とら、トラ、虎!18) 仮面の少女!
投稿者名:ヴァージニア
投稿日時:(03/ 5/14)
■六道女学院第二女子寮 霊的格闘グラウンド■
タイガーは、エミの事務所復帰をかけて、最終試験に挑む!
「 仙香、ここにGS試験合格者は何人いるワケ? 」
「 え? えーと、かおりがいないから、7人です。 」
「 いいわ。 その7人、結界魔方陣に入ってもらえる?
タイガーの精神感応の試験相手になってもらうワケ。 」
そこに一文字が答える。
「 ちょ、ちょっとまってくれよ! まさか7人同時を相手にするのか!? 」
「 そうよ。 タイガーの精神感応の場合、
1人だろうが複数だろうが、決められた範囲なら負担はそれほど変わらないワケ。 」
「 一文字サン、ワシは大丈夫ですケン、協力してツカーサイ! 」
「 タイガー・・・・・・ 」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
■人物紹介(2)■ [※24巻参照]
A組
紫 小町 : 着物を着た扇使い。 黒髪長髪の男顔の女。 下級生の女生徒に人気。
月白 昴 : ファントムの仮面をつけた少女。 今回の裏主役☆
B組
一文字魔理: 原作26巻をきっかけにタイガーと知り合う。
D組
桂木春華 : メガネをかけた式鬼神(キョンシー)使い。 当初タイガーを嫌っていた。 その後、エミに弟子入りしている。
御剣洋子 : 唯一制服で戦った前髪の長い少女。 ある件(5話)をきっかけにタイガーと親しくなる。 多少なまりがある。
聖 聖羅 : 十字架を首から下げたショートカットの少女。(8・9話)では、ネズミの死霊使いに体を乗っ取られた。
G組
夆 仙香 : 全身黒装束の弓のライバル。 資格試験でタイガーを倒した。 エミを崇拝しており、現在エミに弟子入りしている。
神野水樹 : 巫女服を着た黒髪長髪の少女。 第2章のレギュラー。 タイガーと共に、実家で3ヶ月以上修行した。
峰 亜美 : 迷彩系レオタードを着た雷獣変化の金髪少女。 口数少ない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
GS試験合格者の一文字魔理・夆仙香・峰亜美・桂木春華・御剣洋子・紫小町・月白昴の7人は結界魔方陣に入り、タイガーを中心に円形に、等間隔に囲んだ。
エミは腕を組んで、ルールを説明する。
「 準備はいいわね、タイガー。 」
「 ウッス!! 」
「 ルールは簡単!
おたくらは動かず、ただひたすらタイガーの精神感応攻撃を耐えるだけ!
タイガーはひたすら念波を送って、7人全員を気絶もしくは戦闘不能状態にするか、
600秒間暴走せずに続けられるかのどちらかを達成させればいいワケ。
手を抜こうなんて考えないことね。 これはおたくらの訓練もかねてるワケ。 いいわね!! 」
一文字。
どっくん
『 エミさんの前で小細工はできねえ。 ・・・・・・・・・・・・タイガー、本気でいくぜ! 』
霊体触手使い、仙香。
どっくん
『 フッ、5ヶ月前のGS試験以来の真剣勝負ね。
水樹の成長度からして、あなたがどのくらい力をつけたか、わかってるつもりよ。
・・・・・・でも、ここは試させてもらうわ! 』
キョンシー使い、春華。
どっくん
『 トラ男、あんたがいない間に私と仙香はエミ所長の弟子になった。
これで合格すれば、あんたとは兄妹弟子・・・・・・でもそれもこの勝負次第!! 私は手加減しない!! 』
獣化能力者、亜美。
どっくん
『 よしっ! 』
前髪の長い少女、洋子。
どっくん
『 虎吉! 修行の成果、見せてもらうよ! 』
着物の扇使い、小町。
どっくん
『 おもしろい。 私は最後まで耐えてやろう。 』
そして・・・・・
おーメットーメットー♪ メットマーーン♪
『 早いとこすませて、“宇宙刑事メットマン”の新作のお面を買いにいかなくては・・・・・・! 』
仮面マニア、昴(すばる)・・・・彼女だけは、まったく別のことを考えていた。
メットマンの仮面とは、16巻に登場した、屋台で数百円で売られてるような仮面のことであり、
昴が狙っているのは、どうやらその筋の店で売られている限定品らしい。
「 それでははじめ!!! 」
エミの合い図とともに、タイガーはトラ男へと姿を変え、7人に悪魔ナイトメアの幻影念波を放った!
