ザ・グレート・展開予測ショー

(偽)ルシオラ IN もし星が神ならば!(その4)


投稿者名:湖畔のスナフキン
投稿日時:(03/ 5/10)

『(偽)ルシオラ IN もし星が神ならば!』 (その4)


※ハルカさんの『ルシオラ IN 〜』シリーズの便乗作品です。ハルカさんの作品と間違えないように(偽)を付け加えています。



「ル、ルシオラ!!!」
「他の女でもよいぞ。例えばー」

 織姫の姿が、再び変化する。

「み、みか゛み゛さんっ!!」
「それとも、こんな女が好みか?」

 織姫の姿が、長い黒髪の少女に変わる。

「お、おキヌちゃん!」
「それから、こういうのにもなれる」

 織姫の身長がぐっと縮まり、幼な顔の少女の姿になった。

「いや、さすがにパピリオはまずいッス。どちらというと、同い年か年上の女性が好みで──」
「そうかえ? 人間の男には“ろり”とか申して、幼い女子(おなご)に興味を持つ男もいると聞いておったが。まぁよい」

 織姫は、ルシオラの姿に戻る。

「とにかく一夜を過ごすにあたっては、誰でもお前の好きな女になってやろう」
「で……でも元はアレじゃないか! そんな手に俺がのるとでも思ってるのか!」
「私とじゃイヤ?」

 ルシオラの姿をした織姫が、横島の手を自分の胸にあてた。

 シュポーッ!

 横島の脳が、一気に沸騰した。

「うわああぁぁぁ! 正気を保つんだ、俺! でも、もうわからない! 何が虚像で何が現実なんだーー!!!」



「絶対まずいんです! なぜならわれわれ天星神族には変身能力があるので、美女に化けて誘惑するくらい朝飯前のことなんです!!」
「そ、それはヤバイ! ヤバすぎるーーっ!」
「横島さん、フケツです!!」
「ま、まずいわ! 巨乳の女に化けて誘惑されたりしたら、ヨコシマは──」
「絶対ゆるさないでちゅ! ヨコシマが私以外の女と寝るなんて!」

 パピリオまで何気にすごいことを言っているが、幸い誰の耳にも入らなかったようだ。

「と、とにかく、後を追わないと!!」
「待ちなさい! 闇雲に走っても、そう簡単には探せないわ。ここは頭を使わないと──」

 美神は机の引出しから、携帯型の無線機を取り出した。



「そなた、どこかで二人っきりになれる場所はないのか?」
「そ、そんなこと急に言われても──」
「あそこはどうじゃ。宿泊・休憩と書いてあるぞ」

 織姫が指差したのは、大きなネオンの看板があるラブホテルだった。

「え!? そ、そんな、いきなりラブホですか??」
「そちも面倒な男じゃのう」

 ルシオラの姿をした織姫が、横島の手を自分のふとももの上にのせる。

 プシューーッ!

 横島の脳が、沸騰点をこえた。

「うわーっ、誰か止めてくれー! 体が勝手にハンドルを切ってしまう!」
「ほほほ、その調子よ。今夜は絶対寝かさないわ、ダーリン♪」

 その時、横島たちの乗る車の後方から、サイレンの鳴る音が聞こえてきた。

「そこのオープンカー、すみやかに止まりなさい! エンジンを切って外に出るように──」
「ちっ、彦星の差し金か!」


(続く)

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