ザ・グレート・展開予測ショー

今を生きる


投稿者名:キリランシェロ
投稿日時:(03/ 5/17)

横島が大けがをして意識を失った。
その場にいたルシオラは横島の霊基構造が連鎖反応を起こして
壊れているのを感じ、自らのもので代用し横島の命を救った。
しかし、その代償としてルシオラは命を失った。
だが、ルシオラを生き返らせることはこの時は可能だった。
アシュタロスのコスモ・プロセッサが生き返らせるための
鍵となっていたからだった。
コスモ・プロセッサに進入した横島はその動力源といえる
エネルギー結晶を奪取しアシュタロスを追いつめた。
 
だが追いつめられたアシュタロスは横島に卑劣な取引を持ちかけた。
これは簡単に決められることではなかった。
好きな人の命を救うかアシュタロスの野望を潰すかという
究極の選択と呼ぶにふさわしい取引であった。
横島は後者の方を選んだ。

「そんなことが・・・あったんだ」
タマモが声を出す。
「俺は・・・あいつに・・・何もしていない・・・」
「でも、会ったことのない私が言うのもなんだけど・・・
映し出されてるルシオラって魔族、幸せそうに見えたよ」
「そう・・・思うか?」
「うん」
「なあ、タマモ」
「何?」
「俺って生きてて・・・いいのか?」
次の瞬間、横島は火に包まれた。
「アチャー!!」
「あんた死にたいなんて言うんじゃないでしょうね!!」
横島は黒こげになってプスプスいっている。
「自殺したいって言うならあんたの勝手だけど!
そんなことしたらルシオラって魔族がしたことが
無駄になるのよ!」
タマモは横島を指さしてさらに言葉を続ける。
「まあ、納得いかないってのはわからなくもないけど、
横島は今・・・生きてるんだよ!!」
「生きてる・・・」
「だったら前に進む!ルシオラって魔族が救って良かった
と思う世界で生きる!!」
「そうだな・・・形はどうであれ俺は今を生きてる・・・
俺が前に進んでいかなきゃな」
「そっ!」
「ありがとな・・・タマモ!なんかスッキリした」
「お礼はきつねうどんでいいから」
「俺が奢んの!?」
「そっ!行こ横島、私おなか空いちゃって」
「って今からかよ!!」
「うん!」
「まっ・・・しゃーないか」

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