ザ・グレート・展開予測ショー

最凶の悪霊!!7


投稿者名:チャレンジャー
投稿日時:(03/ 6/27)


「しっかし、なんであんなところにいたんだ?」

「お恥ずかしながら道に迷ってしまいまして・・・」

ザッパはこれまでの経緯を横島に話した。
今、ザッパと横島は妙神山へむかっている。

「ところで、横島さんこそなぜ、こんなところへ?」

「・・・ザッパ、男にはロマンというものがある!それを追い求めているうちにここへきてしまったんだ!」

と、わけのわからんことを言ってザッパの肩に手を置く。
彼の頬に殴られたあとがあることから、彼が何をしたかはいうまでもない。

「あ!そうだ!地図にこんなものがはさまってたんですが・・・」

ザッパの手には、<横島忠夫殿 親展>と書かれた封筒が握られていた。

横島はそれを受け取ると、中の手紙を読み出した。しばらくすると、
ザッパをまじまじと見つめて、

「ふ〜ん、なるほどね〜。やっぱ、俺の勘があたったらしいな。」

「?なんのことですか?」

「いやいや、こっちのことだ。それより、早く妙神山に行こうぜ。」

と、言って、横島は先に行ってしまった。

「あ!待ってくださいよ!」

ザッパは慌てて駆け出した。



ところ変わって、ここは妙神山の修行場前。

「おお、横島か、まったく、あいかわらずじゃのー。」

と、鬼門が帰ってきた横島に話しかける。

「うるせー、それより、客だぞ。」

「ん?客だと?」

鬼門たちはザッパのほうを見る。

「と、と、と、扉が、しゃ、しゃ、喋ってるーーーーーーー!!!」

ザッパは腰を抜かして驚いている。

「なんじゃ、こいつは?おい、横島、こいつ、本当に修行希望者か?」

「ああ、間違いねえよ。唐巣のオッサンの紹介状持ってたしな。」

「ふむ、そうか、ならば!決まりに従い、いざ、尋常に勝負!」

と、いって鬼門たちはザッパの前にたちふさがった!

「え!え!ち、ちょっと横島さん!なんですかこれ!こ、こんなのきてませんよ!」

「ああ、試験みたいなもんだよ。こいつらを倒せば合格。じゃ、俺、先に行ってるから。」

「・・・倒せなかったときは・・・?」

「・・・死あるのみ。」

そういい残して、横島は中に入ってしまった。

「それじゃ、覚悟はいいか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

鬼門はその沈黙をYESと、取ったらしい。ザッパめがけて拳を振り下ろす。が、
ガシ!
ザッパはそれをやすやすと右手一本で受け止めた。

「な!」

鬼門は驚愕した。彼の拳は岩をも砕く。それを、ザッパは右手一本で、うけとめたのだ。

「上等じゃねーか。いいぜ、やってやるよ・・・」

見ると、ザッパの体からものすごいと闘気と殺気が溢れ出ている。
早い話があまりの恐怖に耐えかねて、<キレた>のである。ペンダントが、それと呼応するように光っている。
しかし、それに、気づけるものは、ここにはいなかった。

「あ、あのザッパ・・・さん。」

いつの間にか、敬語になっている鬼門にザッパはゆっくりと近づいてくる。

「・・・お前ら、俺を殺すつもりだったんだろう?・・・じゃあ、逆に殺られる覚悟もできてるってことだよな?」

鬼門たちは

(わしらって、どこまでいってもやられキャラじゃのー・・・まあ、それがさだめか・・・)

ある意味、悟りをひらいていた。



・・・一分後

そこには、かつて、鬼だったらしきものが転がっていた。





鬼門・・・それは、永遠のやられキャラ。それは、<宿命>
過去も、現在も、そして、未来も・・・

「そんなのいやじゃーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」



続く

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