ザ・グレート・展開予測ショー

それは愛?故に(2)


投稿者名:キリランシェロ
投稿日時:(03/ 5/21)

「こ・・・ここは・・・どこだ?」
横島が目を覚まして辺りを見渡した。辺りには草原が広がっている。
「確か本に吸い込まれて・・・!!」
横島は自分の身に何があったのか思い出した。
「う〜ん・・・」
横島は声がした方を振り向いた。
「タマモ!大丈夫か!?」
「横島・・・あれ?私何してたんだっけ?」
タマモはまだ頭が混乱しているようだった。
「本に吸い込まれたんだよ」
「そうだった!じゃあここ本の中ってこと?」
「そういうことになるか」
「どうやって本の世界に出られるの?」
「う〜ん前にゲームの世界に引きずり込まれた時はそのゲームの
ラスボスを倒して出たんだ(はて?俺ってどうやって出たんだっけ?)」
「じゃあこの世界にいるラスボスを倒せば出れるの?」
「どういう世界かよくわからんがその可能性は大だと思う」
「だったらここにいつまでいてもしょうがないんじゃに?」
「だな・・・とりあえず近くの街に行くか」
「そうね」
「じゃあ行くか」

「ま〜つでござる!!」
「ん?」
後ろの方で声がした。
「女狐はともかく、先生まで拙者を忘れるなんてひどすぎるでざる!」
「あれシロも来てたのか?」
「そういえば私の手引っ張ってたのはシロだったっけ」
「えっ!?先生気づかなかったでござるか!?」
「多分、あんたが私の手を引っ張ってた時、横島は黒い渦の中に
入ってたからじゃない」
「だったら拙者のこと気づかなかったこと納得いくでござる」
「で、どうする横島?」
「やっぱ、近くの街に行くべきだろ」
「あの〜先生・・・」
「何だシロ?」
「ここはどこでござる?」
「本の中」
「え?」
「だから本の中なんだよ」
「本の中ってここが・・・でござるか?」
「そ・・・」
「まあ、異世界って考えたほうが正しいかもな」

「どうしたの横島?」
草原を歩いていた横島が足を止めた。
「先生?」
一番先頭を歩いていたシロも気づいた。
横島は手から霊波刀を出した。
「先生、霊波刀を出して何をするでござる?」
「あ・・・いや・・・霊力が使えるか試してみただけだ」
「横島にしてはナイスな判断ね」
「何ででござる?」
「いきなり魔物とかに襲われた時霊力が使えないんじゃ困るでしょ」
「確かに敵に囲まれてから霊力が使えなかったなんてことに
なればただではすまんでござるな・・・」
「私も狐火出るか試してみよ」
「じゃ、拙者も霊波刀が出るか試してみるでござる」

(つづく)

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