ザ・グレート・展開予測ショー

バンダナに隠された秘密


投稿者名:GENDEN-X
投稿日時:(03/ 6/ 8)

「横島君そっちに行ったわよ。」
無線機から警告の声が聞こえる。
「了解っす!」
横島は体の感覚を最大限発揮して襲ってくる敵にそなえる。
「キシャ〜〜〜〜〜〜〜」
蛇の化け物みたいなのがまっすぐ横島に向かっていく。横島も霊波刀を出し構える。
勝負は一瞬だった。横島の霊波刀が蛇の化け物を真っ二つにした。
と、そこに美神が走ってきた。
「横島君、奴はどうした。」
「倒しましたよ。」
横島が返答した瞬間さっきまで真っ二つになっていた蛇の化け物が突然動き出した。その結果横島は背後から奇襲を受ける破目になってしまった。
「ぐゲ〜〜〜〜〜」
化け物は真っ二つの状態から再生して2体になり横島の背後から襲い掛かった。
横島はその超人的な反応力で1体は霊波刀で切り裂く。だがもう片方の化け物が放った霊気を至近距離でまともに受けた。
「ぐっ、・・・」
「横島さん!!」
「くそ、精霊石よ!」
美神が放った精霊石が片方の化け物を吹き飛ばす。
「横島さん、大丈夫ですか。」
横島はおキヌの声に反応できなかった。
「美神さん!横島さんが、横島さんが・・・」
「どうしたの?」
「ヒーリングをかけても霊力が回復しないです・・・」
「うそっ、」
美神が横島に近づくと確かにヒーリングはまったく効いてなかった。
「全身のうちの霊力中枢(チャクラ)の一つにかすってるわ、かなり危険な状態よ・・・」
「どうしましょ、美神さん・・・」
「とりあえず、引くしかないわね。この状況じゃ・・・」
そう、さっき横島が切ったやつはさらに斬られた断片から2つに再生され、美神が精霊石で吹っ飛ばした奴にいたっては5体くらいになっている。
「おキヌちゃん、できるだけ安静に横島君をコブラに乗せて。いったん撤退するわ。」
「はいっ。」
「逃げられると思うか・・・」
美神が声がした方向を向くとそこには黒い男が立っていた。服が黒いわけではない。だが見た第一印象は『黒い』
「だれっ!」(何なのこいつ、一切気配を感じさせずに此処まで接近するなんて)
「あんたに用はない、そっちの男に用がある。」
「横島君に?」(おまけになに、この異様な黒さは、殺気とも違う)
男は身神の問いには答えず
「そいつをおいて引くなら命だけは助けてやる。」
「Noと言ったら。」(おまけに感情も読み取れない、こんな所で遣り合ったら負ける!)
「殺す。」
とたんに辺りの気配その男を中心にさらにどす黒くなっていく。
(何てパワー、なまじ感情や気配を感じないだけによりすごく見えるわ)
「さあ選べ、男を置いていくか、男ともども死ぬか?」
「くっ、」
「ドガァーーーーーーーーーーーーーーー」
唐突に霊波砲がその男向かって飛んでいく。だが美神には何処からッ飛んできたかを調べる余裕はなかった。
「なんだか知らないけど、今のうちよおキヌちゃん、逃げるわよ!」
「は、はい!」
そして3人は(一人すでに意識不明)コブラに乗って猛スピードで逃げ出した。




「ちっ、肉体は滅べど魂は死なずとそういうことか・・・しくじったな。しかしあの状態であれほどの霊波を出せるとはやはりあの時殺しておけばよかった。やっかいなことになる前に奴だけはなんとしても消さなければ。」
男の周りにはかなり大きいクレーターができていた。男は平然とそこに立っていた。その男は音も無く空中に浮かび上がり、消えた・・・


「ちょっと美神さん、スピード出しすぎですよメーターを振り切りそうですよ、」
「だめよ、おキヌちゃんもしかしたらさっきの奴が追いかけてきてるかもしれないのよ。」
「えっ、だって誰かが追いかけてくるとかそんな感じはしませんよ」
「だめなのよ、」
「えっ?」
「さっきの男には気配が無かったわ。」
「そ、そんな、そんな人間なんているんですか?」
「解らないわ、おまけにあの男には感情も一切窺えなかったわ。」
「そ、それって」
「そう、もし今隠れながら私たちを追ってきているなら私たちじゃ奴を感じることはできないわ。」
「ただ、・・・」
「ただ、なんですか?」
「多分視界に入ったらすぐ解るわ。とにかく『黒い』もの。」
「黒いって、着てる服がですか?」
「違うわ、服の色は暗くて解らなかったけどそんなんじゃないの。見れば解るわ『黒い』ってことが。」
ちょうど大通りにでるところだった。
「アレだけ時間によくそこまで解ったな。賞賛に値する。」
目の前にあの男が現れた。
「美神さん・・・こ、この人がさっき言ってた・・・」
「そうよ、こいつよ。」
「今一度先ほどと同じ問いをしよう、男を置いて逃げるか、ここで散るか、好きなほうを選べ。」

