ザ・グレート・展開予測ショー

横島とメドーサ(3)


投稿者名:横叉
投稿日時:(03/ 6/ 7)

俺はメドーサが現れたことには何故か驚かなかった。
何となくだがそんな予感がしていたからだ。

「メドーサ。」

しかしそこにいたのは俺が最初に遭った頃のメドーサでも
月で生まれ変わったメドーサでも無かった。
その中間といったところか。
変わったところといえば武器が槍になったことと
霊力が桁違いに上昇していることだ。

「久しぶりだねえ。横島」

「メドーサ、お前の目的は何だ。」

「お前には関係無いだろう。」

「答えろ。」

「あるお方のご依頼によるお前の抹殺とでも言っておこうか。」

俺は戦闘体勢に入りながらもメドーサにもう一つ問いただした。

「お前を蘇らせたやつは何者だ。」

「それこそお前には関係無い。」

そういうや否やメドーサが仕掛けてきた。
俺は;剣;の文殊を作り出しメドーサの槍の一撃を受け止めた。

「くっ。」

「やるねえ。あれを受け止めるなんて。」

そしてメドーサは槍をかち上げて俺に向かって突いて来た。
俺はそれを跳び上がってかわしメドーサを頭上から切りつけた。
メドーサはそれを見切って紙一重でかわし柄の方で俺を突いて来る。
俺は両腕でガードしながら後方に飛びのいた。

ドンッ

鈍い音を立てながら飛ばされた俺は後方宙返りで着地した。


「ずい分腕を上げたねえ。ここまでやれるとは思って無かったよ。」

今度は俺の方からメドーサに仕掛けた。
俺はメドーサの胴から横払いに切りかかったが、
メドーサはそれを槍で受け止め、今度は先の方で突いてきた。
俺はそれを捻ってかわし体勢を崩しながらもメドーサの顔めがけて
咄嗟に作り上げた;爆;の文殊を投げた。

ボーーーン

俺はなるべく低い姿勢になり爆発の後の煙を見た。

その中には顔にかすり傷を負ったメドーサがいた。

「ここまでやれるとはねえ...。」

俺の文殊でも大したダメージでは無いようだ。

しかしこの時俺は知る由も無かった。
この戦いですら所詮はあいつの掌の上の出来事にすぎないことを....。

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