ザ・グレート・展開予測ショー

こんな展開の方が・・・?12


投稿者名:三遊亭楽栄
投稿日時:(03/ 5/16)

アシュタロス編がこんなベタな天海山三兄弟…もとい!
展開だったらどうでしょうか? 


「隊長!」

西条は椅子を転ばせ立ち上がりました。

「僕は反対です。
 よりによってですよ、令子ちゃんと横島クンが合体するのはあんまりです!」
「…何を考えているの貴方は?」

西条は、顔を真っ赤にしながら力説していました。
美神隊長には、冷静に、西条が何を考えているのか容易に想像できました。

「文殊を持つ横島クンで無ければ、意味は無いの!」
「だったら、私が文殊を持って・・・」
「これは、波長の問題なのよ西条君。」

そこまで言い切ったそこに、タイミングよくドアがババンババンバンバン!
と開いて、エミが入ってきました。

「そのヤクなら、私の方が適役だと思うワケ!」
「んーー、…貴方とも波長はあいそうね…」
「そ、そんな!」



このような設定で、話は進み、アシュタロスと対峙しました。



「ほう、合体する気かい?」
「行くわよエミ!」
「オーケー!行くわよ・・・」


と、そこに距離をおき、鏡のように正反対のポーズをお互いに取りました。


「「フューーー…」」


チョコチョコと互いに足と手を近づかせていき、息もぴったり、指先まで合わせました。

「「ジョン!」」

と、くるりと一時的に身体を反転させて、完全かと思われた矢先・・・
アシュタロスが割って入ってきました。


『ち、ちょっと待てお前等、それドラ○ン○ールZのネタだろ!?』


しかし、二人は聞く耳もたずに 「「はっ!」」 の掛け声と共に足向きの角度まであわせて指先に文殊の二つを
「合」「体」と合わせました。すると……


どっがががああーーーーんんん…


と突然、爆発が起きてモウモウと煙が巻き起こりました。
次第に煙が晴れていくと、二人は合体してないまま真っ黒焦げになっていました。

「「な、何‥故……」」

二人はフラフラと落ちるところでしたが、アシュタロスがコメントをしたのです。



『…だから、そういうパクリネタは止めろと言っただ……!?』

「あんたが余計な動作をしたからでしょーが!」
「何よ! オタクが、こんな失敗しそうなネタもってきたからでしょーが!」
「あんたでしょ、この皮膚癌女!」
「この不良赤髪女!」
「こーれーはオレンジっていうのよ、この腐れゴキブリ顔女!」

しかし、アシュタロスが言い終わる前に、二人が言い争いを始めてしまいました。
突然の言い争いの前に、アシュタロスは一瞬ばかり呆然とどうつっこもうか迷ってしまいました。

「そーゆーおたくは何なワケ?
 グラヴィトンに呪われ体重(ピー)dになったのはどなたさまだったワケ?」
「ワケワケって五月蝿いのよ、このワキガ女!」
「シリコン女!」
「じゃあアンタは美形に弱い尻軽女!」
「っくく〜〜〜、この……」

この似たようなやり取りの事数十分。
ついに、アシュタロスは痺れを切らせました。

『ええーーーいい!さっさとこの展開予測を進めさせねー…』

思わず飛び込んで二人を抑えようとしましたが、それが最大の不幸でした!
なにしろ…

「邪魔なワケ!」
「あっち行ってなさいよ、このバカだロス!」
『バカダロスだとぉーーー!?』
「バカにロスさせる話をやるからバカダロスって言ってんのよ!」

『言ってくれたな貴様等ーーー…』
「「邪魔だっつってんのよ!!! 消えろっっっ!!!!」」


バギャルァッッッドゴズズッッ!!!


…そう。


この二人の異様に殺気立った霊気が、計測不可能値まで登りつめていた事など…
アシュタロスは知らずに割って入ってしまい、完膚なきまでにボコボコにされて倒されてしまったのでした。

『んな…バナナの涙……ぐふっ!』

こうしてアシュタロスは息を引き取りましたが、二人は喧嘩を続けていました。


「ふん、このコーラ色女!」
「オタクは天然ボディコン肌でいーワケ?」
「じゃあ、あんたはブラックコーヒーでいいかしらねえ。ハラグロだし。」
「うー…むかつくわね、オタクなんかワガママ女なワケ!」
「あんたも同じよ! 未だに『ピートぉ』とか言って 追いまわしているくせに!」
「じゃあ、オタクは『横島さぁん』とか言ってるワケ? うわダサ!」
「あんたのほうがダサいわよ、このケムール女!」
「バルタン女!」
「メフィラス女!」
「ゼットン女なワケ!」
「ザラブ女!」
「アイロス星人女!」
「ゴース星人女!」
「ピット星人女!」
「マグマ星人女!」
「メトロン星人女!」
「ピグモン女!」
「ガラモン女!」
「バキューモン女!」
「ジェロニモン女!」
「ヤプール女!」


……この後、数時間は二人の口喧嘩は耐えなかったそうです。
しかし、その頃ドグラマグラは数値を細かく計測していました。

「この二人の霊力値…324253267882389マイト…」




はたまたその一方…

「あの二人の方が、やっぱり息合っているわね…後は喧嘩さえしなきゃ
 無事倒せると思うんだけど・・・」

と、美神隊長は「ふぅ」と溜息をついていたそうでした。






Fin

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