二人歩記
投稿者名:ゆうすけ(李徴)
投稿日時:(03/ 4/23)
前まで少し怖かった深夜の駅の停留所。
でも今ではすっかり慣れてしまいました。
私は左手の薬指にはめられた銀色のリングを眺めながら心をウキウキさせてあなたを待ちます。
もう一ヶ月近く経っているのにまだ夢のような気がしてなりません。
最終電車が到着し、改札口にあなたの姿が見えると
私はいそいそとあなたの元へ。
あなたは私を優しく抱きしめ
私はあなたの胸の中でこう言います。
「さあ、帰ろ」
静まり返った商店街を
私は右手に買い物袋。
そして左手であなたと腕を組みながら歩いていきます。
「今夜のお料理何が良いですか?」
私がこう聞くと決まってあなたは
「腕をめいっぱい揮ってさ、美味いやつ頼むよ。何でも良いんだ。君の料理ならね」
って。
それで私が
「はいはいわかりました、旦那様♪」
って言うとあなたは照れ笑いを浮かべながら鼻の頭を掻く。
あなたは若い女の人とすれ違うと、決まって注意をそっちに向ける。
あなたは浮気な人だから
いつまでこんな気持ちで、二人でこの道を歩いていられるか少し不安だけれど
大切なのは今生きていること
大切なのは今幸せだと言う事
ふと後ろを振り向くと
私とあなたの影はさっきより少し長くなっていて
月の光に照らされたそれは
幸せそうに笑っていました。
今までの
コメント:
- ども、執筆のリハビリしてます(爆)。ゆうすけです。
あえて登場人物を不確かにしました。読者が誰と誰の話なのか想像しやすいようにねw
まあ、相手がだれなのかは確定気味だがw;
ホントはSSを書くつもりだったんですけど書いてる内に詩になってしまいました(汗)。
あと詩を書くのは初めてです。どうですかね?
(ゆうすけ(李徴))
- 仏さまが独白調の詩に初挑戦!(祝) 奥さんのほうの愛妻っぷりが私の脳内を毒してしまいました(笑)。今を大切に生きていこうと言う奥さん側の決意にも頷けました。...夫さん側はもう少し浮気癖をどうにかしたほうがいいと思います(爆)。投稿お疲れ様でした♪(ところでHNの「李徴」は何とお読みすればいいのでしょうか?) (kitchensink)
- コメントどうも(^^)>仏弟子きっちんさんw
>李徴ってどう読むの?
わがんね(おい)。山月記…だっけ?(←作品名あやふや)それに詩を詠う虎の人間の頃の名前が李徴だったので使ってみました(←動機もあやふや(笑) (ゆうすけ(李徴))
- 確か「りちょう」だったかと。
―――あ。そういえば初めまして。
で、こういう作品好きなんで、賛成票入れていきます。
それでは。 (椎名@通りすがり)
- 山月記も好きなんですが、木乃伊(ミイラ)も好きですね。・・・ってわかるひとがいるだろうか?
はじめまして、Kita.Qと申します。どうぞよろしく。
この手の作品は大好きなのですが、上手くコメントできないんです。入れ込みすぎちゃって(笑)。ただ「ありがとうございます!!」としか言えないんですねぇ。
今後もお互いがんばりましょう!投稿お疲れ様でした! (Kita.Q)
- はじめまして〜かぜあめです。
李徴さん・・・山月記ですかあ〜教科書にありましたね。
(Kita.Qさん、木乃伊もかろうじて読みました)
一人称の詩大好きなんです。シチュエーションもステキですし・・。
ゆうすけさんありがとうございました〜 (かぜあめ)
- ほのぼのしていていいとは思うんですが……旦那は奥さん止めたほうがいいと思います。女性一人で深夜の駅は……本人が怖いと思っていたことがあるのなら余計に。 (A.K)
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