ザ・グレート・展開予測ショー

とら、トラ、虎! 2) ここからはじまる物語


投稿者名:ヴァージニア
投稿日時:(03/ 5/ 3)



■魔法料理 魔鈴 本日貸切■

GS資格試験の夜、魔鈴の店で弓、一文字、雪之丞の合格パーティーが行われていた。


「 ・・・・・とまあ、おキヌちゃんとタイガーは残念だったけど、
  弓さん、一文字さん、それから首席の雪之丞、
  GS資格試験おめでとう!!  乾杯―――!!  」    (←美神)



「「「    
       かんぱ―――――い !!!!!
                          」」」



がつがつっ
「 こらうまい!こらうまい! 」    (←貧乏神)
「 あ、それは拙者の肉でござる! 」     (←シロ)
「 みなさん、どんどん食べてくださいね〜! 」    (←魔鈴)

もぐもぐ
「 ワシも来年こそは資格をとってやるわい! 」    (←カオス)
「 イエス・ドクター・カオス! 」     (←マリア)
「 前回の銃刀法違反で今回は出場停止でしたからね。 」    (←ピート)

わいわい
《 おキヌちゃんは残念だったね。 》    (←近所のおじいさんの幽霊)
「 私なんてまだまだですからー。 」    (←おキヌ)
《 でも確かおキヌちゃんの場合、死霊使いとして
  特別に許可をもらえるんじゃなかったの?  》    (←愛子)
「 それだとなんだか私だけズルしてるような気がして・・・
  やっぱりみんなと同じように試験で合格したいし・・・ 」
「 ま、これもいい経験さ。 」    (←西条)


んぐんぐっ    (←ひのめ)
「 お母さん喜んでいたでしょう。 」    (←美智恵)
「 はい〜〜、今年は2年生が頑張りましたから〜〜。
  全部で12人もごーかくしたんですよ〜〜。 」     (←冥子)
「 わあ、すごいんですねえー。 」    (←小鳩)


がやがや
「 おしかったわね、弓さん。もう少しでベスト4入りだったのに。 」   (←美神)
「 美神お姉さま! 」     (←弓)
「 そうだぜ、夆(ほう)と戦ってダブルKOだったもんな! 」   (←一文字)

ふっ
「 俺のときと同じか・・・
  ライバルがいるっていうのはいいもんだぜ。 なあ、横島。 」   (←雪之丞)  
「 誰がライバルだ、誰が。
  だいたいお前、去年の試験であんな事件起こしといて、
  よくまた試験を受けれたな。 」     (←横島)
「 香港の元始風水盤の件で、
  小竜姫がGS協会のブラックリストからはずしてくれたおかげだ。 」
ぐおっ
「 雪之丞! それは本当なのか!? 」     (←カオス)
「 カ、カオス!! そ、そうだが・・・。 」
「 くそーっ! わしも小竜姫に頼んどきゃよかったー!! 」
「 イエス・ドクター・カオス! 」

「 まったく、おまけに優勝までしやがって!
  女の子にキャーキャー言われやがってくそ〜!!
  俺なんか1人もナンパに成功せんかったのに・・! 」    (←泣く横島)
「 ・・・・・。(汗)」


きょろきょろっ
「 あんノー、エミさんは? 」    (←タイガー)
「 あ、あの後パーティに誘ったんだけど、用事があるからって・・ 」   (←ピート)
「 そ、そっかー、まだ怒ってるんですカイノー・・ 」
「 そう心配することはないよ。
  エミくんはそう根にもつ性格ではないからね。」    (←唐巣)


     『 そうかあー???(汗) 』   (←一同) 


「 ま、あせることもないさ。
  高校卒業してからじっくり修行すればいい。」   (←唐巣)
「 ・・・・・ 」



                   ◆



「 じゃ、また明日〜。 」
「 ばいば〜い。 」


夜も更け、それぞれ帰宅していった。


「 弓、うちまで送るぜ。 」     (←雪之丞)
「 あ、ありがとう。 」
「 コラ雪之丞! 俺の弓さんになにするつもりだーーー!!
  送り狼にでもなるつもりかコラーーー!! 」     (←横島)
「 う、家まで送るだけだ!
  おまえは花戸を送ってやればいいだろ! お隣りさんだろ! 」


