ザ・グレート・展開予測ショー

とら、トラ、虎!25) 試験6 VS氷雅!・・と横島


投稿者名:ヴァージニア
投稿日時:(03/ 5/21)


資格試験1日目終了後、前回に引き続きタイガー達は魔鈴の店で夕食をとっていた。
そのテーブルの一角では、六女D組とG組の面々が話していた。(“〜虎!”18話の人物紹介参照)

仙香 「 水樹〜、機嫌直してよ〜。 」
水樹 「 フンだ! 」
亜美 「 そういえば、水樹の去年の試合は面白かったよな。 」
春華 「 ギブアップしちゃったあれね。 」
タイガー 「 ? 何があったんジャ? 」
水樹 「 !! 」
仙香 「 あら? 水樹から聞いてない? 」
タイガー 「 ああ・・・ 」
春華 「 トラ男は去年仙香に負けて気絶してたから知らないだろうけど、神野さん2回戦でね――― 」
水樹 「 ああっ!? ちょっとー! 」

泣きそうな水樹の動きを封じる亜美。

亜美 「 せっかくだから聞いてもらえ。 」
水樹 「 そ、そんな〜!! 」
タイガー 「 何かワシ、知らんほうがええことじゃろーか? 」
仙香 「 いや、あなたは聞いとくべきよ。 去年ね・・・・・・ 」




■1年前 GS資格試験2回戦 回想■

    ≪ それでは、神野水樹選手 対 九能市氷雅選手、試合開始!! ≫

「 心理攻撃!! 」

水樹は榊の枝を振り下ろし、ハワイの幻覚を氷雅に魅せる!

「 キレイな景色ですわね♪ 」
「 き、効いてない!? そ、それじゃあこれはどう!? 」

微笑む氷雅に、ゾンビや骸骨の幻覚を魅せる!

「 あら? ステキなカラダ♪ 」
「 ゾ、ゾンビを撫でてる!?(汗) 」

とそこに、結界の外から同じクラスの仙香と亜美が応援する。

「 水樹ー! GSにそんなアンデット系の幻覚は通用しないわよー! 」
「 そんなこといったって、この人の心理が全く読めないんだもん! わからないのよ! 」

それを聞いた氷雅は・・

「 あら? もう打ち止めですの? 残念ですわ、なかなか面白い映像でしたのに。 」<シャキン!>
「 う!! 」
「 この霊刀“ヒトキリマル”でお相手しますわ!! 」<ズバッ!>
「 ひいっ!! 」

氷雅の斬撃をかろうじてかわす水樹だっだが、巫女服の腕のすそがばっさりと斬れおちた!

「 ちょ、ちょっとこれって・・・(汗) 」
ぞくぞくっ☆
「 実を申しますと私、生きた人間を斬るの初めてなんですの。 ああ・・・楽しみですわ!! 」
サ―――――ッ
「 こ、この人、本気でアブないっ!? しかも心理攻撃効きそうにないし・・・! 」

血の気が引く水樹。 水樹は反転し、審判の元に駆け寄るろうとするがその時!

「 審判さーん、ギブア―― 」
「 忍法・失言の術!! 」<ピキッ>
「 うっ!! 」
「 秘孔を突きました。 もう「ギブアップ」は言えませんことよ。 」
「 ・・・・・(ギブアップ)!! あれっ!? 
  なんでっ!? 他の言葉は言えるのに!? ・・・・・(ギブアップ)だけ言えないなんて!! 」
ちゃきっ
「 さあ、お楽しみはこれからですわ★ 」
「 楽しくないわよっ!! 仙香ー、亜美ー! ・・・・(助けて)!? あれ?・・・・(助けて)も言えない!! 」
「 ふふふっ、ムダですわ。 逃げのセリフも全て封じ込めましたわ。 」
「 そんな、どういう原理よ! 」

「 ちょっとぐらい斬られても冥子さんの式神に治してもらえば大丈夫だからー! 」
「 骨は拾ってやるぞー! 」
「 無責任なこと言うなっ!!! 」

応援する仙香と亜美に、泣いて文句を言う水樹。

ちゃきっ
「 いきますわ! 」 「 いやーーーっ!! 」

この後、氷雅の斬撃から泣きながら必死に逃れる水樹の姿があった。
そして水樹の疲れもピークに達した頃、バランスを崩した水樹は足を滑らした!

「 その首もらった! 」 「 !!!!! 」

<ズガッ!!>

倒れた水樹の首のわずか1センチ横には、ヒトキリマルがコートに突き刺さっていた。

ガチガチガチガチガチガチ
「 ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい・・・・・・ 」

「 ・・・ふふふっ、まあいいでしょう。 人斬りはまたの機会にいたしましょう★ 」

氷雅はおびえる水樹に再び秘孔をついた。
そして水樹はかろうじてギブアップと言うと、恐怖でそのまま気絶してしまったのである。(回想終わり)



仙香 「 ・・・ということがあったの。 」
タイガー 「 災難じゃったノー。(汗) 」

水樹は顔を真っ赤にしている。

水樹 「 ホンットひどいんだから!! 仙香たちも私がギブアップしたがってるのわかってたくせに!! 」
亜美 「 途中でやめるより戦うだけ戦ったほうが勝てるかもしれないじゃないか。 」
仙香 「 相手の選手も本気で殺す気はなかったわよ。 」
水樹 「 いーや、アノ目はマジよ! 本気で私を殺すつもりだった! 」
春華 「 神野さん、こーんな風に白目向いてたのよ。 」
洋子 「 あはは! そっくりそっくり! 」
水樹 「 や、やめてよ桂木さん!! 」

