ザ・グレート・展開予測ショー

とら、トラ、虎! 1) タイガー2度目のGS資格試験


投稿者名:ヴァージニア
投稿日時:(03/ 5/ 3)


■GS資格試験 試験会場■

「 いいワケ!今年こそは合格するのよ、タイガー。 」     (←エミ)

「 わかっとりますエミさん! 1年前のワシとは違うんジャ!
  今年こそ合格してエミさんのお役に立つケエノ!!! 」    (←タイガー:18歳)


     ≪ タイガー選手、前へ! ≫

ズンッ
「 ウッシャーーーッ!!! 」




ゴーストスイーパー資格取得試験2日目、2次審査第一試合を終え64名に絞られ、あと1回勝てば合格という状態。 タイガー寅吉18歳(高校3年生)の2度目の挑戦が始まる!




    ≪ 2回戦第3試合、タイガー寅吉 対 夆仙香(ほうせんか)!! ≫



「 お、おなごジャ・・・(汗)」

「 仙香ーーー!! 」    (←神野水樹)
「 仙香がんばれー!! 」    (←峰亜美)


観客席から神野水樹・峰亜美が応援する。
彼女たちは六道女学院2年G組の生徒であり、仙香(せんか)は1年前、クラス対抗戦の決勝でおキヌ達と戦いで勝利し、霊体の触手で相手の動きを封じることを得意とした黒装束の娘です。

(ちなみに苗字は24巻P163を参考にし、ストーリーの設定上、オリジナルで名前をつけさせていただきました。)


「 タイガーさんがんばってー! 」   (←おキヌ)
「 負けんじゃねーぞタイガー!
  そいつはうちの学年で実技試験トップの奴だ!!
  霊体触手攻撃に気をつけろー!! 」    (←一文字)


「 氷室さん達の知り合いとはいえ手加減しないわよ。 」   (←仙香)
「 ワ、ワシも負けられんケンノー! 」


     ≪ 試合開始!!! ≫

カッ
「 くらえ! 霊体触手!! 」
「 !? 」
バチバチッ
「 ぐおっ! 」
「 さあ、そのまま横になってお眠りっ! 」


試合開始の合図と同時に、夆仙香の額から2本の霊波の触手が放たれ、タイガーの動きを
止める! ・・・だがタイガーは、仙香に向かって1歩ずつ歩き出す。


「 タイガー! 早く得意の精神感応で念波をおしかえすんだ! 」   (←ピート)

「 ねーちゃんデートしよー! 」    (←ナンパする横島)
「 キャアアッ! 」


「「 グググオンジョオオオ――――――ッ!!! 」」
「 な、なんて馬鹿力なの! こうなったら奥の手!! 3本触手!!! 」


バチバチバチッ
額からもう1本触手が放たれ、タイガーに絡みつく!


 
「 ワッシは・・ ワッシは・・ 負ケ―――――――ン !!!!! 」」」





                ◆




がばっ!
「 ・・・・・あ・・・ワ、ワシは・・ 」
「 あっ、気がついたかタイガー。 」
「 一文字さん・・ はっ、し、試合! 」
「 ・・・もう終わったぜ。 」


試験会場の医務室、窓からはは夕日が差し込んでいた。
魔理の後ろにはおキヌ、弓、ピート、横島、愛子、雪之丞、エミがいた。


「 ワシは負けてしもうたんか・・・あ、一文字さんの試合はどうなったんジャ!? 」
「 あ、ああ、勝ったぜ。弓も、雪之丞もな。
  あ、でも私は次の3回戦で負けちまったけどな・・。 」
「 そうか・・ おめでとう一文字さん。弓さん。雪之丞さん。 」
「 あ、ありがとう。 」

「「「 ・・・・・ 」」」

「 ま、まあ元気出してくださいよ! 今回は運が悪かっただけで、
  タイガーの実力は確実にベスト32には入っているんですから! 」   (←ピート)
《 そ、そうよ! 夢に傷ついても、また夢に向かって走り出せるわ!
  夕日に向かって走りましょう! それが青春よ! 》     (←愛子)


そこにエミが近づいてくる。


「 タイガー、おたくにはがっかりだわ。 」
「 エミさん・・ 」   (←タイガー) 


げしげしっ =☆
エミ、タイガーをしばく!


