ザ・グレート・展開予測ショー

頑張れおキヌちゃん!  除霊道オリンピック!  〜一回戦前夜そして〜


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(03/ 6/ 4)

「導師…」

導師、高嶋
今は亡き、横島の遠き家系である。
その名を呟くキヌは、今、ベッドに横たわり寝ている。
柔らかそうなピンクのネグリジェがおキヌファンの心を擽る。
しかもそう寝言を言いながら、ぎゅっと布団を抱きしめ尚も「導師様…」と瞼を閉じる。

ボヤりと影が眠っているキヌの横に映る。
横に寝ている美神はぐーすかと臍を出して黒のパンティ&ブラだけで寝ている。
アテネの某ホテルのビップだけに、2人のヒップも悩ましげであった。

影が、その2つのヒップを擦りまくりながら姿を現す。
導師である。
夢の枕もとに立ち囁き、キヌの寝顔を見つめる。
…笑っていた。
おキヌの夢に再び入り込もうとはしなかったが、そこにもう一人の影がダブった。
横島忠夫である。

「おキヌちゃん…よくもうここまで成長したものだな…」

ぼつりと囁く横島の顔には、にやけた表情など無かった。
純粋に、体のことではなく成人としての精紳が高ぶって、語るようで語らないような物静かさをキヌの瞼につきいる。
自然とキヌの寝息を聞き取るようにだ。

「…導師…」

横島は、導師の影と対面して語り掛ける。
導師はただ只管に、横島の顔を見て真剣なまなざしを差し出す。

「横島…私の後継者よ…」
「なぁ、アンタ、何故女華姫と結婚したんだ?」

おもわず、影はひっくり返るやきびすを返す。
そしていつの間にか、横島をハリセンでひっぱたくが、そのハリセンも横島の頭を突き通す。
勿論、横島当人は痛くない。

「…二言目にはそれか、お前は!」
「…スマン。
  それよりアンタ、このオリンピックについてどう思う?」
「いや、私には何がなんだかわからぬまま、ついて来たようなものでな。
  しかし、これと言って邪気は見当たらん。」
「流石は導師。オレの遠き家系だけはあるよな。」

言うのを忘れたが、高嶋導師とはキヌの延命装置らを利用し、300年後の今に送り込ませたあの同士のことである。
これについては、過去ログから『全国除霊道派選手権!!! (予測のための過去ダイジェスト』の全ログを読み理解してもらいたい。

確かに、ここアテネには不思議なものは感知していない。
それもそのはず、ゴーストスイーパー協会がキヌのためにバックアップしているのだ。

そして、話は元に戻す。

「キヌがアテネとか言う場所でオリンピックに出場するほどとは。
  これほど、キヌの実力がついていたということの証明だな。」
「そうかも知れないけどな、オッサン。
 …」

ここで2人はハッと気付いた。
得体の知れないもの…いや、一人の黒の特注下着をつけた人物が話をしている此方を向いて話を聞いていた。

「導師…横島…あんた二人して、何でここに居るのよ?」

この一瞬冷ややかな視線と共に発せられた言葉が、二人の肝を凍らせる。
心臓が止まりそうなぐらい、ハァトはドクリドクリ、三三七拍子を撃ちはじめる。

「い、い、…いやぁはははぁあ、な、ななんでも無いですよ。」
「それが何で、私たちの部屋に居るの?」
「べ、べべべつに2人を襲うとか考えててて、い、いたわけでは、ではなく、横島本人と話せ、せる絶好の機会だった…」
「そそ、そうだよな導師! ふ、二人の貞操を、う、奪っちゃおうかな〜なんて考えていたわけでは…」

貞操…貞操…貞操……
奪う……奪う……奪っちゃう………

2人はうろたえていたのだが、この横島の言葉が、美神の脳裏に最終警告として受け取られてしまった。
当然、ここまで来たからにはもう皆さん、この後がどうなるかわかりますよね?
そう〜〜And So!

美神の目が逆さの三角形に変わって、神通棍が殺気混じりの霊気を受けて鞭と化していた。
その鞭は異様な霊気を帯び、蛍光の如く、真夜中のライトの如く照るや、2人に躊躇い無く落とされていった!!!
そして夜通し、横島&導師の叫び声と美神の間髪無きシバくおとが響き渡っていた。



『あ〜〜あ〜〜惨い惨い。なーして、あの世でブタれるノ!?』



オドロブタも決めたところで、次の日のアーサー!






