ザ・グレート・展開予測ショー

それは愛?故に(1)


投稿者名:キリランシェロ
投稿日時:(03/ 5/19)

「何なんだシロこの本は?」
「拙者にもわからんでござるが美神殿のだと思うでござる」
横島の問いにシロはそう答えた。
「ふ〜ん、だったら霊能に関する本ってとこか?」
「あるいはお金のなる本」
「タマモの言うことも一理あるな」
「本当に何の本でござろうか?」
「中を見てみればいいんじゃない?」
「タマモの言う通りだな、見てみんことには何なのかわからんし・・・」
そう言って横島は本を開く。
「なんて書いてるかさっぱりでござる」
「学が足りないからよバカ犬」
「バカ犬とは何でござるかバカ犬とは!」
「・・・って読めない」
「お主こそ学が足りないようでござるな」
「ちょっと俺にも見せてくんないか?」
「いいけど読めないって絶対・・・」
「う〜と・・・『古代魔術・・・」
「えっ!?読めるの横島!?」
「さすが先生でござる」
「なんかショック・・・」
「横島君!!」
「へ?み・・・美神さん・・・あっ・・・こ・・・これは・・・」
「1ページ目読んだ!?」
「読みましたけどこれ・・・?」
「横島君!速くその本離しなさい!!」
「え?」
すると本から黒い渦が発生した。
「遅かった・・・」
「なんなんスか美神さんこれは〜!!
す・・・吸い込まれ〜!!」
「横島!!」
タマモが横島の腕を掴み黒い渦に吸い込まれるのを防ぐ。
「くっ・・・」
タマモも黒い渦のところに吸い寄せられる。
「もう・・・ダ・・・メ・・・!!」
「この手は離さんでござるよ!!」
「シ・・・ロ・・・」
「ぐぬ〜!!離さんで・・・ござ・・・る・・・」
シロも黒い渦に引き寄せられて、しまいには体が宙に浮いた。
そして、3人は吸い込まれ、本が閉じられた。
「今から追いかけたんじゃ、同じ場所にでられるとはかぎらない・・・
だったらこっちの世界でこの本に関して調べるしかないか・・・」
その場にいた美神はその本を手に取る。

『古代魔術大陸体験記』

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa