ザ・グレート・展開予測ショー

今を生きる(4)


投稿者名:キリランシェロ
投稿日時:(03/ 5/13)

唐巣神父と別れたタマモはまたしばらく歩き続けた。
「タマモじゃないか、どうしたんだ?」
タマモは声を掛けられた。
その声は今自分を悩ませている存在、横島だった。
「横島・・・」
横島は制服姿だった。
「横島その格好変!」
「へ・・・変て・・・これが俺の本業なんだが・・・一応」
「でも変!!」
「俺の格好が変だということはわかった!
で!!お前はここで何してるんだ?」
「事務所、誰もいないから散歩してるの」
「そういや今日休みって美神さん言ってたな」
どうしようかと横島は考える。
「なあ、タマモ、ちょっと付き合ってくんないか?」
「変なとこ連れてく気じゃないでしょうね!?」

タマモはこれといってすることもなかったので横島に付き合うことにした。
「ってここあんたの家じゃない!!」
「着替えてくるからちょっと待っててくっれ」
横島がそう言って着替えに行った。
「どこ連れてく気だろ横島・・・」
タマモは右手の人差指を口元に近づけて考える。
「ま・・・どうせろくなとこじゃないか・・・」
変なとこに連れてったら狐火の刑だとタマモは心に誓った。
「じゃ行くか」
横島がでてきた。それは毎度おなじみの格好だった。
「やっぱ横島はその格好が一番いいよ」
「そうか?まあ、いいけど・・・」
「で?どこに行くの?」

横島に連れてこられた所は東京タワーだった。
それも普通ではいくことのできない屋上。
横島は適当に座った。
「タマモも座ったらどうだ?いい景色だぞ」
タマモは横島に言われた通り座った。
「へー本当にいい景色」
タマモは辺りを見る。
「ひょっとして横島が休む時いつもここに来てるの?」
「まあな、ここは俺にとっていい思いでも辛い思い出もあるとこだから」
「思い出の・・・場所・・・」
「そ・・・タマモには話しとくかな・・・」
「辛い思い出でもあるんでしょ?だったら無理しないでいいよ」
「教えておきたいから教える・・・」
「いいの?」
「ああ・・・っていうかどうやって教えるかな・・・」
横島がちょっと考え込んだ。
「そうだ!ヒャクメー!覗き見してたら出て来ーい!!」
「何言ってるの横島?」
『横島さん、そういう呼び出し方はないのね〜』
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ〜ンの如くヒャクメが現れた。



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