(まいったわね、なんとか逃げ出して西條さんたちに応援を要請したほうがいいかも。」
「無駄だ、ここら辺りは公衆電話もない田舎だ。」
(な、なんで私の思ったことが、もしかしてこいつ、テレパス?)
「はずれではないが、当たりでもない・・・さて時間切れだ。」
男はただ立っていただけだった。が
「な、なんで、力が入らない。」
「私もなんかうまく体に力が入らなくなってきたみたいです。」
一瞬の間をおいて
「こーなったら、やぶれかぶれよ、おキヌちゃん、あいつにネクロマンサーの笛が通じるかやってみて。」
美神は攻撃の選択肢を選んだ
「ピリリリリリッ!」
霊波を音に変え『黒い』男に放射する。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最も無謀で愚かな選択肢を選ぶとは、哀れなり、そして愚かなリ、ならば此処で男もろとも散れ」
「ならこれはどう。」
美神が神通棍をムチ状にして攻撃する。
「うそっ・・・」
確かに神通棍は『黒い』男に当たった。
「お前らではどうあがいても俺を倒すことはできん、あきらめろ。」
「げっ、こりゃまじでやばいかも・・・」
その瞬間辺りが物凄い光に包まれた。
「いまだっ、早く逃げろっ!」
「ちょ、何であんた平気に動いてるのよ。」
「説明してる暇はない、急いで、おキヌちゃんも。」
「あんた、私の質問をシカトするとはいい度胸じゃない。後でどうなるかわかってんの?」
「そんなことはどうでもいい、奴はこんなことじゃこたえない、時間を稼げるだけだ。」
「よく解ってるじゃないか、だがしばらく視力は戻らんな。どうしてくれる」
「当たり前だ、お前の視力を奪うためだけにやったんだからな。」
男は前と変わらずいやそれ以上周りごと『黒く』なっていく。邪神のごとく・・・。
「こりゃ、早く逃げたほうがいいわね。撤退するわよおキヌちゃん。」
「は、はいっ。」
美神、おキヌはコブラに乗り猛スピードで逃げ出した。
「逃さん」
男は低空飛行で追いかけてきた。
「げっ、何なのあいつは、あんたならなんか知ってるんでしょ。」
「知っている、逃げ切れたら全部話す。」
「解ったわよ、逃げ切ればいいんでしょ!」
美神は精霊石を向かってくる男に向けて投げた。精霊石は男の前で爆発をおこした。男は直撃を受け地面に物凄い勢いで転がった。
「ぐっ、やはり視力が戻っていないと追いかけるのはきついか・・・まあいい、奴らの霊波はインプットした。もう逃げられん・・・」
男は地面をゆうに数百メートル吹っ飛び気絶した。











「まだ追ってきてるのかしら、まったく気配も何も無いから全然わからないわ。」
「大丈夫ですよ、奴はもう追ってきていません。」
「そのことなんだけど、何であんたいきなりおきだして、それよりあいつ知り合いなの、答えて横島君。」
「横島・・・・・・?」
「ねぼけてんじゃないわよ、あんた。そのスケベな日本代表な面してるのは横島忠夫以外に誰がいるって言うのよ!」
「そうか、横島か、そうだった。いやー懐かしい名前だ。」
「あんた・・・狂った?」
「おっと、狂ったんじゃない。まあ、簡単に言うと今の俺は忠夫であって忠夫じゃない。」
「はっ、いったい何よそれ。」
「美神さんー、前、前!」
美神が話しに夢中になっているときもアクセル踏みっぱなし。目の前にはトラックが・・・。しかも液体金属運んでる奴。
「き、禁中回避ー。」
間1発で回避に成功する美神。
「まっ、あんたが誰であれ、此処まで人を巻き込んどいて逃げるのはなしよ。事務所で話は聞かせてもらうわ。」
「OK,解った。それでいい。そのほうが俺も助かる。」
「悪いけど私はあんたなんかのためにあんなわけのわかんないのと1戦やる気は無いわよ。」
「まあ、とりあえず話は事務所で、事故られたら元の子も無いですから。」
「たく、解ったわよ。」








こうしておかしくなった(本人は否定している)横島と美神達は事務所へと帰っていった。






そのころ

「あぶねーーー、お前なんで道の真ん中に立ってるんだ、アブねえぞ!」
「やはり外傷は無くても消費が激しすぎたか・・・。まだまだ実験段階というところか・・・。」
「おい、聞いてるのか、とにかくそこどけ、邪魔で通れなえだろ!!」
トラックの運ちゃんは何度もクラクションを鳴らす、が男はまったくの反応を示さない。
「おまえなぁ、人なめんのもええかげんにせえよ、ぶっ飛ばすぞ!」
運ちゃんがトラックから降りて男の胸倉をつかむ。
「煩い、クズめ。貴様ごとき目にも入らなかっただけだ。」
「なんだとー!てめえ」
「死ね・・・」
男が力を入れただけで運ちゃんはその場にぐったりとしてしまった。
「貴様のようなクズでもやくにはたつな。『足』を確保できた。」

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