ザ・グレート・展開予測ショー

じんぎなきたたかい…


投稿者名:K.H. Fan
投稿日時:(03/ 4/26)

前回までのあらすじ…
おキヌがパワーアップしたらどうなっていたか、 と言うストーリーを望んでいたため、
おキヌに霊気を剣の形に具現化する能力を与えました。
おキヌは強くあってはいけないと思う方は見ないでくれて結構です。
今回は横島の反則技しか登場しませんが…


『遅いでちゅ。 みんないつまで待たせる気でちゅかね。
まったくもーグズなんだから――――』
この幼稚言葉で独り言を言っている少女は、 今、 高層ビルの屋上に座っている。
普通の少女なら怖くて来れないような場所だ。
『あそこ…
霊力のちょっと強いのがいまちゅね……!
…先に始めちゃおっか♪』


『横島さん、 すいません。 待ちましたか?』
横島が広場に腰をかけているとおキヌの声が聞こえた。
『いや、 そんなに待ってないよ。
で、 用って何?』
横島に問われ、 おキヌが細長い箱を取り出した。
『あの…良ければこれ貰ってください』
箱を開けるとそこには月と星が先端についているペンダントがあった。
『綺麗なペンダントだね。
でも俺よりおキヌちゃんがつけた方が…』
横島がこう言うとおキヌは自分の首につけられた、
全く同じ柄のペンダントを取り出した。
俗に言うペアルックというのを狙っているようだ。
勿論、 横島はおキヌの狙いに気付いていないようだが…
『だから、 横島さんにもつけていいですか?』
『あ、 ありがとう』
やはり横島も男で女性から高価な物を貰うのは少しばかり抵抗があった。
横島が(なんだかなぁ)
と思っているとペンダントをつけ終えたおキヌが口を開いた。
『あの…横島さん…』
おキヌの声が震えている。
『もし…良ければ…』
おキヌの心臓は周りの人にでも聞こえてしまうかのように
高鳴っていた。
『私と…!!!』
『『あーーー、 氷室さん(横島)と横島さん(おキヌ)じゃ(ないか)ありませんか』』
雪之丞と弓の声が聞こえた。
(いい所で邪魔しないで下さい!!!
後少しだったのに〜、 ふえ〜ん、
でもちょっと助かったかも)
と言うおキヌの心の声が聞こえてきそうだ。
『雪之丞に弓さん、 どうしてここに?』
横島が二人に聞いた。
『『どうしてって一緒に映画を見に来ただけ(だぜ)ですわよ』』
等という会話が行われた後、 凄まじい霊圧を持った少女が4人に近づいてきた。


『何だ…この霊圧は…』
雪之丞が呟き、 3人の方へと振り向いた。
3人の視線は彼らの元へと近づいてきている少女へと向けられていた。
と、 その少女が通行人にぶつかり、 通行人をビルへと吹き飛ばした。
『友好的じゃなさそうですわね』
弓が全員に向けて言った。
『私たちに用があるみたいですけど…』
おキヌがゆっくりと、 汗を流しながら話した。


少女が4人の下へと近づいて来て、 中指に付いてるどくろの指輪を弓に向けた。
『怖くないでちゅよ〜、 すぐ終わりまちゅから』
そう言うと同時にどくろの指輪が弓の周りを囲み、 弓は気絶した。
『て…てめぇ…!!!』
雪之丞が魔装術を身に纏い、 攻撃を仕掛けようとしたが、 おキヌと横島に遮られた。
『何の真似だ!!』
『常識に考えてあれ程の霊力を持つ相手とどうやり合おうってんだよ?』
横島が答え、 おキヌがその先を続けた。
『ここは私達が足止めしますから、 弓さんを病院に運んでください』
『しかし…それじゃぁ、 お前達が…』
雪之丞が不安になって尋ねた。
だが、 おキヌはにっこりとして、
『私と横島さんは美神さんの下で働いてるんですよ?
反則技なんてもってこいです』
と言った。
その言葉に雪之丞は一息つき、 乾いた笑みをこぼした。
『すまん、 また後で会おう』
弓を抱え、 雪之条は走っていった。
少女は追おうとしたが、 横島とおキヌが目の前に立ちはだかった。
『ふん、 構わないでちゅ。
お前らなんて瞬殺でちゅ』
そう言って攻撃を仕掛けようとしたとき、
2人の女性が少女の後ろに浮かんでいた。


『なーにやってんのさ パピリオ!!』
『勝手に集合場所を動いちゃダメじゃない!』
宙に浮かんでいる2人の女性が少女に話し掛けた。
『ルシオラちゃん、 べスパちゃん
霊力の強めのがいたんでちゅ! 調べてみようと思って…』
この3人に横島とおキヌの反応はと言うと…
『どうします…?』
『どうもこうも…こんな奴ら相手に何が出来る!!?』
おろおろしていた…
『素直にやられます? 命だけは助けてくれるかもしれませんよ?』
『気絶するんだぞ? 痛いんだぞ? そんなの嫌に決まってるだろ!!』
『でも〜…死にたくないです〜』
この2人のやり取りに3人の姉妹ルシオラ、 べスパ、 パピリオは、 戦う気すら無くしていた。
と、 そこに
『−と油断した隙に…サイキック・猫騙し!!!』
横島がありったけの霊力を両手に注ぎ、 両手を叩くと、 眩しい光が3姉妹の視界を奪った。 3人の視界が回復する頃には、 横島とおキヌは消えていた。
『あいつら〜』
と、 べスパが怒っていると、 ルシオラが1つの霊気を感じ取った。
『ほっときましょう。 それより、 結構霊力が高い人を見つけたわ』
3人はその霊力の持ち主の方へと飛んでいった。


−その頃のおキヌと横島−
『いくら逃げ場が見つからなかったからって…これは無いんじゃないですか?』
『ケガするよりはマシでしょ? 堪忍してくれ』
そう、 2人はマンホールの下、 下水道のある場所に居た…

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