バチバチバチバチバチッ
≪ ブヒヒヒヒヒィン!! お嬢さん方、ねむりなさーい! ≫ (ナイトメア:6・34巻参照)
魔理 「 ナイトメアの幻か!? 」
小町 「 うっ、急に眠気が! 」
仙香 「 睡眠攻撃か・・・・・・眠ったら負けね! 」
洋子 「 く〜、やるな寅吉! 」
春華 「 くそー! 一番最初に眠ってたまるか!! 」
亜美 「 ・・・・・・強い! 」
耐える6人のGS資格試験合格者たち! ・・・・・・そして昴は!
『 眠ったらメットマンが買えない! 』
――― 2分経過 ―――
「 すごい! 誰も眠らないんなんて! 」
「 さすがですわ。 だってみなさん、全員GS資格を取得してるんですもの! 」
結界の外で見守る水樹と聖羅。
そしてタイガーの精神疲労がどんどんたまっていく。
『 グウッ! さすがにみんな精神的に鍛えられとる!
やっぱりよく知らん魔物ははっきりとイメージしにくいケンノー!
こうなったら、ちょっと荒っぽいが、これで一気に決めるケン!! 』
バチバチバチバチバチッ
タイガーは念波の波長を変える!
「 今度はなに!? 」
「 あれは、古代フトール帝国の重力を操る魔神、【悪魔グラヴィトン】ですわ! 」
水樹の質問に聖羅が答える。
≪ うふふふふふ♪ 重力増加♪ ≫ (悪魔グラヴィトン:27巻参照)
ぐぐぐぐぐぐぐっ
亜美 「 なっ!? 」
魔理 「 お、重い!! 」
春華 「 なんなの、このプレッシャーは!? 」
洋子 「 重力や! うちらに重力がかかっとる!! 」
小町 「 幻覚とわかっていてもこれは! 」
仙香 「 本物並みに危険だわ! これじゃ、ほとんど召喚じゃない!! 」
昴 『 仮面こそが我が人生! 』
「 ・・・・・・・・・・・・う・・・・だめだ! 」
「 ・・・・・・わたしも! 」
ばたっ
小町と亜美倒れる。
「 2人ダウンした! 」
「 あと5人ですわ! 」
水樹と聖羅が答える。
ずごごごごっ
洋子 『 ははっ、きつー。 』
仙香 『 限界だわ・・・・・・! 』
春華 『 仙香にも、トラ男にも負けるもんか・・・・・・! 』
魔理 『 タイガー、おめえここまで・・・・・・! 』
昴 『 限定100個のレア物・・・・・・! 』
『 グガアッ・・・・・・限界ジャ、とても10分はもたん! こうなったら一気に出力をあげるんジャ!! 』
カッ!
「「「「「 精神感応最大放射!! 」」」」」
ズゴーーーーーッ!!!
「「「「 !!!!???? 」」」」
びたんびたんびたんびたーーーんっ
重力が更に増し、一文字・仙香・春華・洋子が倒れる!
「「「「「 グルアア――――――ッ!! 」」」」」
「 いけない! 」
エミは笛をとりだした!