がんっ   =☆


「 あんたは小鳩ちゃんと帰る! いいわね! 」
「 ・・・・・あい。 」


美神にしばかれ、ズタボロの横島。
辺りを見回す一文字。


「 なあ、タイガーは? 」
《 さあ? もう帰ったんじゃない? 》    (←愛子)



                   ◆



■翌日 小笠原GS事務所前■

バイクでエミがやってくる。 


BURO−−−−N
「 ふう、意外と時間がかかったわね。・・・ん? 」


タイガーが事務所前で正座していた。
エミはタイガーの前でバイクを止める。


「 ・・・おたく何してるワケ? 」
「 エ、エミさん! ワ、ワシ、1週間事務所出入り禁止ジャケエ、こうして・・・  」
「 おバカ!! 恥ずかしいことするんじゃない!! 」


町を歩く人達が、道の真ん中で大男が正座している様子をじろじろ見ていた。


「 ったく、いいから事務所に入りなさい。 」
「 え、エミさん・・・。 」
「 ? 」
「 あ、足がしびれて立てんのジャ〜〜〜!!(泣)」

どたっ =☆
こけるエミ。





■同事務所内 所長室■

「 ・・・で、今日はいったい何しにきたワケ? 」
「 いや、その〜・・・ 」
「 ・・・・・まあ、いいわ。 
  たとえ試験に受かったとしても、今のあんたじゃあピンで仕事はさせられないしね。 」
「 えっ? 」
「 つまり今のあんたは、精神感応しか特技がない。
  それなのに、私の笛の力でコントロールしないとケダモノになるんじゃあ、
  私はあんたを一人前と認めることができないワケ。
  しかも神通棍やお札なんかのアイテムを使った攻撃もイマイチだしね。 」
「 じゃあワシは合格してもGS見習いのままってことですカイノー。 」


タイガーの顔が青くなる。
そこにエミはかばんの中から書類を取り出す。


ばさっ
「 あんた、明日からここで働きなさい。 」


 「 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え? 」


長い沈黙。


「 だからここで働きなさい。 」

「(汗)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・い・・・

  イヤジャアアア――――――ッ!!!!!

  エミさんワシを捨てんでクレ―――ッ!!!!!

  なんでもするケン! なんでもするケ―――ン!!!!! 」」」

うおんうおんうおーんっ

げしげしっ
「 は、放しなさいこのバカ! 」


エミの足に抱きついて大声で泣き叫ぶタイガー。


「 なに勘違いしているのよ!
  精神感応がまともに使えるようになるために、修行してこいってことよ! 」
「 ワ、ワシを見放したんじゃないのカイノー。 」
「 おたくのようなデクノボウを拾ってくれる除霊事務所なんてないでしょ!
  わかったら早く放すワケ! 」
じーん
「 エミさん・・・

  いっしょう! 一生ついて行きますケエエ―――ッ!!! 」

「 だからはなせっつってんだろこのバカ!! 」     <がんっ> =☆


泣き叫ぶタイガー。まとわりつかれて迷惑がるエミ。
だが頼りにされて、エミの顔は心なしか嬉しそうにも見えた。



              ◆



しばらくして、タイガーとエミはワゴン車に乗り、修行の場所へと向かった。 


「 修行の場所って、もしかして妙神山ってとこですカイノー。 」
「 あそこはあんたにはまだ早いワケ。
  それに修行の目的はあくまで精神の修行。
  昔みたいに極度の女性恐怖症が消えたとしても、あんたの内なる野獣を抑える
  強靭な精神を持たない限り、あんたはゴーストスイーパーになれないワケ。 」
「 お寺で座禅組んだり、滝にうたれたりってやつですカイノー。 」
「 フフッ、もっとすごい所よ。 」

キキーッ
「 着いたわ。ここなワケ。 」
「 え?・・・エミさんここって・・・ 」




目の前には4階建ての大きな建物があった。





「 六道女学院第二女子寮・・ ここがあんたの修行の場所よ。 」






タイガーの物語はここからはじまる・・・


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