「 ・・・神野さん、完全に酒のツマミにされてますわね。 ジュースですけど。 」

水樹を哀れむ弓であった。
こうして一部を除いて、楽しい夕食会が終わったのである。


                              ◆


「 それじゃあみなさん、明日もがんばってくださいね! 」

魔鈴が店の前でみんなを見送っている。
美神はタイガー達の今晩泊まるところについて聞いていた。

「 早苗ちゃんはうちの事務所に泊まるとして、神野さんは女子寮のほうに泊まるんでしょ?
  タイガーはどうするの? 前住んでたとこ、引き払っちゃったんでしょ? 」
「 そうなんじゃが・・・・ 」

そこに洋子が提案する。

「 うち(女子寮)にきたらええやん。 2、3日ぐらいならばれやへんて。 」
「 しかしノー。 」

そうなると、ここに黙ってられない男が1人いる。

ずごごごごごご!
「「「 女子寮にお泊りだアアーーッ!!?? 」」」 「 よ、横島サン!! 」

横島はタイガーの服をつかんでゆらした。
 
「 俺たち友達だよな! 親友だよな! 義兄弟だよな! 俺もいっしょに、お泊りしたーーーい!! 」


バキッ =☆


「 お友達なら、一晩や二晩、自分とこに泊めてあげなさい! 」
「 しくしく・・・・・・あい。 」

・・・あいかわらず美神にしばかれ、ズタボロの横島であった。


                             ◆


タイガー・横島・小鳩・貧は自宅のアパートに帰宅していた。

「 すまんノー、横島サン。 」
「 ええよ、どーせこうなると思ってたから。 」
「 なら何であんさん、わざわざどつかれるような事言うんや? 」
「 だって、女子寮だぞ! 男の夢! 女子寮! 禁断の花園! 女子寮ーーーーー!! 」
「 わかったて、さもしいやっちゃなー。 」
「 それじゃあタイガーさん、明日も頑張ってくださいね。 」
「 ああ! 」
「 横島さん、タイガーさん、おやすみなさい。 」

がちゃっ
小鳩と貧が部屋に入ると、横島とタイガーも部屋に入った。

「 うわっ! あいかわらず汚いノー。 」
「 嫌なら外で寝ろ! 」

タイガーと横島は部屋を片付けたあと、横島とこれまでのことを話していた。

「 へえー、そんな修行してたのかー。 」
「 ああ、神野師匠の修行は地味に厳しかったノー。 」
「 ・・・・・・おれもそろそろかなあ。 」
「 え? 」
「 いや、春に高校卒業できたのはいいんだけどさー、たまに考えるんだ、これからのこと。
  ピートはオカルトGメンに、雪之丞は修行の旅に、
  シロとタマモも来年から六道女学院にはいるみたいだし、小鳩ちゃんも今、就職活動してる。
  しかもおまえはこれに合格したら、事務所をもつそうじゃないか。 」
「 そりゃ、まあ・・・ 」
「 みんなどんどん先に進んでいるのに、
  俺だけそのまま美神さんの所にいるわけなんだけど、それじゃあダメなような気がするんだ。 」
「 横島サン・・・ 」


「 ・・・・・・俺、小竜姫様の所に修行に行こうと思ってる。 それも、美神さんの事務所をやめて。 」


「 ほ、本気ですカイノ、横島さん!! 」
「 ああ、本気だ。 問題は俺が抜けた後の穴埋めだよ。 お前、美神さんのところで働く気はないか? 」
「 ワ、ワシは自分の事務所をもつつもりじゃから―― 」
「 そうだよな・・・・すまん、いまのは忘れてくれ。 みんなにはまだ内緒にしといてくれよ。 」
「 ああ、わかった! 」
「 ・・・・明日、絶対勝てよ。 」
「 まかしてクレ! ワシはきっと勝つ! 」


                            ◆


■翌日、GS資格試験2日目 試験会場■

「 おはよー。 」
「 おはようございます。 」
「 おはよう。 」

水樹・聖羅の六道女学院一行、
おキヌ・早苗のいる美神除霊事務所一行、
タイガーの泊まったアパート住民一行、そのほか数名が集まった。

「 みんな、何が何でもあと1回は勝ちなさい。 そうすれば、資格はもうほぼ取ったも当然よ! 」
「 美神さん、ほぼってどういうことだべ? 」

早苗の質問におキヌと美神が答える。

「 3回戦からはギブアップしたら、GS資格を剥奪されちゃうんです。 」
「 そう、除霊退治にまったはできないからね。 それだけ危険な仕事だってことよ。 」

「 仙香、今度はちゃんと私の試合を見ててよね! 」
「 わかったって、水樹。 」
「 水樹サン、ここがふんばりどころですジャ!
  神野師匠の下での1年間の修行、その成果を今こそ発揮する時ですジャ!! 」
「 タイガーさん・・・・・・うん、そうよね! 」
「 おんや〜 お2人さん仲がよろしいようで。 」
「 そりゃそうだよなー 1年も同じ屋根の下にいたんだからよー。 」

タイガーと水樹が励ましあってるところに、洋子と一文字が水樹とタイガーにからみついてきた。

「 な、なによなによ! なんにもなかったって、言ってるでしょ! 」
「 ムキになって否定するとこが怪しいねえ。 」
「 お前はどうなんだ? 」
「 ワ、ワシは別に・・・・! 」
「 ほらほら、しゃべってないで、2回戦の組合せを見に行くわよ。 」

美神の合図と共に、タイガー達は2回戦の組合せを見に向かった。




[ GS資格試験2日目 トーナメント組合せ表 ]












[ 2回戦 3番コート第1試合  タイガー寅吉 VS 神野水樹 ]


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