●一回戦直前

「あれ?選手宣誓とか聖火入場とかは?」

美神は、素っ頓狂に言う。

「ああ、それなら、創作者が知らないというので略しました!」
「コケー!」

キヌの言葉に、一同コケる。
が、キヌは構わず客席の台を指差す。

「ただ、創作者の後藤さんが特別出演でゲストに来ているそうですよ、ホラ!」

指差したところには、台に二人連れが居た。
二人と言うのは、解説席に後藤氏、その右横の審査員の女の子、左横の特別審査の女の子である。
にしても、創作者がしゃしゃり出ているとは何を考えているのだろうか?

『ほっとけ!』

「にしてもさ、両隣の女の子可愛いよなぁ、ね、君幾つ?」

いつの間にか、横島は素早く創作者の右横席に走っていて声をかけている。
条件反射だ。
美神は呆気に横島を見る。
何故かと言うと、その両隣の女の子が誰だか分かっていたのだ。

「あーあ、あのバカ…」

キヌはどうしたんですかとばかりに美神のほうを向く。
美神はキヌの耳元に囁く…が、

「いやぁんばっか〜〜ん、、美神さん、吐息熱いわよウッフン♪」
「お、おキヌちゃん、年不相応のギャグやら無いでくれる?
 それよりね、●×■♂※▽♯%&▲…」
「えっ、そうなんですか?」

そうとも知らず、横島はしきりに聞きまくる。

「ねぇ、スリーサイズだけでも教えてよ…」
「ちょっとシュン、このうっとおしいの追っ払ってよ…!」
「シュン?」

そこまで言ったところで、創作者は痺れを切らし横島の胸倉を掴んだ。
勿論、男としてである。

「てめぇ横島……私の奥さんにまで、手を出さないでくれるか…!?」
「へ?」
「横島さん、その両隣、後藤さんの妻と、家庭教師の教え子の楽絵さんだそうですよ。」

驚く横島の前に尚も一層、創作者はシメあげた。
キヌの言葉が、さらに横島のワイシャツハァトにびくりと突き刺さる。
似合わない横島のタキシードがヨレヨレに、紫のネクタイをしわくちゃにする。

「奥さんって…創作者の…妻?」
「そうだよ!そして横に居るのが…」
「はっじ→→、清水楽絵でっす〜…」

「げ」と言わんばかりに、横島はひれ伏す。
とすると、左横のセーラー服を着た女の子が立ち上がって紹介をするや、右横の妻が
ゆっくりと椅子から離れキヌたちのほうを見てゆっくりと話す。

「どうも、いつも創作者の後藤が御世話になっております。
  申し遅れましたが、ワタクシ、後藤の妻の佳苗と言います。」

礼を申し上げたとこで、衝撃が走った。
創作者に妻が居たのだ。
これとばかりに、妻の存在を言わなかったのではなく、今はっきりと明るみに出た。

「創作者の妻〜〜〜!?」
「うわーー、椎名高志の妻より数倍は美人だと思ったらやっぱり!」

横島は口から心に無い事をべらべら喋る。
…が、その二言目がやばかった。

「やっぱり、やっぱりそうだ。
 こんだけ美しいと思ったら、美神さんよりも数倍可愛いし、椎名高志の妻なんかよと較べたら月とスッポンポン、
 こりゃまた、おキヌちゃんよりは劣るかも知んないけど、その美しさだけは…」

そこまで言いかけたところで、後ろから粉砕バットで殴られた!
後ろを向くと、観客席に居た椎名高志がバットを持っていた。

「ほほう、私の妻を侮辱するとは…いい度胸だ横島クン!?」
「ち、ちょっとまって、今のは言葉のアヤで…」
「問答無用だ!」

椎名先生にバットをもって追いかけられる横島。
逃げる横島には、何度もバットが頭をかすめられる。
その横島を、「アホ」と思わず突っ込む美神には笑えなかった。


では、次回から本戦である。
寝っ転がってピーカキ喰って屁でもしながら一回戦をウェブ上で見よう。
君も、アテネオリンピックで創作者と握手!

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