ザ・グレート・展開予測ショー

ある儀式


投稿者名:JING
投稿日時:(03/ 4/23)

※この文章は極めていい加減です、インド洋より広い心で御読み下さい。




全身を武法具で覆った僧達に極度の緊張の色が浮かんでいる。

このお勤めのために特別支給されたスーパー見鬼君の針は
先刻よりもう振り切れんばかりだ。

しかし、辺りは静かで何の変容すら見せない。

そして、その事が更に敵の
―そう穏行の術からもそうと知れる―
これからこの場に現れ、いや降臨するであろう相手の恐ろしさを
冷酷なまでに僧達に教える。

(・・・・・落ち着け!!)

僧達を率いる男、寂英は己に言い聞かせた。

自分達は今までこの国をあらゆる霊災より守護してきた主柱、
『高野山』の切り札、最高位の法力僧なのだ。

今まで数多い危機を乗り越えてきた。

一般のGS・Gメンでは手が出せない呪具、霊能犯、
封印を破り現れた人類の十数倍の霊力を持った悪霊とも相対したこともある。

そして、そのいずれも生き延びてこうしてここに立っている我々なのだ。
たとえ相手があの伝説の美神親子だとしても、このメンバー・装備、
遅れをとることは万に一つも無いはず、いや無い!確実にそう言い切れる。

(だが、何なんだこれは・・・・・)

このことを命じられたのは数ヶ月前、ある寺院で行われることに決まった
数十年に一度しか無い儀式の護衛と言う事だった。

そのメンバーには日本GS協会の会長ら首脳陣、
Gメンからは日本支部長をはじめとし、海外から来る者すらいる重大な儀式。

人知れず復活を果たした強力な魔物、その時できる霊場に引き寄せられる霊団、
関係者に恨みを抱く復讐者、それらが大挙して押し寄せる事は容易に想像が付いた。

準備は十分過ぎる程整ったはずだった。

「『はず』だったんだな、あくまで・・・」

ここで寂英は初めて口を開いた、緊張で咽喉が嗄れてるのにようやく気付く。

それまで空一帯を覆い隠さんばかりに広がっていた
下級妖魔から力を奪いとったかの様に突如現れた強大な7つもの存在に意識を向ける

「・・・、出ました各平均霊圧8000マイト、
 空を薙いだあの閃光からは瞬間的ですが、すっ、数万マイトもの霊圧を確認。
 以上間違いありません。」

情報を解析しいた尼僧が怯えた様子で答える。

無理もない、GS試験は最低40マイトで合格する。
平均80マイトを誇る我々の様なチームは世界でも片手の指で足りてしまう。

それを軽く二桁上回るとは、神話の存在が相手らしい。

「ふっふっふっ・・・」

目が細まり、そして口の端が持ち上がる。

『人間、どうしようも無くなると笑い出す』というのはどうやら本当らしい。

総出力6000マイトの多重結界、
十数人の戦友・周りを囲む数百人の警備達、
浄銀では無い、精霊石弾殻の重火器を備えたそれでさえいったい何になろうか!?

「警備の心配なんかしなくても良いですよ」

そんなふざけた事をぬかしていた、ここの住職の頭を
錫杖でその薄ら笑みごと叩き潰しておけば良かったと激しく後悔する。

(ほら!見たことかっ!!)

そして、やつらは近付いて来た。

今更ながらその牙を隠して、ゆっくり、そうゆっくりと・・・

全員に緊張が走る。

(勝て、いや引き分けすら確実に望めまい。
 せめて門の中のメンバーが一人でも逃げる時間を稼がねば・・・)

だが、私の頭に冷静な部分が絶望的な答えを告げる。

(しかし、それでも何秒稼げるか?)


10m
もう十分やつらの霊波砲の間合いだ、結界は使えない。
使っても無意味だし、何より余計な刺激を与えたくない!












5m
一番の下っ端と思しき魔族の男(人型だ)だけが近付いてくる。
外壁を囲む気か!?
















3m
歩みを続ける。
我々は・・・・・動くことさえできない!!!













そして
2メートル



































1メートル
 そいつはゆっくりと口を開き、魔力の解放をはじめ・・・・・







































































「闘竜寺はここでよろしいのでしょうか?」



































・・・・・なかった!?



































「はい」



































唖然とした私がなんとかそれだけ口にすると
その魔族はお礼を言い、頭まで下げて仲間の所に戻っていった。


































「姉さんやっぱりここで良いらしいよ?」
「では何故美神達はいないのだ?」
「横島さん式場はここに間違いないんですね?」
「タダオ!やっぱり案内状見せなさいっ!!」
「ああっ、ルシオラ!そんなに俺が信頼できないのか!?」
「そういう点でポチを信頼しろというのが無茶でちゅっ!!!」
「パピの言う通りじゃ、
 それよりデジャブーランドの案内を忘れ・・・(o_☆;)ェ?(ゴチンッ)」


「陛下!そういう事は御二人の門出を祝った後と何度申したらっ!!(怒)」
「大丈夫でちゅか、天ちゃん?( ̄Д ̄;;)」
「・・・・・・も、もちろんじゃ。o(ToT)o」

「いや、だから『集合時間』の五分前のハズ、」
「あ〜っ、ほら、ここ見て!今『式の始まる』五分前よ!!」
「まったく、妙に時間があると思って露払いをしていれば・・・
 そもそもなんで横島が案内役になったんだ?」
「そんな事より急ごう!」



















そう言って彼らは中に走り込んで行った。



































(今日は飲もう)




































うちの宗派って禁酒では?

なんて思うより早くに考えついてしまった私はあの七人組の手により壊滅した、
『本来私達が命を賭けて止めるハズだった者達の』
残骸の回収の指示を出した後に燃え尽きた。




























後から
「よう!師匠はぎっくり腰でこれないっつうから、
    ご祝儀代わりの道衣預かって来たぞっ!!」

という声の後に世にも恐ろしい絶叫と爆音が響いたが


もういい・・・・。
きっと御仏が救ってくれると・・・・いいな、別にどうでもいいけど。




























その日世界は(嫌になる位)奇跡で満ちていた
私の修行が足りないのだろうか?
































アルカナさん、kitchensinkさん、湖畔のスナフキン、かぜあめさん
御四方の票のお陰か、いきなり悪魔が囁いたので駄作ですが投稿させて頂きます。

もちろん反対票でも大歓迎です(≧▽≦)ノ゛ 。

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