「 ボンクラの横島でさえ1回で試験に受かってるというのに、
  おたくは2回も落ちやがって――!! 」
「 あだだっ! すまんですエミさ―――ん!! 」
「 ボンクラって・・ 」   (←横島)
「 ああっ、エミさん落ち着いて・・・! 」   (←おキヌ)

げしげしっ
「 うちの事務所に恥をぬりくさって、このバカ、このバカ!! 」 
「 すまんですジャ〜!! 」

ガシッ!
「 !? 」
エミの蹴りを止める一文字。


「 ちょっとやめなよ! そんな仕打ちねえだろ! こいつだって頑張ったじゃねーか! 」
「 うちの問題に部外者は黙っているワケ。 こいつをどうしようと私の勝手なワケ! 」
「 なんだとこの・・! 」

「 二人ともおちついて・・! 」    (←ピート)
「 一文字さん! 」    (←おキヌ)



「 タイガー、おたくは1週間事務所出入り禁止! いいワケ! 」ギロッ
「 ・・・・・! 」
「 ・・・フン。いきましょ、ピート。 」
「 エ、エミさん・・! 」

 
エミはピートの腕を取り、部屋から出て行った。


「 ・・・チッ、なんだいあの女。 偉そうに。 」


「 うっ・・・
     ぐうおおおおお――――――――ん!!!!! 」     



タイガーの叫びが部屋中に響き渡る!
横島たちは耳を抑えている。


「 エミさんに・・ エミさんに見放されたあ―――!!!
  わっしは・・ わっしは―――――!!! 」


タイガーは両手で頭を抱えてブンブンと左右に頭を振る!


「 お、落ち着け! お前はとっくに見放されとる! 」   (←横島)
《 横島クン、フォローになってないわよ! 》   (←愛子)
「 み、耳が・・・! 」   (←弓)


ぐっ「 !? 」
一文字がタイガーの胸元をつかむ。


「 みっともなく泣くんじゃねえ!! それでも男か!! 」
「 ・・・・・! 」
「 試験なんてまた受けりゃいいだろ! あんたの力はみんな認めてるんだぜ! 」
「 みんな認めているのか? 」    (←横島)
「 よ、横島さん! 」    (←おキヌ)


ぱっ
一文字はタイガーの服を放した。 


「 今回はちょっと運が悪かっただけさ。 
  あんな女の言うことなんか、気にする必要ないぜ。 」
「 一文字さん・・・ 」

「 そうね、いきなり仙香さんの霊体触手をまともにくらってしまってはね。
  得意の精神感応(テレパス)で
  一気に念波を送れていれば、あなたにも勝機はあったわ。」    (←弓)
「 だめなんジャ、ワシはエミさんの笛がないと長時間精神波は送れんのジャ。 」
「 えっ、どうして? 」
「 そ、それはジャノ・・・ 」






「 理性がぶっとぶ!? 」   (←一文字)
「 セクハラの虎!? 」   (←弓)

「 つまり、横島になるってことか? 」   (←一文字)
クワッ
「 失敬な!俺をこいつと一緒にするんじゃねえ!
  俺は理性を持ってセクハラしてるんだ!! 」   (←横島)  
「 威張って言うことじゃありません!! 」   (←おキヌ)
「 っていうか、余計にタチが悪くねーか? 」   (←一文字)

「 昔に比べれば、笛なしでも少しはコントロール出来るようになったんジャガノー、
  それでも短時間しか使えんし、まともに力を出せんのジャ。 」
「 つまり、笛なしで理性をたもてるようになれば、
  精神攻撃に関して大幅にパワーアップ出来るるってことか? 」   (←一文字)

「 あ、そういえば前に、船数十隻に乗ってる人たちを
  一度に幻覚をみせたことがありましたよねー。 
  あの時も確か、エミさんが笛を吹いてましたけど。 」   (←おキヌ)

「 じゃあ笛がなくても能力が使えるように、特訓すればいいじゃねーか!
  私も付き合うぜ!」
「 む、無理ですケエー! エミさんの笛がないとワシ・・! 」
 バンッ
「 なーに弱気になってんだよ!
  やってみなきゃわかんねえだろ? 」


一文字、タイガーの背中をたたく。


「 よし、決まりだ。弓たちも手伝ってくれるよな! 」
「 わ、私もですの?・・・もう、しょうがないですわねー。 」
「 私も手伝います! 横島さんも協力してくれますよね! 」
「 めんどくせーなー。 」
ウルウルッ
《 そう、これよ! 私はこれが見たかったのよ――!!
  努力・友情・青春! ク〜〜〜ッ! 燃えるわ――!! 》   (←ひとり燃える愛子)



「 さ、とにかく今日は魔鈴さんの店で弓さんと一文字さんのお祝いをしましょう!
  シロちゃんやタマモちゃん達が準備してまってますから! 」








      [ちなみに今回登場メンバーの今回の試験結果]


        タイガー寅吉 2回戦敗退
        伊達雪之丞  優勝    首席
        氷室キヌ   1回戦敗退
 GS資格取得 一文字魔理  3回戦敗退(ベスト32)
 GS資格取得 弓かおり   準々決勝引き分け 両者KO(ベスト8)  
 GS資格取得 夆 仙香   準々決勝引き分け 両者KO(ベスト8)  
        神野水樹   2回戦敗退
 GS資格取得 峰 亜美   3回戦敗退(ベスト32)




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