ザ・グレート・展開予測ショー

横島忠夫極楽記(1)


投稿者名:ピッコロ
投稿日時:(03/ 5/ 4)

※この話は以前書いたGS横島ヘの道を書き直したものです。


第一話横島少年の日常と影


少年はただ何となく公園に足を運んだ。少年は今年で七歳になる。少年の格好はというと袖の部分だけが黒い長袖の白いトレーナーにごく普通の半ズボンを着ていた。頭には阪神の野球帽を被っていた。このごく普通の少年の名前は横島忠夫という。


横島は夕日がでだした頃に自分の家へと帰る道を歩いていた。
「また明日遊ぼな銀ちゃん」
「また明日な横っち」
路地の別れ道で横っちと呼ばれた少年横島は友達である銀ちゃんこと銀一に別れの挨拶をした。
「家に帰って何しよ」
横島は家で何をしようか考えながら歩いていた。
「ダ〜レだ?」
「うわっ!」
横島は突然誰かに目を塞がれた。その声は聞き覚えのある女の子の声だった。
「・・・夏子だろ」
横島は目隠している女の子の手をどかしながら答えた。
「アッタリ〜♪」
そこには髪の長い黒髪の少女が立っていた。美少女の部類にはいるであろう少女は薄いピンク色のワンピースを着ていた。
「なんでここにいるんや?」
「ピアノの帰りや」
夏子の後ろの方を見ると赤い色の鞄が置いてあった。
それを見た横島は夏子の言ってることは本当だと思った。 
「で、俺になんか用でもあるんか?」
「別に用って程のことじゃないんやけど一緒に帰ろって誘おうと思って」
「!!!!!!」
「どうしたん?」
「いや別に、誰かに見られてたような気がしたんやけど・・・気のせいみたいや」
「ウチは別に気づくかんかったけど・・・ほんまに大丈夫なん横島?」
「で、何だって俺に用って?」
「聞いてなかったん」
夏子は少々呆れたような目で横島を見ていたが気を悪くしたわけではないようだった。


『あの小僧感がいいようだな』
黒い服に黒いズボンと全身黒ずくめの男が横島を見ていた。
『あの小僧が私の捜している者であるなら・・・まだ・・・狩るのには早いか・・・』
『こんなところで何をしているのさアルマー』
鋭い目をした女がアルマーのすぐ横に現れた。
『大した力を持ってないクズみたいな人間のガキに興味を持つなんてどうかどうかしてるんじゃないかい?』
『あの小僧には何かを感じる。言葉では言い表せられない何かをな』
『はあ〜どうやら重傷のようだね』
『・・・でメドーサ、何か用があって来たのではないのか?』
『あのお方が呼んでるよ・・・あんたをね』
『そうか・・・』
アルマーが姿を消したと同時にメドーサも姿を消した。

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