ザ・グレート・展開予測ショー

傷ばかりの天使!!(その1)


投稿者名:TAITAN
投稿日時:(03/ 4/29)

どうも、TAITANです。
ネタが出来たので、久方ぶりの長編に挑戦です。
では、どうぞ。
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昔、美神美智恵がハマっていたドラマがあった。
男2人の凸凹コンビが、トンデモない依頼を受け、ボロボロになりながら、それを遂行するドタバタアクションドラマであった。
美智恵はいつも、食い入るように、それを見ていた。
そして、今・・・・。
新たなる凸凹コンビが誕生する。





ある日、美智恵は、愛娘のひのめを連れて、自分のもう1人の娘である令子の事務所へと向かっていた。
その時である。
前方に、大きな人だかりが出来てる。
気になって、美智恵は、その人だかりが出来ている場所へと向かう。
「一体誰だ?」
「行き倒れかしら。」
周囲の人が囁いている。
「すいません、ちょっと通してください。」
美智恵が、人だかりの前列に出る。
次の瞬間、美智恵は大きな声で叫んだ。


「横島クン!!?」


あまりにも大きな声だったので、周囲の人が、美智恵を見る。
急に恥ずかしくなった美智恵は、倒れている横島を掴んで、その場から走り去った。





ガツガツガツ!!
カツ丼を、まるで飢えた狼のような勢いで食べる横島。
時々、ご飯を喉に詰まらせながらも、横島はカツ丼を食べ終える。
「ふぅ〜。ごちそうさまでした。」
「横島クン、なんであんな所で倒れてたの?」
「いや〜、1週間前からパンの耳しか食っていなくて・・・・。」
苦笑する横島。
絶句する美智恵。
横島の生活が苦しいことは前から知っていたが、これほどまでに苦しいとは、美智恵は改めて知った。
(あとで令子を叱ってやらなくちゃね・・・・。)
心の中でそう誓う美智恵。
しかし、娘のやった罪は、自分の罪である。
美智恵は、横島に言う。
「ねぇ、横島クン。仕事手伝ってくれない?」
「へ?仕事って、オカルトGメンの仕事をっスか?」
「えぇ、ちょっと厄介な仕事が入ってね。」
「なんか、ヤバい仕事じゃないんスか?隊長。」
「まぁ、危険度は特S級ぐらいはするわね。」
「・・・・・・お断りさせていただきます。」
横島は立ち上がり、そこから立ち去ろうとする。
「もちろん報酬は出すわ。そうねぇ・・・・、1年分の生活費というのはどう?」
ピタッ
横島の動きが止まった。
「生活費ってことは、食費や電気代や水道代・・・・。」
「もちろん、アパートの家賃も払ってあげるわ。」
「し、しかし・・・・・。」
悩む横島。
「もしも仕事を引き受けて、それを遂行したら、ボーナスとして100万円を出すわ。」
「やらせていただきます!」
目を輝かせる横島。
すでに横島の操縦法を覚えた美智恵。
そこは流石に、令子の母親といえた。





「で、なんで俺が西条と組まなきゃいけないんスか!!」
「それはこちらの台詞だよ、横島クン!!」
「はいはい、喧嘩しない喧嘩しない。」
2人を宥める美智恵。
「今回の仕事は、1人では出来そうにないわ。しかも、西条クンより実力の大きいGメンはいない。そこで、横島クンに協力してもらいたいの。」
「しかし、コイツとでしょ?絶対に俺の足を引っ張りますよ?」
「それは君のほうじゃないのかい?横島クン!」
再び喧嘩する2人。
「やれやれ・・・・。先が思いやられるわね・・・・。」
深く溜め息をつく美智恵。
とにかく、オカルトGメン日本支部にて、1組のコンビが誕生したのである。


続く

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