
「京華、見ちゃダメ!」

お母さんが京華の目を手でふさいでそう叫んだと同時に。


ドカアアアァァァァァァン!!!!


大きなムカデの妖怪(全長6mくらい)がコンクリートの床をくだきながら現れた・・・。
見たしゅんかんに分かった・・・・強い・・・・今の京華じゃ全然かなわないくらい・・・

『親父・・・。親父の捕らえた妖怪全部こいつが喰ってしまったみたいだぜ・・・
 出来損ないの俺が作った試作妖怪・・・・倒してみてくれよ』

後から知ったんだけど、訓練用に妖怪を操作する心霊手術はおじさんが発案したらしいの・・・。
でもそのせいで・・・・

『ギシャアアアアアアアアアア!!!!!!』

「この程度の魔物攻撃などぉ!!」

おじいちゃんが結界を張る・・・・だけど・・・ダメだった。

ザシュ、ザギュ、ドグ、ドギュ!

「おがあっ!!」

ヒュンッ!!ドガアアアアアアン!!

『おおと、言い忘れたけどこいつは食った妖怪の能力を吸収するからなぁ・・・ 
 今親父を貫いた触手もさっき喰った奴の能力だろ?・・・・ってもう聞こえないか。
 く・・・っくはははははははは!!!』

カベに叩きつけられたおじいちゃんは白目を向いたまま動かない。
あのおじいちゃんが・・・じゃあ私は・・・このまま死んじゃうの?

「親父のトドメは後にして・・・・・さあ、お前達はどうする?
 特にフラウ・・・お前はいい女だからなぁ。どうだ、俺の愛人にならないか・・・
 いや、お前なら正妻にしてやってもいい」

ヤだ!!お母さんがお父さん以外の人と結婚するなんてヤダァ!!!
私はそう思いそっとお母さんの横顔を見てみる・・・

「京華はどうするの・・・・」

「・・・・・・ここで死んでもらう。何、事故として片付けるから安心しろ」

ドォォォォン!!!

ピシィッ!!

『残念・・・・このコントロールルームのガラスは防弾だぜ?』

「はぁはぁ・・・・京華には指一本触れさせない!!!」

『じゃあ親子そろって死ねよ・・・・』


ヒュンヒュン!!!ドガァ!!!

ムチのようなショクシュが私とお母さんの間の床を砕く。
私達は左右に吹き飛ぶとなんとか受身をとったけど・・・

『ギシャアアアアアアア!!!!』


ヒュンヒュン!!

触手が私にむかって飛んできた・・・・
何かとてもゆっくりで・・・怖いけど体が動かなくて・・・
もう死んじゃうんだ・・・って思った・・・・


ザシュ、ザギュ、ドグ、ドギュ、ザシ、ドギャ!


肉に何かが刺さる音・・・・・でも・・・・・・・・・・京華は痛くなかったの・・・




だって・・・・・・・・





刺されたのは・・・・





私をかばった・・・・・





お母さんだったから・・・・






                                   その29Bに続く


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