ピュルルルルルルルルルルルルルルルッ
〈 虎よ! 虎よ! ぬばたまの夜に燦爛と燃えて―― !! 〉
「 グルウ――−−‐ 」<ドサッ>
タイガーの人獣化が解け、タイガーはひざをついた。
「 ・・・・・・エ、エミさん、結果は・・・・・・! 」
くいっ
エミがあごをやった先に、ただ一人、仮面の少女が立ち尽くしていた。
「 あ・・・・・・! 」
タイガーは真っ青になる。
「 すばるさん!? 」
「 ・・・・・・ダークホースですわ。 」
驚く水樹と聖羅。
そして歓喜に沸く寮生たち。
「 すごいわ、月白さん! 」
「 昴さん、かっこいい! 」
「 ふふふっ、愛の力よ。 さあっ! まってなさい、レア仮面!! 」
すたたたたーっ
昴は走り去っていった。
「 おそるべしマニアの力・・・・! 」
「 その力をもっと戦いに向けてくれればA組は・・・・・・!(泣) 」
必死に立ち上がる春華。 そして昴の親友の小町は泣いていた。
【7.4KB】
今までの
コメント:
- ■18話 裏話■
当初この話を考えた頃、この昴かD組の洋子のどちらかに、“夏子”という名前をつける予定でした。
つまり横島の初恋の相手ですね。
昴を夏子にした時は、仮面のせいで記憶を封じられていた!とか、
洋子を夏子にした時は、何らかの理由で対抗戦の時は知らないふりをしていた!とか。
横島からすれば、原作ではクラス対抗戦の時に会っていますが、選手の名前は呼ばれてませんでしたし、
仮面を被ってたり、前髪が長かったからという理由で対抗戦の時は気づかなかったことにし、
今とは全く違う方向へと話を持っていこうとしていました。
いろいろ考えた結果、タイガー主演ですし、ちょっと話が強引かなあと思いまして、このネタは没になりました。
洋子に若干関西系のなまりがあるのは、実はこのなごりでもあります。 以上、裏話でした。(笑) (ヴァージニア)
- このお話を読んでいると忘れてたキャラを色々思い出すことができますね(笑
昴が面白いです〜。タイガーもちゃんと目立ってますね。よかった〜(爆
夏子のネタは没になっちゃったんですね。
なんだか面白そうなので機会があればあらすじを教えてください
投稿おつかれさまでした〜 (かぜあめ)
- かぜあめさんへ
夏子ネタを没にした結果、昴はタイガーとほとんど関わらなくなったので、このような仮面マニアという単発的なネタになりました。
◇昴を夏子にした場合―――横島転校後になんらかのきっかけで“ファントム仮面”をつけた昴は、霊能力を手にする代わりに幼い頃の記憶がなくなり、呪いで仮面はずれなくなってしまう。
そのことを女子寮に来たタイガーに話し、呪術専門のエミに相談したりして、なんとか仮面をはずして記憶を取り戻そうとする。
その中でタイガーと昴は次第に親密になるが、やがて昴は仮面をつけたままの状態で横島のことを思い出す。
そして仮面が外れた時、昴=夏子はタイガーと横島の間で揺れ動く・・・・ (ヴァージニア)
- ◇洋子を夏子とした場合―――性格は今とほぼ同じで、“〜虎!”の5話後半で洋子が昔のことを語りだします。
洋子は対抗戦で再会した横島が、自分のことに全然気づいてくれず、
おキヌを応援している横島にヤキモチをやいて、本気でおキヌを攻撃したことをタイガーに話す。
タイガーと仲良くなりつつも、心の底ではずっと横島のことを思っていた・・・・
そしてタイガーとのデート中、近畿剛一(銀ちゃん)と再会し、剛一は夏子だと気づく。
剛一は横島のことを訪ねると洋子は横島のことは忘れたと言う。
やがて横島が洋子に気づいた時、洋子=夏子は・・・・
どっちの場合も、横島とタイガーの間に女が1人という展開になってしまい、
エミや一文字、主役のはずのタイガーまでもが食われてしまう恐れがありました。
それはそれで、いいかな〜とも思ったんですけどね。 (ヴァージニア)
- あっ!
能面との禁断の戦いが・・。
おいお。 (トンプソン)
- 能面・・・・メットマンに恋したお面ですね。
う〜む、涙を流す面・・・・・・怖いです。
昴のファントムの仮面を見て、「ああっ、ファントムサマ〜!」って言いそうで怖いです。
ところでこの展開予測の中で、能面をテーマにした作品はあるのでしょうか?
多分ないような気がしますけど・・・・・・ (ヴァージニア)
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa